AstroArts Topics

恒星・銀河

宇宙背景放射からダークマター分布を調査、「宇宙論の危機」回避なるか

2023/05/09
近年、遠方銀河の観測から求めたダークマターの分布が、標準的な宇宙論と矛盾することが指摘されていた。今回、遠方銀河ではなく宇宙背景放射の観測から分布を調べたところ、矛盾しない結果が得られたことが発表された。

恒星を飛び出す超高速プロミネンス

2023/05/08
オリオン座の変光星V1355で、大規模なフレアに伴うプラズマの放出現象、プロミネンスが観測された。その規模は太陽と比べ桁違いで、噴出の速度は星の重力を振り切るほど高速だった。

超大質量ブラックホールの降着円盤とジェットの同時撮影に成功

2023/05/01
ブラックホールの影がとらえられたことで知られる銀河M87の中心核で、新たにこのブラックホールを取り巻く降着円盤、および噴出するジェットの根元が撮影された。

アストロメトリと直接撮像の合わせ技で系外惑星を発見

2023/04/21
位置天文衛星「ガイア」の高精度の恒星位置データとすばる望遠鏡の最新装置を使い、新たな系外惑星が直接撮像で発見された。

宇宙論の検証には、銀河の位置だけでなく向きも重要

2023/04/18
従来の宇宙論の検証では、銀河を点と見なして位置情報だけを調べていた。一方、初めて銀河の向きも系統的に調べた研究で、一般相対性理論にもとづく標準宇宙モデルと矛盾しない結果が得られた。

ブラックホールの合体で光は放たれるか?

2023/04/14
重力波現象に伴う「残光」を史上最も広範囲・高感度で探す観測が行われ、「ブラックホールの合体で電磁波は放射されるのか」という謎に迫る結果が得られた。

大きく脈動する星ほど多くのダストを生む

2023/04/13
太陽のような恒星が年老いると収縮と膨張を繰り返す漸近巨星分枝星になるが、この脈動に伴う変光の幅が大きい星ほど、宇宙空間に多くのダストを供給していることがわかった。

観測史上最遠の二重クエーサー、実在を確認

2023/04/12
ふたご座の方向約108億光年先に位置する「SDSS J0749+2255」は、合体した銀河の中で2つの超大質量ブラックホールが近接した「二重クエーサー」であることが確認された。

すばる望遠鏡の探査が、宇宙の新しい物理を示唆

2023/04/11
すばる望遠鏡による、宇宙におけるダークマター分布の探査結果がまとめられた。宇宙の構造形成の進行度合いを計算した結果、前提となる宇宙の標準理論にほころびがあることが示唆されている。

プラズマの波が宇宙線を効率的に加速する

2023/04/07
磁力線を伝わる2つの波が衝突すると、周囲の粒子が極めて効率的に加速されることを示す研究成果が発表された。このメカニズムによって、マグネターなどの天体で高エネルギー宇宙線が生成されているのかもしれない。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

数千年に一度、史上最強のガンマ線バースト

2023/04/05
昨年10月に検出され、異例の明るさとなったガンマ線バースト「GRB 221009A」は、数千年に一度しか起こらない規模の現象だったことがわかった。X線残光も桁外れの強さだ。

「ケプラー」発見の天体で最も近い地球型惑星

2023/04/04
系外惑星探査衛星「ケプラー」のデータから、71光年離れた赤色矮星を約4日で公転する地球型惑星「K2-415 b」が見つかった。 ケプラーで発見された惑星の中では私たちから最も近い距離にある。

宇宙で最初の星はひとつではなかった

2023/03/30
宇宙初期から輝いている年老いた恒星の元素を機械学習で分析した結果、複数の超新星に影響されていることがわかった。これらの恒星より前に存在した「初代星」は、複数が同時に誕生したことが示唆される。

高画素電波観測を実現する、新型増幅器登場

2023/03/28
従来の電波観測装置で周波数の変換に使われていた超伝導素子を転用した、新しい増幅器が開発された。従来型より消費電力が3桁以上低く、電波観測に加え、量子コンピューターへの応用も期待される。

水蒸気で囲まれた原始星に、太陽系の水が経てきた歴史を見る

2023/03/23
星周円盤内の水が広い範囲で水蒸気になっている珍しい原始星が観測された。この円盤の水は同位体比が星間雲と同じであることから、太陽系などの惑星系に存在する水も星間雲に由来するようだ。

原始銀河団内に予想外の高温ガスを発見

2023/03/22
110億前の宇宙で、当時としては高温な100万度以上のガスで満たされた原始銀河団が見つかった。初期宇宙で低温だった銀河間ガスが現在のように高温になるメカニズムの解明につながりそうだ。

小規模な装置でダークマター検出を目指す新手法

2023/03/10
ダークマターの正体として候補に挙がる粒子「ダークフォトン」を検出する極低温のミリ波受信機が開発され、小規模な実験装置ながら世界に先駆けた探索方法が確立された。

超新星の電波再増光が示す連星進化の道筋

2023/03/06
アルマ望遠鏡が、爆発後1年以上経過してから超新星の発する電波が再増光する様子をとらえた。爆発前の星の表面から伴星がはぎ取ってまき散らしたガスが増光の原因と考えられる。

星を大きく育てる、円盤の渦巻き

2023/03/02
巨大な原始星「G358-MM1」を取り巻く円盤に、4本の腕からなる渦巻き構造が見つかった。大質量星は物質が突発的に降り積もることで成長するというモデルを裏付ける観測結果だ。

中間質量ブラックホールの証拠?「おたまじゃくし」分子雲を発見

2023/02/22
天の川銀河の中心核近傍に孤立した「おたまじゃくし」形の分子雲が見つかった。その形状は太陽10万個分の質量のブラックホールによって作られた可能性がある。