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更新履歴

2011年9月の更新履歴 バックナンバー一覧

9月30日

ステライメージ Ver.6・6.5アップデータを公開、マルチコアCPUと64bit OSに対応

天体画像処理ソフト「ステライメージ Ver.6」がアップデート。マルチコアCPUを使った並列処理と64bit OSでのネイティブ実行に対応した、Ver.6.5へのアップデータを無償公開しました。

水星探査機「メッセンジャー」の成果をまとめて発表

2011年4月より科学観測を行っている水星探査機「メッセンジャー」のこれまでの成果をまとめたものがアメリカの「Science」誌で特集号として発表された。ここでは水星の火山活動や表面の組成、磁気圏について紹介する。

中国の宇宙ステーション実験機「天宮1号」、打ち上げ成功

2011年9月29日、中国が独自に計画している宇宙ステーションの実験機となる「天宮1号」の打ち上げに成功した。中国は最終的に60トンにもなるステーションを2020年までに建設する予定で、1か月後には無人ロケットによるドッキングの実験も控えている。この打ち上げ成功は急速に拡大する中国の宇宙開発の大きな一歩となりそうだ。

板垣さんがヘルクレス座の超新星2011gcを独立発見

8月6日(世界時)、山形県の板垣公一さんがヘルクレス座の銀河に超新星2011gcを独立発見した。

投稿画像ギャラリー(10枚)

本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星や木星など10枚を公開しました。

2011年10月2日 火星とプレセペ星団が大接近

9月下旬から10月上旬、未明のころ東の空に見えている火星がかに座のプレセペ星団と大接近します。最接近は2日ごろですが、前後10日間ぐらいは双眼鏡の同一視野内に収まります。双眼鏡で観察したり写真にとらえたりして楽しみましょう。

2011年9月30日 本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星が見ごろ

明け方の空に見えている本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)が、9月下旬から10月初めごろに見やすくなっています。8等級前後で双眼鏡が必要ですが、レグルスを目印に探してみましょう。

9月29日

光る銀河核が「宇宙のものさし」の新たな目盛に

デンマークの研究グループから、遠方銀河の光る中心核までの距離を求める手法が発表された。宇宙の距離を測る基準として、120億光年以上かなたをカバーする新たな天体が加わったことになる。

「星空の街・あおぞらの街」全国大会、環境大臣賞に八重山星の会と藪保男さん

NPO法人八重山星の会と藪保男さんの環境大臣賞受賞が発表された。10月1日に滋賀県多賀町で開催される第23回「星空の街・あおぞらの街」全国大会で表彰が行われる。

投稿画像ギャラリー(13枚)

天の川の星景、ISS日面通過、木星など13枚を公開しました。

9月28日

熱いけれども密度は小さい、蒸気をまとったスーパーアース

2004年に発見された系外惑星、かに座55番星の惑星eの密度が、これまで考えられてきたよりも小さいことがNASAの「スピッツァー」宇宙望遠鏡の観測によりわかった。このかに座55eは地球と近いサイズの系外惑星「スーパーアース」の1つであり、その表面は水蒸気や他のガスによって覆われていると考えられている。

投稿画像ギャラリー(16枚)

太陽の黒点群、アンドロメダ座大銀河、ギャラッド彗星など16枚を公開しました。

オリジナル解説で熱戦! 第6回プラネタリウム解説コンクール レポート

東日本大震災の影響で延期となっていた第6回プラネタリウム解説コンクールが、9月18日に三重県で開催された。作品アイディア・解説スキルともに高レベルの熱戦の末、4賞が選ばれた。

世界最大面積のCMOSセンサーで10等相当の流星の高視野動画撮影に成功

東京大学木曽観測所にある口径105cmのシュミット望遠鏡とキヤノンが新たに開発した超高感度CMOSセンサーを利用することで、これまで観測例の少なかった10等程度の流星の動画を撮影することに成功した。この方法を利用すると、流星観測やスペースデブリなどの検出に役立てられると考えられる。

家庭用プラネタリウム「ホームスタートラベル」 取り扱い開始(販売終了)

