AstroArts Topics

超大質量ブラックホール

電波銀河ケンタウルス座Aの巨大ジェットの根元にせまる

2021/07/27
世界各地の電波望遠鏡が連携して超高解像度観測を実現するイベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)が、大規模ジェットを持つ電波銀河「ケンタウルス座A」の中心部を観測した。

131億年前の銀河に吹く超大質量ブラックホールの嵐

2021/06/15
アルマ望遠鏡による観測から、131億年前の宇宙において強烈な銀河風が吹き荒れている様子が明らかになった。銀河と中心ブラックホールが当時から共進化していたことを示唆する結果だ。

最期を迎えた活動銀河核を発見

2021/06/10
活動銀河核の観測研究から、この天体の明るさが3000年間で1000分の1以下に暗くなったことが示された。活動銀河核が活動を止め最期を迎えているものとみられる。

電波からガンマ線まで、空前の多波長観測でM87のブラックホールジェットを撮影

2021/04/19
2017年4月に史上初めて超大質量ブラックホールの影が撮影されたころ、19の望遠鏡や観測網が、複数の波長の眼で同じブラックホールの周辺を撮影していた。

急激に成長中の隠れた超大質量ブラックホールを発掘

2021/03/22
アルマ望遠鏡が銀河内の星間ガスに含まれる分子と原子からの放射をそれぞれ高解像度で観測し、超大質量ブラックホールを包み隠すガスに特有の傾向を発見した。

電波源クエーサーの観測最遠記録を更新

2021/03/15
強い電波を放つものとしては観測史上最遠となる約130億光年の彼方にクエーサーが見つかった。中心では超大質量ブラックホールがハイペースでガスを取り込んでいるとみられる。

銀河の衝突で活性化も沈静化もする中心ブラックホール

2021/02/02
銀河同士の衝突は、中心部の超大質量ブラックホールにガスを流入させ、明るく輝かせるきっかけとなる。だがその活動を止めるきっかけもまた、銀河衝突かもしれない。

ブラックホールの「食事」で起こる、活動銀河の規則正しい増光

2021/01/19
活動銀河ESO 253-3の中心部が6年にわたって約114日周期で増光している様子がとらえられた。超大質量ブラックホールの至近距離にある恒星が定期的に食いちぎられているのが原因とみられる。

観測史上最も遠いクエーサーを発見

2021/01/18
ビッグバンからわずか6億7000万年後の宇宙に存在する、観測史上最遠のクエーサーが見つかった。太陽の約16億倍の超大質量ブラックホールが存在するとみられる。

紫外線で生み出される、銀河中心ブラックホールから吹く風

2020/11/25
銀河中心の超大質量ブラックホールから吹き出すガスが、ブラックホールの周りで生み出される紫外線の光の力によって誕生し加速されていることがシミュレーション研究で実証された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

天の川銀河中心のブラックホールはゆっくり自転

2020/10/27
天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホール「いて座A*」の回転は、周囲に顕著な影響を与えるほど速くはないようだ。

ブラックホールに飲み込まれる星の最期の輝き

2020/10/19
超大質量ブラックホールに飲み込まれる恒星がスパゲッティのように引き伸ばされながら輝く際の光が、比較的近い距離から詳しく観測された。

日韓VLBI、重力レンズを通してブラックホールのジェットを観測

2020/10/16
日韓合同VLBI観測網KaVAを用いた観測によって、77億光年彼方のクエーサーの中心部から噴出するジェットがとらえられた。

年老いて冷えた銀河団の中心に存在する若いジェット

2020/09/07
年老いて冷えた「ほうおう座銀河団」の高解像度観測から、中心にある巨大な銀河に誕生から数百万年という若いジェットが見つかった。

合体途中の巨大ブラックホールのペアをとらえた

2020/09/02
すばる望遠鏡の超広視野カメラ「HSC」の撮影画像から、激しく活動する2個の巨大ブラックホールが合体しつつある「二重クエーサー」が見つかった。

ブラックホールコロナの劇的変化

2020/07/22
超大質量ブラックホールを取り巻くコロナが放つX線が短時間で劇的に変化する様子がとらえられた。ブラックホールに接近した星の残骸によるものと考えられている。

ビッグバン7億年後に存在していた怪物級ブラックホール

2020/07/02
観測史上2番目に遠いクエーサーが発見された。天文台の所在地にちなみ「ポニウアーエナ」というハワイ語の愛称がつけられている。

天の川銀河の中心で起こった爆発、周囲のガスに痕跡

2020/06/10
天の川銀河周辺のガスの研究から、中心の超大質量ブラックホールがかつて爆発的現象を引き起こしていた可能性が示された。

重元素が存在する環境における大質量星の形成メカニズム

2020/06/04
従来の考えでは、ガス雲が集まって超大質量ブラックホールの種となる大質量星を作れるのは宇宙誕生直後に限られていたが、国立天文台のスーパーコンピュータ「アテルイII」を用いたシミュレーションにより、時間が経過して重元素がばらまかれた後でも大質量星が形成されうることが示された。

天の川銀河の中心ブラックホール「いて座A*」の瞬きを検出

2020/05/15
天の川銀河の中心に存在する超大質量ブラックホール「いて座A*」の電波強度が、ゆっくりとした変動だけでなく30分程度の瞬きのような短周期変動も見せることがわかった。ブラックホール周囲の降着円盤内の「ホットスポット」に起因するとみられている。