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更新履歴

2006年6月の更新履歴 バックナンバー一覧

6月29日

ニュース:火星最新画像 メガネ?魚? 自然がつくる不思議な地形

現在火星には、地表に2台の探査車、上空に4機の探査機があって、連日画像を地球に届けている。新しい探査機の活躍に注目が集まりがちだが、「古参」の探査機が撮影した画像にも興味深い物が多い。7年以上も観測を続けている「マーズ・グローバル・サーベイヤー」とミッションの5年目に入っている「2001 マーズ・オデッセイ」からのユニークな画像を紹介しよう。

ニュース:ハッブル宇宙望遠鏡の最新鋭カメラに異常、現在復旧中

NASAのハッブル宇宙望遠鏡HSTに搭載されているカメラの1つ、ACSに不具合が発生し現在運用を停止している。ACSは2002年に取り付けられた、従来よりも解像度・視野面積・感度の優れたカメラだが、NASAによれば7月3日以降の復旧を目指しているとのことである。

6月28日

ニュース:1つの恒星、2つの円盤、そして惑星の可能性

がか座β星は20年以上前にちりの円盤が発見された恒星として有名だ。NASAのハッブル宇宙望遠鏡HSTが詳しく観測した結果、実際には2つの円盤があって、交差していることがわかった。この構造は、まだ見つかっていない惑星によって作られた可能性がある。

ニュース(自社):「150のQ&Aで解き明かす 宇宙のなぞ研究室」本日発売

6月27日

ニュース:「海王星トロヤ群小惑星」を3つ発見

海王星と同じ軌道上で力学的に安定した位置を回る小惑星が3つ発見された。海王星の外にある「エッジワース・カイパーベルト天体」が何かと話題になりがちだが、これらの小惑星のように海王星とほぼ軌道を共有するグループの天体も、数多く存在するとみられている。

ニュース:出る杭は打たれる?ガス惑星の衛星が小さい理由

太陽系の巨大ガス惑星に対して、衛星の質量の比率はひじょうに小さい。地球に対する月のように、もっと大きな衛星は誕生しえなかったのだろうか?どうやら、衛星は大きくなりすぎると惑星に飲み込まれてしまう運命にあったようだ。

6月26日

新製品情報:パナソニック初のデジタル一眼レフカメラ機“DMC-L1”が発売

パナソニックは、同社としては初のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「DMC-L1」を7月22日より発売する。「DMC-L1」は、光学式手ブレ補正機能を持ち、2.5型の大画面液晶で構図を決められる「ライブビュー」、ほこりを自動で除去する「ノンダストシステム」等を搭載し、アナログカメラの操作感も得られるこれまでにないデジタル一眼レフカメラとなっている。

ニュース:情報トピックス(新刊情報)
星空ガイド:2006年7月

6月23日

ニュース:冥王星の新衛星の名前は、「ニクス」と「ヒドラ」

「ニクス(Nix)」と「ヒドラ(Hydra)」 - これが、2005年5月に発見された、冥王星の2つの新衛星につけられた名前だ。発見した研究グループの申請を受けて国際天文学連合(IAU)が正式に決定したもので、どちらも神話における冥界に関係している。

ニュース:8月4日、藤井旭氏の講演会「朝日ジュニア・サマースクール」開催

天体写真家・藤井旭氏が8月4日(金)有楽町朝日ホールにて、自身初の講演会を行うこととなった。藤井氏が講師をつとめるのは、毎年「一流に学ぼう」を合言葉に行われている子ども向け夏の特別講座「朝日ジュニア・サマースクール」。美しい写真を多数紹介しながら、子供たちへ宇宙の魅力を語る。また、会場では隕鉄や天体望遠鏡も展示される。

ニュース:銀河を料理する方法

銀河を作る秘伝のレシピを求めて - NASAの赤外線天文衛星スピッツァーの観測などから、銀河が形成されるために必要な材料とその配分が分かってきた。最初にダークマターのかたまりをたっぷり用意するのがポイントだ。

ニュース:情報トピックス(KAGAYA氏が不朽の名作を語る)
プレスリリース:「宇宙のなぞ研究室」を発売
投稿画像集:2006年 木星

6月22日

ニュース:ハッブル宇宙望遠鏡が見た、銀河合体の最終段階

NASAのハッブル宇宙望遠鏡HSTが、2つの銀河が1つに融合しつつある姿を撮影した。そこではガスやちりはひじょうに狭い範囲に押し込められ、爆発的なペースで星が誕生し巨大な星団を作り上げている。

6月21日

ニュース:巨大銀河団の建設現場に届いた、巨大な建築資材

宇宙最大級のガスのかたまりをヨーロッパ宇宙機関(ESA)のX線衛星XMM-ニュートンがとらえた。ガスは銀河団の中に入り込んでいて、猛烈なスピードで進みながら銀河や星の原料をまき散らしている。