家庭用プラネタリウム「ホームスタートラベル」の取り扱い開始。ホームスターシリーズ最多の星空原板カートリッジが6枚付属。原板カートリッジを交換すれば、世界6か所(東京、カイロ、ハワイ、シドニー、ロンドン、南極)の星空を自宅で楽しめます。本体は取っ手が付いたトランク型のユニークな形状で、デジタルアラーム時計搭載。色はシルバーとブラック。特価4,400円

9月27日

大気観測衛星UARSが地球へ落下、被害報告は今のところなし

NASAの大気観測衛星「UARS」が大気圏へ突入し、地球に落下した。その破片は北緯57度から南緯57度という非常に広範囲にわたって落下した可能性があるが、今のところ衛星の落下による被害は報告されていない。

来月10日に都内でサイエンスカフェ「月ってかっこいいんだぜ!」

10月10日、ウェブサイト「月探査情報ステーション」編集長で、探査機「はやぶさ」元プロジェクトメンバーの寺薗淳也(てらぞのじゅんや)さんを講師に招いてのサイエンスカフェが東京都渋谷区で開催される。科学と感性の両方のセンサーを使って、月を心から満喫しよう。

2011年10月の星空ガイド

2011年10月の星空ガイドを公開しました。

投稿画像ギャラリー(15枚)

ギャラッド彗星、木星、天の川など15枚を公開しました。

9月26日

不規則に変動するブラックホールのジェット

JAXAのポシャック・ガンディー研究員を中心とするチームは、赤外線天文衛星「WISE」のデータから、ブラックホール周辺が突然明るく輝きだす珍しい現象をとらえた。ブラックホールとそのジェットにかつてない精度で迫る成果だ。

光より速いニュートリノ? 驚愕の測定結果を精査へ

日欧を中心とする国際研究グループの実験で、スイス〜イタリア間で発射されたニュートリノのスピードが光速を超えるという測定結果が出た。現代物理学の前提となる理論では光より速いものはないとされており、また天文学上の観測結果とも食い違うために、困惑した研究者らは学界をあげての精査を行っていく構えだ。

今年でラスト! 30日から福島・石川町スターライトフェスティバル

20回目にして今年が最後となる「石川町スターライトフェスティバル」が30日から3日間にわたって開催される。コンサートや講演会、星空大パーティでファイナルの盛り上がりを楽しもう。

投稿画像ギャラリー(54枚)

本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星、ギャラッド彗星、オリオン座大星雲など49枚を公開しました。

小惑星による恒星食(10/1〜10/31)

10月1日から10月31日までの予報12件を追加しました。4日、8日、13日の3現象が好条件と予報されています。

9月22日

恐竜絶滅させたホシ探し、有力候補は潔白だった

6500万年前に起こった恐竜絶滅の原因候補の1つ、「バティスティーナ族」と呼ばれる小惑星の一群が、潔白であることが赤外線観測で最終的に証明された。地球史最大のミステリーはまたまた迷宮入りとなりそうだ。

20年に1度の明るさとなった超新星2011fe

8月24日に発見された、おおぐま座の「回転花火銀河」に出現した超新星2011feはその後も増光しつづけ、9月10日ごろに明るさのピークとなった。10等級なので肉眼で見えるわけではないが、超新星としては1987年以来の20年に1度の明るさという、望遠鏡で注目の天体となっている。減光のスピードはゆるやかなので、今のうちに見てみよう。

9月28日、都内で放射線と生命の関わりを考えるシンポジウム

28日に東京都千代田区で、「『きぼう』実験棟利用成果ミニシンポジウム」が開催される。宇宙放射線を浴びやすい宇宙ステーション内で進めるべき放射線研究と、放射線と向き合って生きていく社会との今後の関わり方について、講演とパネル討論会を通して考える。

2011年9月26日 天王星がうお座で衝

木星が目立つようになってきた南の空のうお座で、5.7等の天王星が衝となります。木星と寄り添うように位置していた2010年とは違い、周りに3〜4等の星しかないので、できるだけ空の暗いところで、星図をよく確かめながら双眼鏡で探してみましょう。

