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更新履歴

2006年10月の更新履歴 バックナンバー一覧

10月30日

投稿画像集:2006年 オリオン座流星群
ニュース:ハロウィーン画像〜天の川銀河に横たわるへび〜

NASAの赤外線天文衛星スピッツァーによるハロウィーン画像が公開された。画像にとらえられているのは、天の川銀河に横たわる巨大な雲で、われわれから約1万1千光年離れたいて座にある。まるで蛇か龍を思わせる姿をしたこの雲の大きさは、太陽系10個ほどをすっぽりと飲み込んでしまうサイズだ。

10月26日

ニュース:小さな恒星を巡る巨大な氷惑星の謎

現在見つかっている系外惑星でもっとも小さなタイプは、地球の5〜15倍の質量をもつ惑星だ。岩石と氷でできていると考えられている。しかしこうした巨大固体惑星の中には、太陽よりも小さな恒星、赤色矮星の周りを回るものもある。太陽と比べて惑星の材料となる物質は少なかったはずだが、どのようにして形成されたのだろう。

10月25日

ニュース:スワン彗星が大増光、4等台に

5月のシュワスマン・ワハマン彗星を上回り、2005年1月のマックホルツ彗星以来となる明るい彗星の登場です。6〜7等台だったスワン彗星(C/2006 M4)がアウトバーストを起こし、4等台になりました。これは肉眼でも観測できる明るさで、双眼鏡では彗星らしい姿を確認できます。現在、スワン彗星は夕方北西の空で比較的見やすい位置にあるので見逃せません。

StarWatching Express: Vol.48 星はすばる

10月23日

ニュース:ハワイ島北西部沖地震による各天文台の被害状況

10月15日にハワイ島で発生した地震は、同島マウナケア山頂の望遠鏡群を直撃することになってしまった。鏡面の破損などといった最悪の被害は免れたものの、周辺機器のひずみ、位置のずれなどが発生している。巨大望遠鏡には高い精度が要求されるだけに、どの天文台も慎重な点検と修復を続けている。完全な復旧には、もうしばらく時間がかかる見込みである。

ニュース:オリオン座流星群が突発出現

例年10月21日ごろに極大を迎えるオリオン座流星群が、10月22日の午前3〜4時ごろにかけて突発的な出現を見せました。1時間あたりの流星数(HR)は夜平均で60個という活発な活動であったようです。

10月20日

ニュース:温度差1400度!系外惑星における昼夜の違いを初めて観測

質量、大きさ、公転周期…これまで調べられた系外惑星の性質といえば、惑星全体としての数値である。しかし、ついに表面上の違いを検出することにNASAの赤外線天文衛星スピッツァーが成功した。恒星のすぐ近くを公転する系外惑星の観測から、表と裏で1400度もの温度差があることをつきとめたのだ。

ニュース:MRO画像集:火星の歴史の断片

NASAの火星探査機マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)は、11月からのミッション本番を前に機器のテストを兼ねた観測を行った。はやくも科学者の目を引くだけの結果が出ている。撮影された64か所に及ぶ地形には、さまざまな年代において水や氷が火星に刻んだ痕跡が見られる。

10月19日

ニュース:ハッブル宇宙望遠鏡で見る、遠くと近くの銀河衝突

NASAのハッブル宇宙望遠鏡HSTがとらえた「クモの巣銀河」と「アンテナ銀河」の画像が公開された。どちらも、銀河どうしが衝突して合体しようとしている現場だ。「クモの巣銀河」は100 億光年以上のかなたにある、形成中の超巨大銀河だ。一方、比較的天の川銀河に近いアンテナ銀河では、衝突によって巨大星団ができるようすとその運命を見ることができる。

10月17日

ニュース:木星の「中赤斑」は、風速も大赤斑なみだった

2005年12月以降、白かった色が大赤斑のように赤くなり話題となった、木星の「中赤斑」。その中赤斑は、色ばかりか風速までもが大赤斑と同じだったことが、ハッブル宇宙望遠鏡の観測で判明した。大気活動の激しさが木星の斑点の色に関係するという説を裏付ける結果となりそうだ。

10月16日

ニュース:126億光年先からの光を観測、ぐんま天文台など

ぐんま天文台などの望遠鏡が、126億光年先で発生したガンマ線バースト(GRB)の残光をとらえることに成功した。国内の望遠鏡としては、これまでで最遠の観測例であるとみられる。

ニュース:「なんてん」がとらえた銀河系中心部の巨大ループ

名古屋大学の研究チームは、南米チリのラスカンパナス天文台に設置した電波望遠鏡「なんてん」を用いて、銀河系中心部の広範囲な分子雲の観測を行い、その詳しい分布を明らかにした。詳細な解析により、銀河円盤から高さ600光年を超える分子雲ループが発見された。

