2010年 8月

夕方の西の空では、引き続き金星が目立っている。高度は低いものの、マイナス4等の輝きは強烈だ。その金星と火星、土星が接近中で、日々位置関係が変わっていくようすは見もの。8月前半は双眼鏡で3惑星が同一視野に見える。金星と土星の最接近は8日金星と火星は20日だ低空に見える水星にも要注目。13日には細い月も加わって、夕空がたいへんにぎやかになる。

その13日ごろには、年間三大流星群の1つペルセウス座流星群が活動のピークをむかえる。月明かりがない絶好の条件なので、ぜひ流れ星を見つけてみよう。

頭の真上近くにはベガ、アルタイル、デネブを結んでできる夏の大三角が見え、盛夏を感じさせる。空の暗いところでは天の川も見えるだろう。山や海で、普段の生活ではなかなか体験できない、町明かりを離れた星空ウオッチングを楽しんでみたい。

今月の星空8月

全天星図

図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

今月の惑星8月

水星

上旬 中旬 下旬
等級 0.3 0.7 1.9
視直径 7.4" 8.7" 10.3"
星座 しし しし しし
現象

金星

上旬 中旬 下旬
等級 -4.2 -4.3 -4.4
視直径 20.7" 23.0" 25.9"
星座 おとめ おとめ おとめ
現象

火星

上旬 下旬
等級 1.5 1.5
視直径 4.6" 4.4"
星座 おとめ おとめ
現象

木星

上旬 下旬
等級 -2.7 -2.9
視直径 46.3" 48.5"
星座 うお うお
現象

土星

上旬 下旬
等級 1.0 1.0
視直径 16.3" 15.9"
星座 おとめ おとめ
現象

天王星・海王星

天王星(中旬) 海王星(中旬)
等級 5.8 7.8
視直径 3.6" 2.3"
星座 うお やぎ
現象