9月21日

NASAの次世代打ち上げシステム「SLS」とは

NASAがスペースシャトル後の有人探査や物資の輸送などを行う大型ロケットのデザインを発表した。これを使えば火星や小惑星などの有人探査も狙えるという。最初の試験打ち上げは2017年に行われる予定だ。

板垣さんがうお座の銀河に超新星2011fpを発見、8月で3個目

8月29日(世界時)、山形県の板垣公一さんがうお座の銀河に超新星2011fpを発見した。板垣さんは今年5個目、8月だけで3個目の超新星発見となる。

23、24日に「はやぶさ」打ち上げの地・肝付町で宇宙イベント

9月23日〜24日、探査機「はやぶさ」打ち上げの地としても知られる鹿児島県肝付町で、中高生向けの宇宙教育イベント「Space Science Festival in 肝付」が開催される。宇宙教育の父・的川泰宣さんの講演や映画試写会、ロケット大会など、「聖地」ならではの豪華な内容になっている。

投稿画像ギャラリー(13枚)

オリオン座の星景、ぎょしゃ座の散開星団、月の麻田クレーターなど13枚を公開しました。

2011年9月22日 準惑星ケレスがくじら座で衝

9月22日、準惑星ケレスがくじら座とみずがめ座の境界あたり(くじら座がわ)で衝となります。明るさは7等台で、空が暗いところで双眼鏡を使えば見つかるでしょう。すぐ近くに目印となる星がないので、よく星図と見比べて探してみましょう。

9月20日

投稿画像ギャラリー(35枚)

ギャラッド彗星、木星、飛行機からのオーロラなど35枚を公開しました。

偏光からわかったガンマ線バーストの起源

太陽セイル「IKAROS」に搭載した機器により、宇宙最大の爆発現象であるガンマ線バーストの偏光が観測された。このユニークな観測により、ガンマ線バーストが強い磁場の中から発せられる複数のジェットであることが突き止められた。

天の川銀河内の変光星600個の3次元位置を正確に決定

鹿児島大学の研究チームは、三角測量と変光周期から導いた「変光周期と距離の関係式」を用いて、天の川銀河にある約600個のミラ型変光星の立体配置を求めた。

ブラックホール周囲の「ポリリズム」な振動を発見

国立天文台の加藤成晃研究員らのグループは、超巨大ブラックホールの周りに形成される「大気(降着円盤)」における複数周期の振動を、世界で初めて観測することに成功した。今後、この振動の様子から、ブラックホールの性質を決定する「自転の大きさ」を測定することが可能になる。

姫路科学館で新番組「月夜の散歩」スタート 望遠鏡講座も

姫市路科学館プラネタリウムでは、9月23日から新番組「月夜の散歩」が登場する。日々の月の変化・動きを探っていく男の子の姿を通して、天体観察への興味を広げる。望遠鏡の使い方や天体写真の撮り方を学べる講座も開催。

9月16日

マルチコアCPUや64bit OS対応!ステライメージ Ver.6.5アップデータを近日公開

天体画像処理ソフトウェア「ステライメージ Ver.6」のVer.6.5アップデータを近日公開予定です。マルチコアCPUや64bit OSに対応し、処理の高速化やメモリのフル活用を実現しました。

「金環日食」特設サイト

「日食を楽しむグッズいろいろ」ページに、DS「星空ナビ」や「iステラ」アプリによるシミュレーション手順を掲載しました。

投稿画像ギャラリー(19枚)

超新星2011fe、オリオン座大星雲など19枚を公開しました。

2つの「太陽」を持つ惑星を初めて発見

映画「スター・ウォーズ」に登場するような、2つの太陽を持つ惑星が実在することが明らかになった。探査衛星「ケプラー」の観測から、200光年先の連星の周りを回る「周連星惑星」が初めて発見された。

