メシエ天体ガイドM96
(しし座の銀河)

M96M96 Map

  • M96(NGC 3368) しし座/銀河(Sa)
  • 赤経 10h46.8m 赤緯 +11°49′
  • 等級 9.1等 視直径 4′×3′ 距離 2,930万光年

解説

M96はM95、M105などとともにM96銀河群を構成する棒渦巻銀河で、銀河群の中では最大です。メシエの同僚メシャンが1781年にM95とともに発見しました。1998年5月9日に超新星1998buが見つかっています。

見つけ方

しし座のレグルスとθ星との中間で、6等級の52番星と5等級の53番星に縦にはさまれたあたりに位置しています。M96はレグルス(1.4等)と赤緯がほぼ同じで、約9°東です。より正確には、レグルスからは38.4m東、0°9′南です。

双眼鏡

小さいので、双眼鏡では観察が難しいでしょう。7×50や10×70の双眼鏡では、恒星状にかすかに見えるかどうかといったところです。

10cm

60倍くらいで、ややいびつな楕円形をした光斑として存在が確認できます。空の状態が良くないと、見にくい対象です。よく観察すると星雲の核の部分が明るく輝いていることがわかります。M95とM96は同一の視野に入りますが、M96のほうがわずかに明るく見えます。また、M96は、微光星の多い視野の中で、M95よりもいびつな楕円形の光斑として見えます。

20cm

このクラスになるとかなり見やすくなり、10cmでの印象がより明確になってきます。