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更新履歴

2006年7月の更新履歴 バックナンバー一覧

7月31日

ニュース:160年ぶりの記録更新なるか?ミラ型変光星はくちょう座χが3等台に

はくちょう座χは400日周期のひじょうに幅広い変光で知られる星ですが、極大のころでも双眼鏡を使わないとわかりにくい存在でした。しかし、今回は違います!8月上旬の極大を前にすでに3等台に到達し、このままいけば観測史上最大の明るさとなりそうです。この夏は、はくちょうの首筋にも注目してみましょう。

ニュース(自社):「150のQ&Aで解き明かす 恐竜のなぞ研究室」本日発売
投稿画像集:天体画像ギャラリー
投稿画像集:2006年 木星

7月28日

ニュース:「量」から「質」の時代へ − 系外惑星、200個到達

太陽系外惑星の発見数が200個の大台に達しました。近年の観測技術の進歩で、地球のように小さな岩石惑星も発見されています。新たな段階に入ったといえる系外惑星観測について、発見数200個の意味するところ、今後の注目すべき点など、東京工業大学(理工学研究科地球惑星科学)の井田茂氏よりいただいたコメントを紹介します。

ニュース:VLT最新画像:銀河の形は物語る

ヨーロッパ南天天文台(ESO)のVLTが撮影した、珍しい姿をした銀河の画像が公開された。そこからは、銀河の過去に何があったのか、現在どんな状態にあるか、そしてどのような運命が待ちかまえているかを読み取ることができる。

投稿画像集:2006年 木星ギャラリー
投稿画像集:天体画像ギャラリー

7月27日

ニュース:世紀をへだてて帰ってきた、バーナード彗星が増光中

21世紀の彗星ファン、天体写真家に朗報が飛び込んできました。19世紀の観測天文学者が発見した177P/バーナード彗星が117年ぶりに再観測され、急激に増光しています。8月下旬には7等級になる可能性もあり、この夏の話題となりそうです。

ニュース:初期宇宙に予想外の大きさを持つ構造、すばる望遠鏡が発見

現在の宇宙の構造は誕生以来137億年かけて形づくられたものであり、そのわずか15%(20億年)しか経過していない初期宇宙は大して発達していないと考えられていた。しかし、日本の研究グループによるすばる望遠鏡を使った観測は、こうしたイメージを一新しそうだ。現在の宇宙でさえ例がないほどの大規模構造が見つかるとともに、その内部のいたるところで銀河が誕生していることが示唆された。

7月26日

ニュース:山形の板垣さんが、今年自身3個目となる超新星2006dyを発見

今年の5月の超新星2006chの発見に続いて、山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが今年自身3個目となる超新星2006dyを発見しました。

ニュース:星の都会生活に平穏はない − 天の川銀河中心付近の大混雑をX線で見る

NASAのX 線天文衛星チャンドラが撮影した、天の川銀河の中心付近の画像が公開された。主役は巨大ブラックホールではなくて、狭い空間に押し込められた無数の恒星だ。巨大な星どうしで輝きを競い合っているかと思えば、大規模な星団を形成して近くの星間ガスに衝突するなど、実にせわしない。

ニュース:夏休みの星のイベントが目白押し

いよいよ夏休みに入り、本格的な夏の到来が待ち遠しい毎日。梅雨空の向こうには、すでに夏の星座たちが夜空に出そろっています。夏の夜空を楽しむイベントも7月下旬から8月いっぱい各地で多数催されます。

小惑星による恒星食:予報更新
パオナビ:イベントピックアップ更新

7月25日

ニュース:カッシーニ最新画像:これがタイタンの桃源郷

「桃源郷」は想像上のものではなくなった−NASAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)の土星探査機カッシーニが撮影した、衛星タイタンの「ザナドゥー(Xanadu:桃源郷の意)」と呼ばれる領域の画像が公開された。そこは名前とは裏腹に、光がほとんど届かない死の世界。だが、どこか地球を思い起こさせるような風景も広がっていた。

星空ガイド:2006年8月

7月24日

ニュース:年老いた恒星には模様がある

3台の赤外線望遠鏡を組み合わせた干渉計により、恒星の表面に「模様」があるかどうか調べることにアメリカの天文学者らが成功した。恒星は一様に輝くガスの球として連想されがちだが、太陽のような星でも、老年期を迎えるとそうは言えなくなるようだ。

7月22日

ニュース:対等さをアピール?木星の中赤斑、大赤斑に並ぶ

ジェミニ北望遠鏡が捉えた木星の画像が公開された。赤化が判明してから半年、木星を4分の1周してとうとう大赤斑に並んだ「中赤斑」の姿が見える。可視光よりも大気の構造がはっきりあらわれる近赤外線による撮影だが、中赤斑と大赤斑が近い存在で、ともに周囲の雲とはまったく性質が違うことがよくわかる。