「あかつき」のテスト噴射で推力不足を確認

探査機「あかつき」の金星周回軌道投入用エンジンを2回テスト噴射した結果、加速力が想定より少ないことが確認された。このエンジンが使用不可と判断された場合、代替エンジンで本来と異なる観測軌道を目指す可能性がある。

宇宙と地球の神秘をISSから生中継 18日放映「宇宙の渚」

高度数十〜数百kmの境界で宇宙と地球がおりなすスペクタクルを生中継する特別番組が18日(日)夜に放映される。オーロラや放電閃光など数々の神秘現象や、ISSに滞在中の古川宇宙飛行士が超高感度カメラでとらえる光景が楽しめそうだ。

2011年9月18日 月とプレアデス星団が接近

9月18日深夜から19日にかけて、月齢20の太った月とすばるが東の空で接近します。日付が変わるころには6度以上に離れてしまうので、なるべく早いうちに見てみましょう。月が明るいので観察には双眼鏡が必要です。木星やヒヤデス星団がそばにあり、見どころの多い一帯を楽しめます。

9月15日

毎秒500万トン 惑星のX線過激ダイエット

X線天文衛星「チャンドラ」などの観測から、恒星からの激しいX線放射が毎秒500万tもの勢いで惑星を削り取っている現象が発見された。惑星の存在で恒星の自転スピードが速まり磁場が活発になっているためとみられる。

秋分の日、三重でメシエハーフマラソン

秋分の日の夜、三重県で豊中天文同好会主催の「メシエハーフマラソン・秋の大観望会」が開催される。観望を楽しむことがメインで、誰でも気軽に参加することができる。

投稿画像ギャラリー(11枚)

中秋の名月、天王星など11枚を公開しました。

9月14日

「スマートステラ」で秋の夜空を楽しもう! 待望のAndroid用星アプリ登場

9月13日、星空ナビゲーションのためのAndroid端末用アプリ「スマートステラ」(1,000円)が発売となりました。Androidマーケットでお求めいただけます。

「星がたくさん出来るのは材料が多いから」と判明

「星がたくさん出来るのは材料となるガスが多いから。」―いたってシンプルな結論だが、銀河内での星のベビーブームを誘発すると思われてきた銀河同士の衝突が、実は宇宙史のうえでは標準的な要因ではないことがわかってきた。

投稿画像ギャラリー(18枚)

中秋の名月、回転花火銀河の超新星2011fe、ギャラッド彗星など18枚を公開しました。

「10分で完成!はじめての望遠鏡 組立正立像望遠鏡 普及版 15倍」新発売

星の手帖社製、口径40mmのアクロマート対物レンズ、15倍、初心者でも扱いやすい正立像の組立望遠鏡が新発売。工具や接着剤なしで簡単に組み立てられ、天体・野鳥観察、山や海の風景観察にも使えます。モノクロ版のガイドブックが付いた「10分で完成!組立正立像望遠鏡15倍」の廉価版です。価格2,590円

2011年9月16日 月と木星が接近

9月16日から17日にかけて、月齢18の月が、南東の空に輝く木星に接近します。16日の22時ごろにはじゅうぶんな高さになり見やすいでしょう。双眼鏡では同一視野に収まり、月のクレーターや木星の周りのガリレオ衛星も楽しめます。地上風景を入れた星景写真の撮影にも挑戦してみましょう。

9月13日

「海王星式」系外惑星の見つけ方

NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」が、既知の系外惑星の公転周期が乱れている様子から新しい惑星の存在をつかんだ。海王星発見に類似したこの手法で系外惑星が発見されたのは初めてで、この新惑星はその存在以外まだ何もわかっていない。

くじら座の変光星ミラ、今回のピークは4年ぶりの明るさ

東の空にひときわ輝く木星のそばに、もうひとつ注目の星がある。約11ヶ月周期で明るさが変わるくじら座のミラが今ピークを迎えており、その明るさは現在、ペガススの四辺形やカシオペヤ座の星々と同程度の2.4等。観測史上最大級となった2007年の2.0等以来の明るさだ。年末には肉眼では見えなくなってしまうので、いまのうちにチェックしてみよう。

