【レポート】ペルセ群に備えて「流星撮影入門」の講習会を開催
7月23日(土)、東京・池袋の池袋コミュニティ・カレッジでペルセウス座流星群直前の天文講習会「流星撮影入門」が開催されました。次回は9月24日(土)に「天体写真画像処理講座(全3回)」の第1回目の講座を行います。
【2016年7月28日 アストロアーツ】
アストロアーツが池袋コミュニティ・カレッジと共同で毎月1回開催している「アストロアーツ天文講習会」が7月23日(土)に開催されました。今回の講座は「流星撮影入門 〜この夏のペルセウス座流星群を写してみよう〜」で、講師は天文講習会に初登場の川村晶さんです。
「流星を撮影するには『相手(流星)について識りそれから策(機材の選択や設定)を練って対応していく』」というスタンスのもと、まずは私たちが目にする「流星(流れ星)」がどのような現象なのか、8月12日〜13日未明にかけて見ごろになる「ペルセウス座流星群」とはどういうものかについて紹介しました。
続いて、放射点の方向や位置などを天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」で再現し、過去に川村さんが撮ったペルセウス座流星群の画像を紹介しながらその構図の意図やエピソードなどを説明しました。さらに、流星を撮影するための機材、カメラの基本設定などを解説しました。
最後は撮影画像のなかから流星が写っている画像を選び「ステライメージ」や「Photoshop」を使って流星を合成していく方法を披露しました。100個以上の流星の画像を合成し“大流星雨”のように仕上げた作品に圧倒されました。
夏休み最初の週末とあって受講者数はいつもより少なめでした。いつ出現するかわからない流星の撮影方法についての関心は高い一方で、画像処理方法については難しく感じられたようでした。
次回の天文講習会は9月24日(土)に「天体写真画像処理講座(全3回)第1回 天体写真の基礎概論」を行います。
「天体写真画像処理講座(全3回)第1回 天体写真の基礎概論」
- 日時:
- 9月24日(土) 13時30分〜15時30分
- 場所:
- 池袋コミュニティ・カレッジ
- 講師:
- 古庄 歩(天文ライター、天体写真コンサルタント)
- 講習内容:
- 天体写真に必須の画像処理について、3回に分けて解説します。画像処理の基礎理論、天体画像処理ソフト「ステライメージ」での処理の方法や手順、さらに強力な機能について紹介していきます。第1回目の講座では、画像処理の目的と手法、ヒストグラムと階調、ノイズの除去、ステライメージによる処理の流れなどについて解説します。
※全3回の講座ですが1回目だけの受講も可能です
現在、申し込みを受け付け中です。詳しくは「アストロアーツ 天文講習会」のページをご覧ください。多くの方のご参加をお待ちしております。