情報トピックス(2006年6月)
  • 一等星では初、ポルックスに惑星の存在を確認
  • 電気を消して、スローな夜を「100万人のキャンドルナイト」
ニュース(自社):7月30日にステライメージを使用した天体画像処理講習会を開催
特集:夏の星空を楽しもう
投稿画像集:天体画像ギャラリー
投稿画像集:2006年 木星

6月20日

ニュース:探査車スピリット、火星に落下した隕鉄を発見か

火星探査ローバー(探査車)「スピリット」が隕鉄と見られる2つの岩石を発見した。もし本当に火星に落下した物体だと確かめられれば、双子のローバー「オポチュニティ」が2005年1月に発見して以来2例目となる。

6月19日

ニュース:巨大な地球型惑星、太陽近辺に多数存在か

太陽近辺の恒星のほとんどは、質量がひじょうに小さい。近いということは系外惑星探しの格好のターゲットだが、こうした恒星には、木星よりも地球に近いサイズの惑星が数多く潜んでいる可能性が理論的に示された。鍵を握るのは、逆に、質量がもっとも大きいタイプの恒星だ。

ニュース:情報トピックス
  • スペースシャトル「ディスカバリー号」7月2日打上げへ
  • 新刊情報
投稿画像集:天体画像ギャラリー
投稿画像集:2006年 木星
投稿画像集:2006年3月29日 皆既日食

6月16日

ニュース:地球の「第2の月」

地球の「月」と言えば1つしかないが、一時的に地球の周りを回るように動く小惑星が、わずかながら存在する。小惑星2003 YN107もその1つで、7年間にわたって「第2の月」になっていた。あまりに小さいため「お月見」する人はもちろん、衝突を心配する人もいないまま、 2003 YN107はもうすぐ地球と別れる運命にある。

6月15日

ニュース:宇宙のちりはどこで作られたのか

宇宙誕生から数億年後の銀河は、すでにちり(ダスト)におおわれていたことが分かっている。しかし、問題はどうやって短時間のうちにちりが作られ放出されたのか、だ。ちりの源として、40年も前から天文学者は超新星に目をつけていたが、決定的な証拠がつかめない状況が続いていた。観測技術は発達し、ついにNASAの赤外線天文衛星スピッツァーが超新星爆発でちりがまき散らされる現場を押さえた。

6月14日

ニュース:「惑星」とは何だろう−系外惑星探索の新局面

かつて、人類は地球と太陽とその他の惑星を正しく分類できなかった。観測技術が発達して太陽系の姿が正しく理解できるようになってから、「恒星の周りを公転する天体」が惑星、「惑星の周りを公転する天体」が衛星として定義された。しかし、今や技術はさらに発達し、太陽系外の星の姿も詳しく調べられるようになってきている。われわれは再び、「惑星」とは何なのか考え直さなければならない時を迎えている。

6月13日

ニュース::発見相次ぐ、100億年前の銀河団

初期の銀河がさかんに探される一方で、さらに一段階上の構造である銀河団を、時間をさかのぼって観測しようという試みも行われている。最近、宇宙年齢が今の4分の1程度だった約100億年前の銀河団が相次いで見つかっている。NASAの赤外線天文衛星スピッツァーはそうした銀河団を100個近く見つけた。また、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のX線衛星XMM-ニュートンによる観測では、当時の銀河団がすでに巨大な質量を持っていたことがわかった。

ニュース:真横から見た銀河円盤の姿

NASAのハッブル宇宙望遠鏡HSTが系外銀河NGC 5866の姿を捉えた。われわれはNGC 5866をほぼ真横から見ているので、ちりが集まって真っ黒に見える円盤面から透明なハローに至るまで、垂直方向の構造が断面図のように見て取れる。

6月12日

ニュース:国内3組織が合流した、新プラネタリウム会(仮称)が誕生

プラネタリウムの進歩・発展を図り、科学教育および天文普及への寄与などを目的とした、新プラネタリウム会(仮称)が2006年6月1日に発足した。

ニュース:2つの星雲と2つの恒星の物語

南米・チリにあるジェミニ南望遠鏡が、南天に光る2つの星雲を捉えた。どちらも「S」の字を逆さまにした形が特徴だが、星雲を作り出した恒星の実像は対照的だ。星雲として残された、星たちの「ダイイング・メッセージ」を読み解くことに、天文学者たちは取り組んでいる。

投稿画像集:2006年 木星

6月9日

ニュース:大赤斑と中赤斑が並ぶとき

木星の「大赤斑」と同じ赤い色を持つようになった白斑BAが、「中赤斑」としての歴史のクライマックスを迎えるかもしれない。7月に大赤斑とすれ違うのだ。エネルギーを失って赤さを保てなくなる可能性も指摘されているが、結末は実際に見てみなければわからない。

ニュース(自社):ステラハンター・プロフェッショナルを利用し、微光小惑星を発見
投稿画像集:天体画像ギャラリー
投稿画像集:2006年 木星

6月8日

ニュース:アンドロメダ座大銀河の最新研究成果

カナダのカルガリーで開かれているアメリカ天文学会で、アンドロメダ座大銀河(M31)に関する報告が相次いだ。宇宙と地上、両方からの観測により、われわれの天の川銀河にもっとも近い大型銀河の構造や歴史について、かなり詳しく分かってきた。

ニュース:土星の衛星・エンケラドスはひっくり返ったことがある?