重力とともに生きる 14日に古川さん交信イベント

宇宙に滞在中の古川聡さんと、高齢者の健康に関わる団体との交信イベントが14日夜に行われ、インターネットでも生中継される。無重力環境が人間の体に与える影響や、そこからわかる身近な健康へのヒントなどを、医師としての立場をふまえて紹介する。開発中のイプシロンロケットの解説番組(16日)の情報も。

投稿画像ギャラリー(14枚)

中秋の名月、天の川、かに星雲など14枚を公開しました。

9月12日

月重力測定の兄弟探査機「グレイル」打ち上げ成功

日本時間11日未明、NASAの月探査機「グレイル」が米・フロリダ州のケープ・カナヴェラル空軍基地から打ち上げられた。年末年始に兄弟機がそれぞれ月に到着し、約2ヶ月半にわたって月の重力分布を精密に測定する。

西村さんがりゅう座に矮新星を、中村さんがさそり座に新星を発見

9月5日、静岡県の西村栄男さんがりゅう座に矮新星を発見した。6日には、中村祐二さんがさそり座の新星を独立発見した。

投稿画像ギャラリー(40枚)

太陽や月、木星など40枚を公開しました。

9月9日

ファンネス彗星、さらに2つの分裂核を発見

石垣島天文台のむりかぶし望遠鏡により、ファンネス彗星(213P)の分裂核が新たに2つ発見された。先月撮影された1個と合わせて3つ揃った分裂核と彗星全体をとらえた見事な画像が公開されている。

自転スピード落ちたら爆発? 超新星のしくみに新説

星の一生の最期を彩る超新星爆発。そのメカニズムははっきりとはわかっていないが、爆発前の白色矮星の自転速度が爆発のタイミングの鍵になっていると考えられることがわかった。この考えによれば銀河系には数千個もの「時限爆弾」があるようだ。

9月18日〜20日、天文学会に合わせて鹿児島で講演会やカフェイベント

9月18日から鹿児島で開催される日本天文学会秋季年会に合わせ、一般の天文ファンも楽しめるイベントが同市各地で開催される。最新の研究成果を一挙に聴ける年会の公開講演会やおいしいケーキを食べながらの気軽なトークイベントなど、興味のあるテーマを見つけて足を運んでみてはいかが。

2011年9月12日 中秋の名月

旧暦8月15日は十五夜。この日の月は「中秋の名月」として知られており、お月見をするのがならわしとなっています。今年の中秋の名月は9月12日で、6年ぶりに満月の当日となります。ふだん星や星雲星団を観察するときには嬉しくない月明かりですが、この日ばかりは名月を眺めて楽しみましょう。<a href="/special/moon_watching/index-j.shtml">特集ページ</a>もご覧ください。

9月8日

世界初、銀河中心の巨大ブラックホールに直径2個分まで肉薄

総合研究大学院大学/国立天文台の秦和弘(はだかずひろ)氏らの研究チームが、約5,440万光年かなたの銀河にひそむ超巨大ブラックホールとその噴出ジェットの根元の位置を正確につきとめることに世界で初めて成功した。現代科学の究極の目標の1つである「ブラックホールの直接撮像」の達成に向けて大きな一歩を踏み出したといえる。

探査機「あかつき」がメインエンジンのテスト噴射を実施

2015年の金星到着を目指す探査機「あかつき」が9月7日、軌道投入用エンジンの状態を把握するためのテスト噴射を実施した。今月14日には2回目のテストを予定している。これらの結果次第で今後の軌道計画が決まる、重要な局面だ。

9月18、19日に京都・るり渓温泉で「星をもとめて」イベント

9月18日〜19日に京都府るり渓温泉で、星まつりイベント「星をもとめて」が開催される。

豪華セット「銀河鉄道の夜 PREMIUM DVD-BOX」再入荷

デジタルファインアーティスト、KAGAYA氏がプロデュースしたプラネタリウム番組「銀河鉄道の夜」を収録した豪華ボックスセットが再入荷。本編映像、制作風景と対談、全編朗読をDVD3枚に収録、その他音楽CD1枚、80ページの小冊子が入っています。価格10,290円

