静止気象衛星「ひまわり8号」打ち上げに成功
気象衛星「ひまわり8号」が本日14時16分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。機能確認後、来年から観測を開始する予定だ。
【2014年10月7日 JAXA】
10月7日14時16分、気象衛星「ひまわり8号」がH-IIAロケット25号機で種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられた。28分後には高度約260kmでロケットから正常に分離されたことが確認された。今後、高度約35800kmの静止軌道に入り、地球の雲の動きなどを観測する。
「ひまわり8号」は現在運用中の「ひまわり6号」(2005年打ち上げ)および「ひまわり7号」(同2006年)の後継機として、来年打ち上げ予定の「ひまわり9号」とともに開発された。世界最先端の観測能力を持つ可視赤外放射計(AHI)を搭載し、従来機に比べて観測効率や解像度などが大幅に向上している。観測波長が増えたことでカラー画像の作成も可能になり、黄砂や噴煙などの監視でも活用されることが期待される。
機能の確認試験後2015年に観測を開始し、2021年まで運用される見込みだ。
「ひまわり8号」打ち上げのようす(提供:JAXA)
「ひまわり8号」「ひまわり9号」の運用計画(提供:気象衛星センター)