板垣さん、7月に3個の超新星を発見
山形県の板垣公一さんが7月10日と12日、3個の超新星を相次いで発見した。板垣さんの超新星発見は今年7個目、通算では107個目となる。
【2015年8月4日 CBAT (1)/(2)/(3)/ATel (1)/(2)】
山形県の板垣公一さんが7月10.6552日(世界時。日本時では11日0時45分ごろ)、みずがめ座方向の銀河NGC 7371に超新星候補天体を16.7等で発見した。天体の位置は以下のとおり。
赤経 22h46m05.04s 赤緯 -10°59′48.4″ (2000年分点)
みずがめ座の超新星(撮影:板垣公一さん、以下同)
米・リック天文台での分光観測から、Ib型超新星とみられている。
NGC 7371周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星。クリックで拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成、以下同。DSS画像の版権について)
同7月10.7439日(世界時。日本時では11日2時50分ごろ)、おひつじ座方向の銀河NGC 938にも超新星候補天体を17.3等で発見した。天体の位置は以下のとおり。
赤経 02h28m32.86s 赤緯 +20°17′07.7″ (2000年分点)
おひつじ座の超新星
岡山県美星天文台での分光観測から、Ia型超新星とみられている。
NGC 938周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星。クリックで拡大
さらに2日後の7月12.7354日(世界時。日本時では13日2時40分ごろ)、ペルセウス座方向の銀河KUG 248+373にも超新星候補天体を17.0等で発見した。天体の位置は以下のとおり。
赤経 02h51m33.04s 赤緯 +37°30′43.4″ (2000年分点)
ペルセウス座の超新星
伊・アジアゴ天文台での分光観測から、Ib/c型超新星とみられている。
KUG 248+373周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星。クリックで拡大
板垣さんによる超新星発見は今年5〜7個目で、通算では107個(独立発見を含む)となった。一晩で2個の発見は2013年12月(参照:「板垣さんがとかげ座の銀河に超新星2013hqを発見」)以来3度目の快挙となる。