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金井三男金井三男さんによる書評

星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

インターネット望遠鏡で観測!現代天文学入門

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インターネット望遠鏡で観測!現代天文学入門
 

  • 慶應義塾大学インターネット望遠鏡プロジェクト 編
  • 森北出版 刊
  • 21.6×15.4cm、160ページ
  • ISBN 978-4627275010
  • 価格 2,160円

池袋のS書店の書棚で最初に本書を見たとき、「遂にこういう時代になった!」と思い、購入してしまった。すると、翌日には新宿で、さらにその翌日には神田で、数日後には八王子で、と連日見かけるに至った。今や首都圏で置いていない書店は大書店ではない!

評者はこの50年来、曲がりなりにも変光星観測者の端くれ。よって、観測編の最終部分(137〜144ページ)から真っ先に読み始めた。最大の理由は、近年変光星観測はいよいよマイナーとなり、書店の新刊本コーナーには変光星の本が消えたからだ。故に本書評でも長期間紹介ができていず、久々の登場となった次第。お勧めですよ!

それにしてもネットを利用して、天体観測が思うようにできるという夢のような話。どのようなテクニックが必要かと、読み始める前は大変心配だったが、それが実に簡単だということが判った。補正など多少の計算力は必要だが。評者もゆくゆくぜひやってみたい!

ちょっと気になることだが、本書には天文が天から送られる文(手紙)と説明されている。最近多くの天文学者が言っているので、必ずしも誤りとは言えないが、古代日本では天文を天紋とも書いた。つまり天紋とは天の摂理を読み解くことであり、また地質や地理を読み解く地文(地紋)という言葉もあって、これらでは天や地からの文(手紙)ではない。この場合の「紋」は織物に於ける縦糸と横糸が作る綾(あや)を意味する。ご検討を。

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