投稿画像ギャラリー(8枚)

ギャラッド彗星、ファンネス彗星、月など8枚を公開しました。

9月7日

銀河の色彩に見る星の分布 ハッブル撮影のArp 274

ハッブル宇宙望遠鏡が、2つの渦巻銀河が手を取り合っているようなArp 274の姿をとらえた。そのカラフルな姿が星々の一生と宇宙の奥行きを伝えてくれる。

アポロ着陸の足跡が鮮明に 月探査機が低高度から撮影

NASAの月探査機がとらえた、1960〜70年代のアポロ計画着陸地の新画像が公開された。低い高度からの撮影により、2009年の同地点の画像より格段に鮮明なものとなっている。

16日に都内でサイエンスカフェ「電波天文学への招待」

9月16日、国立天文台助教でNHK高校講座でもおなじみの梅本智文さんを講師に招いてのサイエンスカフェが都内で開催される。星が生まれる材料などを探る「電波天文学」を、初心者にもわかりやすく、楽しく紹介する。

投稿画像ギャラリー(7枚)

月、ISSの日面通過、木星など7枚を公開しました。

ミード純正「12V シガーライターケーブル」取扱い開始(販売終了)

カーバッテリーやアウトドア用ポータブルバッテリー(DC12V仕様)からの電力を利用するミード製純正アダプターケーブルです。一般的なシガーライターソケットに差し込んで電力を取り出す形式です。価格3,150円

ミード純正「ユニバーサルACアダプター」取扱い開始(販売終了)

家庭用AC100V電源から12V直流電流を取り出す、ミード純正アダプター。外部電源入力ポートを持ったミード製望遠鏡に使用可能です。価格:9,870円

9月6日

火星探査車オポチュニティ、エンデバー・クレーターでの調査を開始

NASAの火星探査車「オポチュニティ」が新たな探査地「エンデバー・クレーター」での調査を開始した。最初に調べた岩石の性質が他の場所のものとは異なることが早速判明し、この地での新しい発見に期待が高まる。

太陽の磁場サイクルに異変? 「ひので」の観測成果と黒点動画

太陽観測衛星「ひので」の観測により、太陽の北極と南極における磁場の対称性が崩れていることが初めて明らかにされた。太陽に長期的な異変が起こっている兆候のひとつとみられる。また、黒点の様子を4日間にわたり鮮明にとらえた世界初の動画が公開された。

10月15、16日に都内で東亜天文学会イベント

10月15、16日に、東亜天文学会の総会および研究発表などイベントが都内で開催される。会員以外も参加が可能。参加・発表申込は9月30日まで。

検定試験公式テキスト「天文宇宙検定 公式テキスト 2級」新発売(販売終了)

天文宇宙検定委員会が主催する「天文宇宙検定 2級」の公式テキストブック。高校生が学ぶ程度の天文知識を基本とし、天文学の歴史や時事問題などを学びたい方が対象です。公式テキストブックで学んだら、2級 銀河博士を目指してください。価格 1,575円

投稿画像ギャラリー(6枚)

アンドロメダ座大銀河、月など6枚を公開しました。

9月5日

生まれたての星からのジェット噴射を初めて動画化

生まれたばかりの星が発するジェットを14年間にわたり数回撮影した画像をつなげることで、その変化の様子が初めて動画化された。これにより、計算機を使ったシミュレーションの結果と今回の「動画」を比較しながら、星の初期段階についてより精密な研究を行うことができるようになる。

プログレス打ち上げ失敗と今後の国際宇宙ステーション

先月24日、国際宇宙ステーションに物資を運ぶために打ち上げられたロシアのプログレス44号輸送機が軌道に到達せず、打ち上げに失敗した。この影響で宇宙飛行士の帰還の日程など、今後の国際宇宙ステーションの運行に様々なシナリオを検討する必要が出てきた。

