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更新履歴

2012年1月の更新履歴 バックナンバー一覧

1月31日

爆発的星形成が止まった銀河からできた大質量銀河

100億年前に星形成が活発だった銀河の成長した姿が、現在では星があまり形成されない巨大楕円銀河であるという説が、観測とその結果を用いたシミュレーションから発表された。星形成が突然終わった理由はよくわかっていないが、銀河中心の大質量ブラックホールが関係しているようだ。

愛称は「かぐら」 大型低温重力波望遠鏡が着工

一般相対性理論でその存在を予言されながら、まだ直接検出されたことがない「重力波」をとらえるプロジェクト「大型低温重力波望遠鏡(LCGT)」の建設がいよいよ開始した。28日の着工記念行事では、愛称「かぐら(KAGRA)」も発表された。

1月30日

9年目を迎えたオポチュニティと、命運を握る火星の風が織り成す模様

2004年の活動開始から9年目を迎えた火星探査車「オポチュニティ」が5回目の冬を迎えようとしている。探査機「マーズ・リコナサンス・オービター」による、風が作った地形模様の画像とともに紹介しよう。

世界で初めて直接撮像の系外惑星「フォーマルハウトb」は惑星ではなかった?

赤外線天文衛星「スピッツァー」の観測によると、世界で初めて直接撮像に成功した系外惑星とされていた「フォーマルハウトb」は惑星ではなく、ダストの雲である可能性があることがわかった。2018年に打ち上げ予定のジェームズ・ウェッブ望遠鏡による観測によってはっきりしたことがわかると期待される。

投稿画像ギャラリー(13枚)

月と金星の接近、太陽、木星など13枚を公開しました。

オリジナルデザインの日食グラス「アストロアーツ日食グラス」新発売(販売終了)

ビクセン製日食グラスに、アストロアーツオリジナルデザインのモデル2種類が登場。2012〜2035年の日食帯を紹介した「日食列島2012〜2035」と、5月21日の日食の全国各地での見え方を描いた「金環列島2012」の2種類。取扱説明書・天体観察ガイドブック付き。各1,480円、セット2,800円。

2012年1月30日 月と木星が接近

1月30日の日没後、南西の空の高いところで、明るい木星と月齢7の月が接近して見えます。どちらもよく目立つので、街中でもすぐ見つけられるでしょう。肉眼で楽しむほか、双眼鏡で月のクレーターや木星のガリレオ衛星も観察して見ましょう。

1月27日

太陽系外の惑星系の数が600個を突破

NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」が、11個の恒星から全部で26個の惑星を発見した。すべて主星からの距離が近く、地球の1.5倍から木星以上の大きさをもつ惑星だ。系外惑星の存在が確認された恒星の数は今回の発見で600個を超え、この1年で約170個増えた。また系外惑星そのものの数は750個を超え、この1年で約230個増えた。

ベスタでの水存続は理論的に可能 ただいま実地捜索中

これまでの観測で水が皆無と思われている小惑星ベスタ。だがその地表の半分は日の当たらない低温の領域が占め、水が存在するとすれば氷として存続できることがわかった。探査機「ドーン」による調査結果が待たれる。

投稿画像ギャラリー(12枚)

月と金星の接近、月のクレーター、ギャラッド彗星(C/2009 P1)など12枚を公開しました。

1月26日

3D動画で味わう天体の奥行き

2次元でも美しい天体画像を、さらにリアルに。広大な宇宙の奥深さを実感できるようにと、ハッブル宇宙望遠鏡では3Dモデル作成チームが活躍している。

投稿画像ギャラリー(8枚)

ギャラッド彗星(C/2009 P1)や、木星・金星の星景など8枚を公開しました。

1月25日

太陽で大規模フレアが発生、強い太陽放射線を観測

日本時間23日昼すぎに太陽表面で発生したフレアが25日未明に地球の磁気圏に到達し、2003年以来という非常に強い太陽放射線が観測されている。北欧では通常よりも低緯度でオーロラが観測されているようだ。

イトカワ微粒子を世界へ 研究提案を国際公募

24日、探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰った小惑星イトカワの地表サンプル分析提案の国際研究公募がスタートした。貴重なサンプルを使った画期的な研究のアイディアを世界中の研究者が競う。

日食・月食を作成して点数を競うカードゲーム「日食カード」新発売

「太陽」「月」「龍」「ベリジ」の4種類のカードを組み合わせて、二十八宿上で日食や月食の天文現象を作成して点数を競うカードゲーム。高得点の天文現象を作成しても、「天候カード」により点数が減ってしまうという理不尽な面白さ。天文ファンが喜ぶマニアックなゲームです。特価1,980円

