冥王星の凍った湖らしき地形
探査機「ニューホライズンズ」が昨年7月の冥王星フライバイの際にとらえた、凍った湖らしき地形の画像が公開された。
【2016年4月4日 NASA】
画像は、現在では凍ってしまったが、過去には液体窒素をたたえていた湖とみられる地形だ。スプートニク平原(非公式名)の北側の山脈に位置しており、最も幅広いところは差し渡し30kmほどある。
冥王星の凍った湖らしき地形(提供:NASA/JHUAPL/SwRI)
こうした探査結果から、はるか昔の冥王星は大気圧が高く表面が(今よりは)温暖であり、そのおかげで地表に液体が流れたり液体が溜まっていた可能性が示されている。「湖だったかもしれない地形だけでなく、液体を運んできたかもしれない溝の証拠も見つけました」(米・サウスウエスト研究所 Alan Sternさん)。