彗星、小惑星などを探索する研究者、専門家向けソフトウェア
「ステラハンター・プロフェッショナル」を発売

JAXA(宇宙航空研究開発機構)とJST(科学技術振興機構)の民間転用技術をソフトウェア製品化

【2004年4月26日 株式会社アストロアーツ】

天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」や天文雑誌「月刊星ナビ」など、天文関連プロダクツを開発、販売している株式会社アストロアーツ(東京・渋谷区)は、連続撮影した画像を重ね合わせることで1枚の画像では確認できなかった彗星・小惑星などの未知の天体を探索できる、移動天体サーベイシステム「ステラハンター・プロフェッショナル(StellaHunter Professional)」を発売いたします。

彗星・小惑星といった未知の移動天体(※1)を探索するには、撮影した写真のネガを目視により検査する方法や、パソコンで複数の画像を交互に表示させる方法(ブリンク)などがありますが、微かな天体であるために、大規模な望遠鏡やカメラを擁するシステムが大幅に有利であるのがこれまでの常識でした。

今回発売される「ステラハンター・プロフェッショナル(StellaHunter Professional)」は、移動天体の動きに合わせ、連続撮影した画像を「重ね合わせ」(※2)することで、1枚の画像では確認できなかった彗星・小惑星を検出できます。また、画像の枚数を増やすほど暗い天体の検出が可能で、40枚の画像を使用すれば、望遠鏡の口径にして2倍に匹敵する微光天体を見つけることができる、画期的なソフトウェアです。

「ステラハンター・プロフェッショナル(StellaHunter Professional)」は、天文学者や研究者、専門家に、これまでとはまったく違った移動天体の探索や追跡、そして報告までの統合的な環境を提供することを目的として作られたソフトウェアです。

※1「移動天体」

彗星、小惑星、スペースデブリ(宇宙に打ち上げられた人工衛星などのうち、使用されなくなったもの)など、天球上を移動する天体の総称。

※2「重ね合わせ」

重ね合わせ法の概念図 JAXA(宇宙航空研究開発機構)とJST(科学技術振興機構)の特許「移動天体検出方法」および、JAXAの特許「移動体検出方法」。多数の画像から天体の移動量を仮定して画像の切り出しを行ない、切り取った画像を重ね合わせることにより、移動天体検出の妨げとなる恒星像やノイズ等を除去してS/N比を向上させ、1枚の画像では検出できない暗い移動天体の検出を可能にする。

<製品について>

  • 製品名/「ステラハンター・プロフェッショナル」
  • 価格/102,900円(税抜98,000円)
  • 発売日/2004年5月(予定)
  • 動作環境/
    パソコン本体:
    対応OSに適合したパソコン(対応OS:Windows98SE / 2000 / Me / XP)
    (インストールにはハードディスク空き容量600MB以上必要、作業領域に数百MB必要、メモリ256MB以上)
    モニタ:
    800×600ドット以上(1,024×768ドット以上、65,536色以上推奨)
  • 開発/株式会社アストロアーツ
  • 発売元/株式会社アストロアーツ

<サンプル画像>

画像はクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

画面例

(ステラハンター 画面例)

〈株式会社アストロアーツ 会社概要〉

本社:
東京都渋谷区
代表取締役:
大熊正美
設立:
1981年7月
資本金:
4,250万円
従業員数:
20名
URL:
http://www.astroarts.co.jp/
事業内容:
天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」シリーズ、天体画像処理ソフトウェア「ステライメージ」シリーズの開発 、デジタルプラネタリウム「ステラドーム」の開発
天文雑誌「月刊星ナビ」、「天体写真撮影テクニック」「アストロガイド星空年鑑」などの天文関係ムックシリーズの発行
ウェブサイトでの天文情報発信

<本件に関するお問い合わせ先>

株式会社アストロアーツ 営業部 担当:大日方

電話:
03-5790-0871(代)
FAX:
03-5790-0877
E-mail:
press-info@astroarts.co.jp
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