ムック「デジタルカメラ野鳥撮影術 プロに学ぶ作例・機材・テクニック」新発売

現在、野鳥撮影を趣味にしている方、これから野鳥撮影を始めたいと考えている方に最新の機材や撮影トレンド、ノウハウを紹介したムックが新発売。プロの野鳥写真家が撮影した美しく迫力ある作品を多数収録し、その撮影ノウハウを具体的に紹介します。1月31日発売 価格2,100円

2012年2月の星空ガイド

2012年2月の星空ガイドを公開しました。

投稿画像ギャラリー(12枚)

北アメリカ星雲、カノープス、富士山としぶんぎ座流星群など12枚を公開しました。

1月24日

「デジタルカメラ野鳥撮影術 プロに学ぶ作例・機材・テクニック」を発売

野鳥写真家の多数の作例と撮影ノウハウ、カメラ・レンズなどの新機材の活用法を収録したムック「デジタルカメラ野鳥撮影術 プロに学ぶ作例・機材・テクニック」が発売されました。超望遠レンズから、ボーグ、プロミナー、ミラーレス一眼まで、あらゆる撮影ノウハウが満載です。

タイタンの砂丘が見せる2つの表情

探査機「カッシーニ」のレーダーによって、土星の衛星タイタンに存在する砂丘は地域によって違いが見られることがわかった。この「表情」の違いを調べることで、タイタンの気候や地質学的な歴史をひも解くことができるかもしれない。

太陽表面の近くで彗星が消滅する瞬間

太陽観測衛星「SDO」が、昨年7月に太陽に接近した彗星が消滅する現場を撮影していたことがわかった。これまでも太陽観測衛星「SOHO」が太陽に突入し消えていく彗星の姿を撮影していたが、横切っている最中にしたのがとらえられたのはこれが初めてだ。

2012年1月26日 細い月と金星が並ぶ

日没後の西の空で、月齢3の細い月と明るい金星が並びます。夕暮れの空の中ではひときわ美しく見えるでしょう。肉眼で眺めるだけでなく、写真にも収めてみたい光景です。

投稿画像ギャラリー(6枚)

富士山頂の昼の月、天の川の雪景、オリオン座大星雲を公開しました。

1月23日

暗黒物質の分布を詳細に測定 その正体と形状にせまる

数物連携宇宙研究機構などの研究グループが、28個の銀河団の観測から暗黒物質の詳細な分布を求めた。これにより、暗黒物質の正体にせまる理論やその分布の形状について、強い裏付けとなる結果が導かれた。

国立天文台の研究者2人が奨励賞受賞

国立天文台理論研究部の田中雅臣助教が超新星爆発の三次元構造の研究により第28回井上研究奨励賞を受賞した。また同・銭谷誠司特任助教が地球電磁気・地球惑星圏学会総会において大林奨励賞を受賞した。

【特集】カノープスを見よう

冬の夜空といえば、全天一明るい星・シリウスをはじめとした、にぎやかな星の集まりを思い浮かべます。でももし機会があれば、はるか下の、地平線や水平線あたりに注目してみてください。そこには、全天で2番目に明るい星・カノープスが輝いているからです。

投稿画像ギャラリー(12枚)

富士の星景、ギャラッド彗星(C/2009 P1)、天の川など12枚を公開しました。

1月20日

自身の質量から発見された、100億光年かなたの暗い矮小銀河

およそ100億光年かなたの矮小銀河が、自身の質量による重力レンズ効果を手がかりとして発見された。この銀河は非常に暗く、ほぼダークマターでできていると考えられている。天の川銀河の周囲に多数あるとされる矮小銀河の存在を明かすきっかけになるかもしれない。

27日仙台で古川さん報告会 宇宙実験紹介も

1月27日に東北大学で、古川聡宇宙飛行士のISS長期滞在ミッション報告会が開催される。研究者によるISSでの宇宙実験についてのディスカッションも。

投稿画像ギャラリー(9枚)

オリオン座の星雲や土星、木星など9枚を公開しました。

1月19日

隕石から判明した小惑星の形成時期と水の存在

東京大学の研究により、太陽系の初期に形成した隕石の炭酸塩は太陽系の形成から480万年後にでき、これらの隕石の素になった小惑星は太陽系の形成から350万年後にできたことがわかった。

アルマ望遠鏡を知る講演会 2月は都内・静岡・福岡で

昨年9月に初期観測を開始した南米チリのアルマ望遠鏡。世界随一の電波望遠鏡の本格始動に向け、それをより深く知るためのイベントが多数開催されている。2月には東京、北九州、静岡で講演会が行われる。

投稿画像ギャラリー(7枚)

