Location:

更新履歴

2006年9月の更新履歴 バックナンバー一覧

9月28日

ニュース:マーズ・エクスプレス画像集:火星の顔

1976年にNASAの火星探査機バイキング1号が初めて撮影したことで知られる“火星の顔”を見事にとらえた画像が公開された。この顔が存在するシドニア(Cydonia)地方をとらえた一連の画像は、見ごたえがあるばかりではなく、惑星地質学においても貴重な情報をもたらしている。

プレスリリース:ステラナビゲータ Ver.8を発売

9月27日

ニュース:惑星や、ちりの円盤と共存する褐色矮星

NASAの赤外線宇宙望遠鏡スピッツァーによる観測で、 暗い褐色矮星の発見が相次いだ。ただでさえ見つけるのが困難な褐色矮星だが、興味深いのは、2つの褐色矮星が恒星の周りを回っていて、1つは惑星と、もう1つはちりの円盤と共存していることだ。

StarWatching Express: Vol.45 中秋の名月
天体画像ギャラリー
星ナビ.com:イベントピックアップ

9月25日

ニュース:超新星残骸RCW 86の正体は、記録上最古の超新星か

X線の目で超新星残骸RCW 86を見た天文学者たちが、この残骸の年齢は従来の推定より若い2000歳であるとの結論を出した。もしそうだとすれば、西暦185年に中国の天文観測者が肉眼で見て記録に残した超新星と、同一の天体かもしれない。

投稿画像集:2006年9月22日 金環日食
天体画像ギャラリー

9月22日

ニュース:スワン彗星(C/2006 M4)が7等台に

9月13日のニュースでも紹介したスワン彗星(C/2006 M4)が、7等で観測されています。今は明け方の東の低空にありますが、10月には夕方の空で高度が上がり徐々に見やすくなりますので、秋空に輝く彗星の姿に注目しましょう。

ニュース:観測史上最大、しかしコルクより軽い系外惑星

惑星の大きさを見積もることも可能な「トランジット法」によって、11例目の系外惑星HAT-P-1が発見された。HAT-P-1はサイズが明らかなものとしては最大の系外惑星だが、一方でコルク以下の密度しかない奇妙な天体でもある。

天体画像ギャラリー

9月20日

ニュース:板垣さん、NGC 3147に超新星2006giを発見〜今年6個目、通算22個目で、自身の記録をさらに更新〜

山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、NGC 3147に超新星2006giを発見されました。板垣さんは、9月に今年4個目の超新星2006epを発見され、その3日後には5個目の超新星2006etを発見されました。

ニュース(自社):「ステラナビゲータ Ver.8」バージョンアップサービス開始
小惑星による恒星食:予報更新

9月19日

ニュース:板垣さん、再びM31に新星を発見、今月2個目

山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんの新天体発見が相次いでます。アンドロメダ座大銀河M31の新星の発見を9月4日にお伝えしましたが、再びM31に別の新星を発見されました。

StarWatching Express:Vol.44 秋の星座

9月15日

ニュース:矮惑星2003 UB313の矮惑星の名前は「エリス」、衛星は「ディスノミア」に

太陽系10番惑星かと注目され、その後、矮惑星に分類された「2003 UB313」とその衛星に正式な名前が与えられた。発表された名前は、それぞれ「エリス」と「ディスノミア」。名前の由来は、ギリシャ神話に出てくる不和と争い、混沌の女神だ。

ニュース:超新星爆発の光による重元素の生成メカニズムを解明

「太陽系や地球を構成する物質が宇宙のどのような天体でどのように生成されたか?」という疑問は、いまだ完全に解答が得られていませんでした。液晶ディスプレイや太陽電池などに使用されるような身近で重要なものを含めた重い元素の原子核35種について、今までその起源がわかっていなかったのです。日本原子力研究開発機構の早川岳人研究副主幹、国立天文台の梶野敏貴助教授、東京大学の野本憲一教授らからなる研究チームは、その生成メカニズムを明らかにし、この疑問に答えを出しました。今後この研究成果を元にした観測がすばる望遠鏡によって行われる予定で、銀河系初期にどのような元素が存在していたかが明らかにされることが期待されています。

天体画像ギャラリー

9月14日

ニュース:カッシーニ最新画像:タイタンのクレーターと暗い物質、F環とプロメテウス、他

土星探査機カッシーニは、9月7日にタイタン・フライバイを行った。その際、まだ3つしか発見されていないタイタンのクレーターのうちの1つが撮影された。その他いつもながら圧倒される土星の姿やF環を削りとるように移動するプロメテウスの姿をとらえた画像を紹介しよう。

