2007年 夏の星空三昧

太陽投影板を使った太陽観測(3)

4 観測でわかること

黒点相対数

黒点相対数は、黒点群の数×10+黒点数で計算されます(注3)。この数が多いほど太陽の活動が活発であるとされています。黒点群ができたり消滅したり、黒点数も変化するので、値は毎日変化します。この数を毎日計算して1か月程度まとめるのが最も基本的な観測です。この値をある程度長い期間(最低1か月)平均した数は11年で増減しています。現在は減少傾向にあり、2006年の冬には極小になる予定です。

(注3)
本当はさらに観測者ごとに異なる係数をかけますが、その値は長年観測して決めないといけないので、ここでは係数を1としています。

[太陽観測整理表(PDFファイル:16KB)]

黒点群

黒点群の型の変化

「黒点群」とは黒点のある程度のまとまりで、右の図のようなタイプに分かれています。黒点は強い磁場を持っていてN極かS極しかない「単極」と両方ある「双極黒点群」に分かれます。A型やH型、J型は単極でそれ以外は双極黒点群です。毎日観測していると黒点群ごとに黒点数や型が変化していくのがわかります。ひとつの黒点群に注目して、その変化を見るのも面白いでしょう。

チューリッヒ分類

太陽の自転の様子のスケッチ

太陽の自転

太陽も地球と同じように自転しているので、黒点の位置が毎日少しずつ変化します。太陽は約25日で自転しますが、緯度ごとに自転の周期がちがい赤道でもっとも短くなります。連続して何日か観測すれば、黒点が自転によって投影板上で右から左へと動くのがわかります。なお、投影像は左右が裏返しになっているので、本当は左から右で、地球と同じ向きに自転します。黒点が右の端から見え始めて左の端に消えるまでの日数を数えてみましょう。または、1日で動く角度をはかれば、何日で1周するかがわかります(注4)

(注4)
1周の周期=360度÷1日に動く角度
実際はその間に地球も太陽のまわりを公転するので、次のように計算します。
自転周期=365×S÷(365+S)
※Sは上の1周して見える周期です。