冬の大三角、エスキモー星雲、幻日など7枚を公開しました。

1月18日

おなじみ「わし星雲」のさまざまな姿

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたわし星雲の「創造の柱」は、最も有名な天体画像のひとつとして知られている。その柱や周辺を様々な波長の光でとらえた画像が公開された。

月探査機の愛称は「エブ&フロー」 小学4年生が命名

月周回軌道に入った「グレイル」ミッションの探査機2機の愛称が「エブ」と「フロー」に決定した。応募したモンタナ州の小学校は特典として、ミッションで観測する地点を選ぶプログラムにも参加する。

組み立て式「ピンホール望遠鏡」新発売(販売終了)

コンパクトサイズの組み立て式の「ピンホール望遠鏡」が新発売。太陽を直接見ずに望遠鏡内に導入できるので、安全に太陽像を確認できます。日食中に太陽が欠けていく様子を確認しよう。東急コミュニティー 製 価格 1枚組 480円 3枚組 950円

投稿画像ギャラリー(6枚)

ヒル彗星(C/2010 G2)やM31銀河など6枚を公開しました。

小惑星による恒星食(2/2〜2/25)

2月2日から25日までの予報13件を追加しました。肉眼で観測できるものを含め、好条件のものがいくつかあります。

1月17日

ハッブルが解き明かす、超新星爆発の原因

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した大マゼラン雲にある超新星残骸の画像に、「あるべきものがない」ことがわかった。この超新星残骸を生み出したのは、おそらく2つの白色矮星が衝突して起こったタイプのIa型超新星爆発のようだ。

真横から見る土星のリングと2つの衛星

NASAの探査機「カッシーニ」が撮影した、真横から見た土星のリングと2つの衛星の画像が公開された。中央に見える小さい衛星がテチス(直径1062km)、左の大きいのがタイタン(直径5150km)だ。

1月16日

ロシアの火星探査機「フォボス・グルント」がチリ沖に落下

1月15日(日本時間16日未明)、11月の打ち上げ後に火星に向かう軌道に乗れず地球周回軌道に留まっていたロシアの火星探査機「フォボス・グルント」がチリ沖の太平洋に落下した。被害などは報告されていないようだ。

28日に柏で重力波望遠鏡の着工イベント 愛称発表と講演も

ブラックホール形成など大規模な天体現象による時空のゆがみが生む微弱な「重力波」を、人類で初めて直接観測しようというプロジェクト「大型低温重力波望遠鏡(LCGT)」。1月28日に千葉県柏市で、愛称発表や一般向け講演会などの着工記念イベントが開催される。

投稿画像ギャラリー(12枚)

宇宙花火実験の発光雲、尾がカノープスに達したラヴジョイ彗星、富士山の星景など12枚を公開しました。

2012年1月17日 月と土星、スピカが並ぶ

深夜から明け方にかけて、土星とおとめ座の1等星スピカが並んで見えています。17日未明(16日深夜すぎ)には、ここに月も接近してきます。ふたつの星と月は、なんとなく顔のように見えるかもしれません。

1月13日

宇宙は惑星だらけ? 続々見つかる地球サイズの星

昨年12月発表の「ケプラー20e」に続き、地球よりも小さな系外惑星がさらに3つ発見された。こうした地球型惑星がありふれた存在だということが「第3の手法」により統計的に明らかになってきたほか、昨年9月の初発見に続く「2つの太陽をもつ惑星」の存在など、系外惑星研究は急展開を見せている。

今年も世界中で開催、夜空の明るさ比較キャンペーン

世界各地で星座がどのように見えるかを報告しあい、夜空の明るさを比較する「GLOBE at NIGHT」キャンペーンが今年も行われる。星空を楽しみながら、自分の街の「光害レベル」がどのくらいかを知ってみよう。

投稿画像ギャラリー(6枚)

スカイツリーの星景、宇宙花火実験の発光雲など6枚を公開しました。

1月12日

すばるがとらえた塵のリングと惑星存在の可能性

すばる望遠鏡が、「残骸円盤」と呼ばれる恒星を取り巻く塵のリングを撮影することに成功した。このリングの中心は恒星から少しずれており、まだ発見されていない惑星によってこの「ずれ」が起こっている可能性がある。

宇宙花火も観測! 延期していた観測ロケットの打ち上げに成功

12日朝、地球大気の理解を深めることを目的とした観測ロケットS-520-26号機が、鹿児島県のJAXA内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた。一部装置に不具合が見られたが、リチウム放出による赤い発光雲の観測に成功した。詳細な解析は今後実施される予定だ。

投稿画像ギャラリー(7枚)

岡山から見た宇宙花火実験の発光雲、ラヴジョイ彗星など7枚を公開しました。

1月11日

130億年前の銀河の集落を発見か

ハッブル宇宙望遠鏡の観測で、約130億年前の宇宙で5つの銀河が集まっているところが見つかった。現在見られる大規模な銀河団のもととなる集落と思われ、今後の確認が待たれる。