7月21日

ニュース:惑星や生命の材料が受ける最初の試練

爆発から20年が過ぎようとしている超新星「SN 1987A」に注目が集まっている。星の内部で生まれた元素がいかにして宇宙空間に放出されていくかを、かつてない近さで見ることができるからだ。最終的には地球のような惑星や生命にもなりうる元素。その旅の始まりは、決して順風満帆と言えるものではなさそうだ。

新製品情報(自社):ステライメージ Ver.5 公式ガイドブックを発売

7月20日

ニュース:ニューホライズンズの観測機器、冥王星の名付け親にちなんで改名

第9惑星を初めて"Pluto"(冥王星)と呼んだのは天文学者ではなく、学校で勉強する11歳の少女だった。彼女の名前、「ヴェネチア(Venetia)」が、冥王星探査機ニューホライズンズの観測機器につけられた。実は、中心となってこの機器を開発したのも、天文学者ではなく、大学で勉強する学生たちだった。

ニュース:伝統的七夕イベントのお知らせ

この夏、伝統的七夕に関連して行われる南と北の2つの星まつりをご案内します。様々なイベントにあわせて、どちらの星まつりも七夕の夜をライトダウンで迎えるようです。この機会にぜひ光のない夜空に想いをはせてみてはいかがでしょうか? 皆さまの参加を心よりお待ちしております。

7月19日

ニュース:カッシーニ最新画像:環の厚み方向にも間隙があった!

土星の環が1本のリングではなく、いくつもの間隙(すきま)で仕切られた多重構造をしているのはご存じのとおりだ。もっとも有名でもっとも大きいのがカッシーニの間隙だが、同じ名前を持つNASAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)の探査機が、土星初となる発見をした。環を内側と外側ではなく、上下に分ける間隙だ。その他の画像とあわせて紹介しよう。

新製品情報;本格天体ウオッチ"ASTRODEA"のバージョンアップ版2006年リピートモデル
投稿画像集:天体画像ギャラリー
2006年夏の星まつり情報(公開終了)

7月18日

ニュース:マーズ・エクスプレス画像集:「カオス地形」とカルデラ

火星のいたるところに見られる複雑な地形は、その成り立ちも単純ではなさそうだ。ESAの火星探査衛星マーズ・エクスプレスが撮影した中から、「カオス」と呼ばれる凹凸の入り交じった地形と、巨大なカルデラの画像を紹介しよう。

投稿画像集:天体画像ギャラリー
投稿画像集:シュワスマン・ワハマン第3彗星

7月15日

新製品情報:ミード、CCDカメラ「DSI-II」と「DSI-ProII」を発売

株式会社ミックインターナショナルでは、好評の天体用CCDカメラ「ディープ・スカイ・イメージャー(DSI)」の後継機である「DSI-II」、「DSI-ProII」の発売を開始した。

ニュース:新天体速報:SWANの画像から彗星発見

太陽観測探査機SOHOの太陽風異方性検出装置(SWAN)が撮影した画像から、新彗星が見つかった。

7月14日

日本の太陽観測衛星「SOLAR-B」打ち上げへ

JAXAは7月12 日、宇宙開発委員会に太陽観測衛星SOLAR-Bの打ち上げ概要を報告した。「ようこう」の後継機にあたるSOLAR-Bは、3つの望遠鏡を搭載し多波長で太陽を観測できるのが特徴だ。今年度中に予定されている打ち上げには、「はやぶさ」や「あかり」などを宇宙に送り出したM-Vロケットの7号機が使われる。

7月12日

ニュース:木星の2つの赤斑、いよいよ最接近

木星の「中赤斑」が、いよいよ「大赤斑」と並ぶときがきました。最新の情報によれば、南北にぴったり並ぶのは7月15日から20日の間です。日によっては、木星が西に沈む前の宵のうちに、ほとんどくっついた状態の中赤斑と大赤斑を見ることができます。

ニュース:一足早い2007年のハイライト 〜2007年 注目の小惑星による恒星食〜

随分気が早いが、早くも2007年分の小惑星による恒星食の予報が公開された。「Goffin初期予報」と「Preston早期予報」だ。それぞれ、Edwin Goffin氏(ベルギー)とSteve Preston氏(米)の計算によるもので、Preston氏は最終的な改良予報も手がけることで知られている。これらの両予報から、特に注目したい現象をピックアップして紹介しよう。