土星の衛星・エンケラドスの一番暖かい部分は南極地方だが、これは衛星全体が文字通りひっくり返った結果かもしれない。かつて「土星でもっとも冷たい衛星」と言われたエンケラドスで一部の地方だけが活発な地質活動を示し、しかもそれが南極であることを説明できる仮説を、アメリカの研究者たちが発表した。

6月7日

ニュース:ソニーが新開発のデジタル一眼レフカメラ“α100”を発売

ソニーは、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラの第一弾として、「αマウントシステム」に準拠した“α100”『DSLR-A100』を発売した。ボディ内蔵の手ブレ補正機能と新開発の有効1020万画素CCD搭載により高画質撮影を実現した機種となっている。

ニュース:太陽系外で発見されたハビタブル・ゾーンに位置する惑星

スイス・ジュネーブ大学のロビス(C. Lovis)博士とメイヤー(M. Mayor)博士を中心とするヨーロッパの研究チームは、太陽系からわずか41光年の距離に、3つの惑星をもつ系を発見しました。3つとも比較的質量が軽く、海王星程度の惑星と考えられています。しかも、もっとも外側を回っている惑星はどうやらハビタブル・ゾーン(生命生存可能領域)の端に位置しているようです。

特集:七夕(公開終了)
小惑星による恒星食:予報更新

6月6日

ニュース:超新星爆発の主役は舞台の隅に

NASAのX線観測衛星チャンドラによって、超新星残骸IC 443の中を航跡を残しながら旅する中性子星が見つかった。驚いたことにこの中性子星は、超新星爆発を起こした張本人でありながら、爆発の中心とは完全にずれた位置で関係ない方向に移動しているように見える。

ニュース:カッシーニ最新画像:イアペタスの明と暗、土星のリングと衛星の共演

NASAとESA(ヨーロッパ宇宙機関)の土星探査機カッシーニは7月1日で土星到着から2周年を迎える。地球から13億キロメートルも離れた場所で、次なる発見を目指して観測を続ける土星探査機カッシーニから届いた最新画像を見てみよう。

6月5日

ニュース:ボイジャー1号・2号、太陽系の果てからの報告

打ち上げから28年経つが、NASAの探査機ボイジャー1号、2号は今もなお現役だ。太陽から100億キロメートル以上の彼方を飛んでいる2機の探査機からは、太陽系の端についての情報が今も届けられている。

ニュース:情報トピックス
  • 新刊情報
  • 「きらり」(OICETS)が情報通信功績賞を受賞
ステラシリーズの最新軌道要素
「系外惑星表示用adfファイル」データ更新
投稿画像集:天体画像ギャラリー
投稿画像集:2006年 木星

6月2日

ニュース:「はやぶさ」の成果が科学雑誌「サイエンス」の特集に!

米・科学雑誌「サイエンス」が、日本の惑星探査としては初めて、小惑星イトカワ科学観測の特集号(6月2日号)を発行した。はやぶさが昨年9月中旬から 11月下旬にかけて行った探査からは、今後のすべての小惑星探査に向けた重要な指標となる成果がもたらされている。誰も想像できなかった多様で複雑なイトカワの姿が明らかになったことで、小型小惑星の形成に関するまったく新しい知見がもたらされたのだ。特集号発行にあたっては、「サイエンス」編集長ドナルド・ケネディ博士からのお祝いの手紙が寄せられた。

ニュース:情報トピックス
  • BVT60-2気球、世界記録への挑戦は秋まで延期
投稿画像集:シュワスマン・ワハマン第3彗星
投稿画像集:2006年 木星

6月1日

ニュース:マーズ・エクスプレスが捉えた、火星の立体的な表情

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査衛星マーズ・エクスプレスの活躍がめざましい。なかでも、HRSC(高解像度ステレオカメラ)で得られる3D画像は科学的な意義はもちろん、眺めているだけでも面白い。その中から最新の画像を3枚紹介しよう。

ニュース:セレストロンが自動導入望遠鏡 2機種を発売

株式会社タスコ・ジャパンでは、新世代自動導入天体望遠鏡 2機種を発売する。GPSと電子コンパス内蔵の従来機 NexStar11GPSの機能を継承したセレストロン CPC1100 GPS(XLT)は、セレストロン独自の技術を受け継ぎながらも、導入システム部分が新開発され、デザインも新しく、操作性も向上した。また、 NexStar 4GT Special Editionは、自動導入望遠鏡として人気の高かった NexStar 4GTを進化させた新機種だ。