小惑星による恒星食:予報更新

10月13日

土星に新たなリングを発見、背景には未知の衛星の可能性も

NASAとESAの土星探査機カッシーニが、土星の新しいリング(環)を相次いで発見した。どのリングも土星の衛星からの放出物で形成されていると見られるが、1つだけ、周囲に衛星が見つかっていないものがある。新しいリングの発見がさらに新しい衛星の発見につながるかもしれないとして、画像の解析が進められている。

板垣さん発見の天体は、超新星2006jcと命名

10月12日のニュースでお伝えした板垣さん発見の天体が超新星として確認され、超新星2006jcと命名されました。これで、板垣さんの超新星発見数は計24個、今年で8個目、またもや最多記録の更新となりました。

StarWatching Express Vol.47「ポッドキャスト・プラネ『秋の星座』」公開
小惑星による恒星食:予報更新

10月12日

ニュース:ミックインターナショナルが「ミード銀座店」をオープン

天体望遠鏡や双眼鏡の輸入、販売を手がける株式会社ミックインターナショナルは、10月12日(木)に「ミード銀座店」をオープンする。同社の直営店となるこの銀座店では、ミード天体望遠鏡のほぼ全機種が展示される。

ニュース:板垣さん、やまねこ座の銀河に超新星らしき天体を発見

山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、10月9日(世界時)の観測から、13.8等の超新星らしき天体を発見しました。この天体は、やまねこ座の銀河UGC 4904の中にあり、口径60センチメートルの反射式望遠鏡(f/5.7)を使ってCCDで撮影された多くの画像の中から発見されました。

10月11日

ニュース:「ライトダウン甲府バレー」が10月21日に開催

甲府盆地の必要のない照明を消して、光害(ひかりがい)の少ない秋空のもと星空を観望する「ライトダウン甲府バレー」が、今年も10月21日(土)に開催される。

ニュース:Ia型超新星にも2つの型が存在?

恒星の最期ではなく、白色矮星が暴走的核融合を起こすことで発生するのが「Ia型超新星」である。性質が一定であることから、遠くの銀河までの距離を測るのに使われ、現代天文学を支えてきた。しかし、従来とは異なるタイプのIa型超新星が現れたことで、すべての前提が揺らぐ可能性もある。

投稿画像集:2006年 中秋の名月

10月6日

ニュース:「すざく」、ブラックホールの描き方の確立へ

日本のX線天文衛星「すざく」によって、銀河の中心に潜む超巨大ブラックホールの性質がこれまでにないほど詳しく明らかにされた。「鉄輝線」と呼ばれるX線を通じて、普通の意味では決して見えないブラックホールでも、事細かく姿を「描写」できるようになるかもしれない。

10月5日

ニュース:オリオン座のベテルギウスが1等以下まで減光中

秋に入り、夜半過ぎには冬を代表するオリオン座が東から昇るようになってきました。そのオリオンの肩で輝く赤い1等星・ベテルギウスが、急速な減光を見せています。これは数年に一度の現象で、まもなく極小を迎えると考えられています。

ニュース(自社):11月12日に第2回 天体画像処理講習会を開催
StarWatching Express: Vol.46 惑星の呼び名
ステラシリーズの最新軌道要素
「系外惑星表示用adfファイル」データ更新

10月4日

ニュース:米国人天文学者2名にノーベル物理学賞−宇宙背景放射の「ゆらぎ」発見で

スウェーデン王立科学アカデミーは、2006年のノーベル物理学賞受賞者はNASAの天体物理学者ジョン・マザー(John C. Mather)氏と米カリフォルニア大学のジョージ・スムート(George F. Smoot)教授の2名であると発表した。

ニュース:10等級のレビー彗星が出現

デイビッド・H. レビー(David H. Levy)氏が土星の近くに彗星を発見し、この新彗星に C/2006 T1 (Levy) の認識符号が与えられた。

10月2日

ニュース:板垣さん、今度はM33に新星を発見

先月、アンドロメダ座大銀河・M31に2個の新星を発見された山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、今度はさんかく座の銀河M33に新星を発見されました。

天体画像ギャラリー
小惑星による恒星食:予報更新

10月1日

ニュース:2006年10月の星だより

やっぱり秋は「天文の秋」。夜も長くなり、天候も安定して星を見るには最高のシーズンです。今年の秋も、恒例の星座巡りから探査機の情報まで、天文の世界は話題がいっぱい。そんな中から、今月注目の現象や天文学の話題を紹介します。