投稿画像集;2006年 木星

7月11日

ニュース:とてもマイペースな中性子星

初めて中性子星が見つかったときは、放出している電磁波の変動周期がひじょうに短いことで驚きをもたらしたのだが、今、逆に変動周期があまりに長いことで驚きをもたらしている中性子星がある。普通なら数秒程度なのに、この天体は6.7時間。ESAのX線観測衛星XMM-Newtonが明らかにした。

トミーテック オアシス・ダイレクト2006夏のキャンペーン開催中

7月10日

ニュース:「銀河の胎児」発見か

ヨーロッパ南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡VLTが、100億光年以上離れたところにある巨大な塊を発見した。その正体は、大量のダークマターに、ガスが引き寄せられ集まっている現場である可能性が高い。そうだとすると、まさに銀河が誕生しようとしている状態を見ていることになる。

ニュース:スター・ウィーク、初のリンクバナーキャンペーン開始

1995年に始まり今年で12年目を迎えたスター・ウィーク。今年のキャッチコピーは、「7日連続星曜日!」です。例年全国的規模で行われている多彩なイベントに加え、今年はリンクバナーキャンペーンが加わりました。これは、一般のアマチュア天文家や天文ファンからの協賛・参加を得て、さらにスター・ウィークを盛り上げようとする初の試みです。

7月7日

ニュース:すばる望遠鏡が土星に新衛星9個を発見

国際天文学連合回報(IAUC)No. 8727によると、ハワイ大学のデービッド・ジューイット(David Jewitt)らの研究チームは、マウナケア山頂にある“すばる望遠鏡”を用いて、土星に新しい衛星9個を発見しました。彼らの研究チームは、昨年5月にも、すばる望遠鏡、ケック望遠鏡、ジェミニ北望遠鏡などの望遠鏡群を用いて、土星に新しい衛星12個を発見していますが、今回の発見はそれに次ぐ快挙です。

ニュース:マクセルDVDの「ネガイボシII」で夢や希望を星にたくそう

日立マクセル株式会社は、同社製品であるマクセルDVDのキャンペーンサイト「ネガイボシII」を公開した。同サイトでは、夢や願いごとなど、書き込んだメッセージの数だけ星が増え、美しい星空が作られる。また、バージョンアップした「ネガイボシII」の新しいコンテンツ「あの日の星空を壁紙に…」では、精密に再現された記念日の星空を壁紙としてダウンロードすることができる。

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7月6日

ニュース:宇宙の花火は輝き続ける

超新星爆発はもっとも派手な天文現象の1つだが、爆発の輝きが消えた後も、周囲の加熱されたガスは輝き続ける。超新星残骸と呼ばれる天体だ。NASAのX線天文衛星チャンドラが撮影した超新星残骸の花火のような画像が、一挙に4つ公開された。

ニュース:目指すは月、そして火星 − NASAの新世代ロケット「アレス」

月や火星へ人類を送り込む次世代ロケットの名前を、NASAが発表した。2種類あるロケットの名前は、「アレスI」と「アレスV」。最初の目標であるアポロ以来の月有人飛行の再開は、2020年前後だ。

7月5日

ニュース:スペースシャトル「ディスカバリー号」打ち上げ成功

7月5日午前3時38分(日本時間)、フロリダ州のNASAケネディ宇宙センターからスペースシャトル「ディスカバリー」が打ち上げられた。約1年ぶりとなるスペースシャトルの打ち上げは、天候不良のため当初の予定から2度延期されたが、7人の飛行士を乗せ、無事予定の軌道に入ったことが確認された。

投稿画像集:2006年 木星
ステラシリーズの最新軌道要素
「系外惑星表示用adfファイル」データ更新

7月4日

ニュース:正体不明、月の渦模様

月の地形といえばクレーターや海、山脈などいろいろあるが、どれにも属さない特殊な地形が存在する。その1つが、小型望遠鏡でも見ることができる「ライナーγ(ガンマ)」だ。そこには起伏がないのに、白い渦模様が見える。そして周りには磁場が存在する。長年研究されているにもかかわらず、その成因はわかっていない。

7月3日

ニュース:変形した銀河、はじき出されて爆発した星

ESOのVLTが珍しいところで爆発した超新星を撮影した。その場所とは、銀河が別の銀河に引っ張られて作られた「橋」の上だ。銀河どうしの接近は銀河の形を大きく変えるとともに、銀河の中の物質や恒星の運命も激変させてしまう。

ニュース:情報トピックス
  • 土星に新たな衛星 9個を発見
  • ハッブル宇宙望遠鏡が復活
  • ディスカバリー号の打ち上げ、再び延期
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