ニュース:すばる望遠鏡、過去最遠の銀河を発見

すばる望遠鏡が128.8億光年離れた銀河を発見した。すばる望遠鏡自体の性能だけでなく、特別に開発されたフィルターによって実現された快挙だ。この発見は、すばる自身が持っていた最遠銀河の発見記録を6000万光年塗り替えるとともに、謎の多い宇宙初期の「暗黒時代」に本格的に切り込むものである。

9月13日

ニュース:世界初の女性宇宙旅行者が国際宇宙ステーションへ

9月18日打ち上げ予定のソユーズ宇宙船に、初の女性宇宙旅行者となるアニューシャ・アンサリ(Anousheh Ansari)氏が乗り込むことが発表された。国際宇宙ステーション(ISS)に9日間滞在した後に、再びソユーズで帰還する予定だ。アンサリ氏はただ「観光」にいくのではなく、自ら被験者になるなどしてヨーロッパ宇宙機関(ESA)が行う4つの実験に参加することになっている。

ニュース:秋から冬にかけてたくさんの彗星が見ごろ

今年の秋から冬にかけては、8〜10等級の彗星が立て続けに見やすくなります。中でも、117年ぶりに回帰し彗星ファンを喜ばせたバーナード彗星(177P)の眼視光度は今月7〜8等級で、11月までは一晩中観測できます。また、今年6月にSWAN画像から発見されたスワン彗星(C/2006 M4)は、今月8等級まで明るくなると予想されています。その他にも見ごろを迎える彗星がありますので、あわせてご紹介しましょう。

9月12日

ニュース: 超巨大ブラックホールは銀河の星形成をさまたげる

大型銀河の中心には超巨大ブラックホールがある。銀河が成長するほどブラックホールも成長するが、逆にブラックホールは大きくなるほど周囲で星が誕生するのを妨げ、銀河の成長にマイナスに作用するかもしれない。NASAの紫外線観測衛星GALEXの観測から明らかにされた。

ニュース:「惑星の定義」論争、太陽系外を舞台に続行中

「惑星の定義とは何か」「この天体は惑星か、惑星でないか」−8月24日、こうした疑問にひとまず答えが出された−太陽系の中では。しかし、太陽以外の星を回る天体が系外惑星と言えるかどうかは、ひじょうに難しい問題だ。ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた天体「CHXR 73 B」の扱いは、科学的には冥王星以上にやっかいかもしれない。

9月11日

ニュース:マーズ・エクスプレス画像集:火星のカセイ谷

火星にカセイ谷がある。たまたま発音が似ているのではなくて、日本語の「火星」から名付けられた立派な名前だ。しかも、かつて火星に水が豊富に存在したことをうかがわせてくれる重要な地形なのだ。カセイ谷をとらえた、ESAの火星探査衛星マーズ・エクスプレスの画像を紹介しよう。

ニュース:「はやぶさ」が隕石と小惑星を結びつけた

隕石が小惑星に由来することは、ほとんど当たり前とされてきた。それなのに、もっともありふれた隕石と、もっともありふれた小惑星の光学的性質が一致しないことが謎であった。この謎に、小惑星「イトカワ」を観測した探査機「はやぶさ」のデータが決着をつけるかもしれない。9月7日発行の科学雑誌「ネイチャー」に発表された論文によれば、小惑星の表面は「日焼け」によって性質が変化してしまうというのだ。

ニュース:「ダ・ヴィンチ」2006年10月号でプラネタリウム特集

新刊書籍やコミック情報を掲載し、毎号3000点もの本を紹介する雑誌「ダ・ヴィンチ」(発行・発売 メディアファクトリー)の2006年10月号では、特集「恋するプラネタリウム 〜ボクたちは、見えない星空を見上げ、見えない何かを手に入れる〜」を掲載している。

StarWatching Express Vol. 43「太陽系の再編」
天体画像ギャラリー

9月8日

ニュース:元第9惑星・冥王星に、小惑星番号(134340)を付与

国際天文学連合(IAU)で決定した「太陽系の惑星の定義」により「矮惑星(dwarf planet)」となった冥王星に、小惑星センター(MPC)が小惑星番号(134340)を与えた。同時に、「矮惑星」2003 UB313に(136199)、「矮惑星」の有力な候補である2003 EL61と2005 FY9にそれぞれ(136108)と(136472)が与えられた。

星ナビ:飲み星食い月す
天体画像ギャラリー

9月7日

ニュース:二人羽織の大質量星−五つ子だと思ったら十つ子だった?