星ナビ10月号は「ジャコビニ群」と「タカハシポタ赤 PM-1」

星空を楽しむための月刊「星ナビ」2011年10月号が、9月5日(月)に発売されます。13年ごとの極大で知られるジャコビニ流星群、10月9日に出現の予報が出ています。気まぐれな流星群を確実に見るには? 機材レポートでは、使用目的にあわせて七変化する小型赤道儀を紹介。ギリシア神話の舞台をめぐる旅もスタートします。涼しくなった秋の星見のお供に、星ナビ10月号をどうぞ。

2011年9月7日 長周期変光星のミラが極大のころ

くじら座の心臓の位置にある長周期変光星のο星ミラが、9月7日ごろ明るさのピークになると予想されています。ミラは深夜ごろに南東の空に見えています。明るく輝く木星を目印に、その少し南西方向にある、心臓にふさわしい赤い色に注目しましょう。ミラは約330日で2等から10等まで明るさが変わります。年末には早くも6等台まで暗くなってしまうので、定期的に変光のようすを確かめてみましょう。

投稿画像ギャラリー(10枚)

ギャラッド彗星とコートハンガー星団、夏の北斗七星など10枚を公開しました。

9月2日

土星の衛星ハイペリオンの新画像

NASAの土星探査機「カッシーニ」が衛星ハイペリオンに接近し、これまで撮影されたことのなかった領域を撮影することに成功、その画像が公開された。

ISSの観測装置「MAXI」がいて座にX線新星を発見

8月30日、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟に設置されているX線監視装置「MAXI」が、いて座の方向にX線新星を発見した。「MAXI」の発見したX線新星はこれで5個目となる。可視光では16等級で見える可能性がある。

投稿画像ギャラリー(8枚)

ギャラッド彗星や木星など8枚を公開しました。

9月1日

宇宙天気予報に役立つ? 黒点の発生を事前に察知

太陽の黒点は爆発的なフレアやコロナ質量放出が発生する場所だと考えられているが、どこに黒点が出現するか事前に知ることはできなかった。だが今回、アメリカの研究グループが「日震学」を用いて黒点の出現場所を事前に予測することに成功した。

板垣さんがうさぎ座の銀河に超新星2011fiを発見、今年4個目

8月27日(世界時)、山形県の板垣公一さんがうさぎ座の銀河に超新星2011fiを発見した。板垣さんは今年4個目の発見になる。

日本の衛星開発の立ち上げ時からの貴重な記録「星を作った男」新発売(販売終了)

日本の衛星開発の立ち上げ時からずっと携わってきた著者が、宇宙開発初期の抱腹絶倒、波乱万丈のエピソードを紹介。さらには生まれ育った北朝鮮の再訪や現状についても語っています。トークイベント「ロケットまつり」のスペシャル版として9回開催した「衛星まつり」用に作成したレジメをもとに、当時の貴重な写真と共に一冊の読み物にまとめました。価格2,310円 商品は9月5日より出荷予定。

ミード純正アイピース「シリーズ5000 HD-60 6エレメント」取扱開始(販売終了)

見掛け視界60°、アイレリーフ17mm、高さ調整が可能な見口を備えた、シリーズ5000最新アイピース。6枚構成の光学デザインにより、平坦な像面で視野中心から周辺までシャープな星像です。全面マルチコート処理、レンズエッジの黒塗りにより、明るく抜けのいい視野を実現。4.5/6.5/9/12/18/25mm 価格 各12,600円

ミード純正アイピース「シリーズ5000 エレメントプルーセル」取扱開始(販売終了)

見掛け視界60°、高コントラストでピント位置が変わらないパーフォーカル設計の3群5枚構成のミード純正アイピース。従来のプルーセルに比べ視野周辺部の結像性能が優れています。5.5/9/14mm 価格 各10,500円、20mm 価格12,600円、26mm 価格14,700円、32mm 価格18,900円、40mm 価格23,100円

2011年9月3日 水星が西方最大離角

9月3日、明け方の東の空に見えている水星が西方最大離角となります。東の低空がひらけた場所で、ふたご座のカストルとポルックスを目印に、その直下を探してみましょう。9日前後には、しし座のレグルスと大接近します。