小惑星に「じゃこ天」命名
1996年に発見された小惑星に、「じゃこ天」の名が付けられた。日本の地名にちなんだ名称など約30個が新たに命名されている。
【2015年2月5日 国際天文学連合】
寒い冬、体も心もあったまるおでんやおそばに磯の香りをプラスする「じゃこ天」がついに宇宙に進出?
2月3日、これまで発見されていた小惑星に新たに付けられた32個の名称が発表され、「(202909) Jakoten」も新たに加わった。1996年にこの小惑星を発見した中村彰正さんが愛媛県在住であることから、同県の名産品を命名したようだ。日本の食べ物にちなんだ小惑星としては、これまでに「たこやき」((6562) TAKOYAKI)や「しじみ」((29431) Shijimi)があるが、姿形が似ているからというわけではもちろんない。
国際天文学連合からリリースされた「小惑星回報」。名前の由来についての説明がある
今回命名された中で日本に関連しているのは、1955年にロケット開発実験が行われた国分寺((87271) Kokubunji)や、山形県の斜平山((65784) Naderayama)がある。
天文ファンにおなじみのところでは、昨年11月に史上初めて彗星地表からの探査を行ったヨーロッパの着陸機「フィラエ」や、アイソン彗星(C/2012 S1)を発見した天体捜索ネットワーク「ISON」が。また、ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンといった伝説的ミュージシャン(バンド)や、ノーベル平和賞を受賞したパキスタンの人権活動家マララ・ユスフザイさんの名が冠せられた小惑星も誕生している。
小惑星の位置や軌道を「ステラナビゲータ」で表示
命名された小惑星を天体シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」で表示することができます。[ツール]メニューから[データ更新]をした後、小惑星番号や名前で検索してください。