「五つ子星団」という巨大星団に、5つの巨大な星が存在する。いずれの星も、自身が放出したちりに覆われて、中心部は直接見ることができない。だが、5つのうち少なくとも2つについては、ちりの雲が渦巻き模様を作っているのが観測されている。この模様は、ちりの中に単独の星ではなく双子の大質量星がいるために作られたと見られる。五つ子の星すべてが、実は二人羽織の双子だという可能性もあるようだ。

ニュース:40年ぶりの公演:舞台は天王星、役者は衛星、観客はハッブル宇宙望遠鏡

9月6日に衝となり、夜空で見ごろを迎えている天王星の画像を紹介しよう。小型望遠鏡では青緑色の小さな円盤程度にしか見えない天王星だが、NASAのハッブル宇宙望遠鏡は手前を横切る衛星と、その影をとらえた。しかし天王星の特徴を考えると、この光景は約40年ごとにしか見られない貴重なものなのだ。

ニュース:地球では考えられない!極限的でダイナミックな火星の気候

火星の環境は、地球と似ている。一方で、火星は小さく、気圧もひじょうに低い。だからといって、火星で起きていることは地球上の現象を小規模にしたものとは限らない。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査衛星マーズ・エクスプレスは、地球では考えられないほど極限的に薄い大気の中で形成される薄い雲を発見した。また、NASAの火星周回機マーズ・オデッセイの観測からは、南極では毎年爆発のような現象が起きていることが明らかになった。

9月5日

ニュース:中間的な超新星?弱いガンマ線バースト、強めの爆発

超新星の中でも、けた違いに爆発エネルギーが大きいのが「極超新星」だ。極超新星はブラックホールの生成やガンマ線バーストを伴うなど、普通の超新星とは異質とも言えるほどの違いがある。だが、今年の2月に見つかった「X線フラッシュ」を伴う超新星が、超新星と極超新星の間にある大きな谷を埋めるかもしれない。

ニュース:「太陽系の惑星の定義」への国内の対応始まる

「惑星の定義」は国際的に決定したが、これに伴うさまざまな変更が一段落するまではまだ時間がかかりそうである。新しい用語の日本語訳を決定し、概念を整理するという大仕事に関係機関が乗り出した。

ステラシリーズの最新軌道要素
「系外惑星表示用adfファイル」データ更新

9月4日

天体画像ギャラリー
ニュース:月探査機スマート1、最後の輝きを見せる

1年半におよぶ孤独な月面撮影ミッションの結末は、自ら月に激突して世界中の望遠鏡の被写体となることだった。日本時間9月3日午後2時42分、ESAの月探査機スマート1(SMART-1)は当初の予定通り「優秀の湖」に落下し、その役割を終えた。衝突の様子は、南アフリカからハワイに至る広い地域の研究者や観測家に見守られた。現在観測データの収集と分析が進められている。

ニュース:暗い星ほどよく語る−ハッブルで球状星団中の白色矮星を観測

NASAのハッブル宇宙望遠鏡HSTが、球状星団NGC 6397の中に存在する赤色矮星と白色矮星を観測した。きらびやかな星の群れの中にあって、白色矮星はもっとも暗い天体だ。しかし、球状星団全体にかかわる重要な情報を教えてくれる。

9月1日

特集:秋の星空を楽しもう
ニュース:月探査機スマート1、自分の墓場を下見−ミッションの結末とその先

スマート1(SMART-1)はESAが開発した初の月探査機である。そのスマート1が9月3日、3年近くに及ぶミッションを終えて月面に衝突する。この様子は数多くの地上望遠鏡で観測される予定だが、それに先立ちスマート1が自らの衝突予定地点を撮影した。

ニュース:2006年9月の星だより

8月のはじめ、惑星は9個でした。しかし9月を迎えた今、惑星は8個です。盛り上がりを見せた「惑星の定義」で天文に興味を持った方にも、根っからの天文ファンという方にも、今月注目の現象や天文学の話題を紹介します。

ニュース:板垣さん、今年自身4個目となる超新星2006epを発

山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんは、8月30日(世界時)、アンドロメダ座の銀河NGC 214に超新星2006epを発見されました。板垣さんの超新星発見は、今年の7月の超新星2006dyに続いて今年4個目、通算では20個目となります。