1月28日に京都、2月18日に大阪で金環日食勉強会

5月21日の金環日食を安全に楽しむための講習会が各地で開催される。1月28日には京都で小学生高学年以上を対象とした勉強会、2月18日には大阪で小中高の教員を対象にした講習会が行われる。

星ナビ.com 新天体発見情報 078(2010年12月)

月刊星ナビ2012年2月号に掲載の「新天体発見情報」No.078を公開しました。

投稿画像ギャラリー(8枚)

ラヴジョイ彗星と南十字、木星など8枚を公開しました。

1月10日

タイタンのメタン湖の謎、シミュレーションで解明

土星の衛星タイタンにみられるメタンの循環についてシミュレーションを行った結果、メタンの湖に関するいくつかの謎に説明がつけられ、今後タイタンがどのような姿を見せるかという予測に成功した。

宇宙ヨット「イカロス」、冬眠モードに移行

2010年5月に打ち上げられたJAXAの太陽セイル実証機「イカロス」が、1月6日までに発生電力低下による冬眠モードへ移行したことが確認された。これは予期どおりのことで、太陽光を受けやすくなる春以降に通信が復活する可能性もある。

投稿画像ギャラリー(20枚)

昨年12月10日の皆既月食、木星や月など20枚を公開しました。

1月6日

WISEの撮った「赤い玉」

NASAの赤外線天文衛星「WISE」がとらえた「バーナード3星雲」の画像が公開された。中央の「赤い玉」とそれを囲む「緑の環」はどちらも塵でできており、星が形成されている領域を示している。

世界最南端の高高度雲を観測か?

仙台市天文台の小石川正弘さんが昨年末の12月29日早朝に夜光雲と思われる雲を撮影した。夜光雲は高度80km付近でできる雲で、主に高緯度地域で見られるものだ。仙台のほか、類似の雲が横浜や横須賀などでも観測されたとの情報もある。

1月20日〜2月19日に都内で「宇宙から見たオーロラ展」開催

東京都新宿区にあるコニカミノルタプラザで「宇宙から見たオーロラ展」が行われる。国際宇宙ステーションから撮影されたオーロラ写真や映像のほか、アラスカのライブ映像などが見られる。会期は1月20日から2月19日まで。

【お詫びと訂正】星ナビ1月号 特別付録「星空ハンドブック2012」8月の天文現象カレンダー

月刊「星ナビ」2012年1月号(2011年12月5日発売)の特別付録「星空ハンドブック2012」において、8月の天文カレンダーに記載された現象の日付に誤りがありました。ペルセウス座流星群や金星食といった注目の現象も含まれます。
星ナビ読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げますとともに、訂正内容について以下のとおりご案内いたします。

投稿画像ギャラリー(11枚)

ギャラッド彗星(C/2009P1)、国際宇宙ステーション、流星など11枚を公開しました。

1月5日

双子の月探査機「グレイル」、月軌道投入に成功!

2011年9月10日に打ち上げられた月探査機「グレイル」が、無事に月周回軌道へ投入された。「グレイル」は2機編成の双子の探査機で、月の重力場を正確に求めることがその目標となっている。

2012年は天文当たり年! 5・21日食観察の危険性よびかけも

2012年は日本で見られる珍しい天体ショーが多く、いつも以上に注目を集めそうだ。5月21日の金環日食に向けて、太陽観察の危険性と安全に見る方法を広く知らせるための取り組みも行われている。

星ナビ2月号は「皆既月食ギャラリー」と「金環日食撮影計画」

星空を楽しむための月刊「星ナビ」2012年2月号が、1月4日(水)に発売されました。多くの人が見上げた昨年12月10日の皆既月食をギャラリーで振り返り、いよいよ迫ってきた金環日食の観測計画特集を読んで撮影準備を始めましょう。注目の超小型赤道儀「ポラリエ」のレポート第2弾やギリシア神話に登場するアルゴ船の旅路、新シリーズ「宇宙の公案II」第1回もお見逃しなく。

投稿画像ギャラリー(18枚)

しぶんぎ座流星群や中国・重慶の星景、馬頭星雲など18枚を公開しました。

1月3日

宇宙の公案I-01「甦る宇宙項」

『星ナビ』での「宇宙の公案」第IIシリーズの連載にあわせ、『スカイウオッチャー』で連載されていた第Iシリーズの誌面を順次公開します。
第1回は、1994年10月号に掲載された「甦る宇宙項」(文:佐藤勝彦)です。

投稿画像ギャラリー(31枚)

月、木星、ギャラッド彗星(C/2009 P1)、星雲・星団、など31枚を公開しました。