火星の中心部には液体の鉄が存在しているようだ

【2003年3月11日 JPL News Release

NASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーの観測データから、火星の中心部には液化した鉄のコア(核)があることが明らかになった。

(火星内部の想像図)

火星内部の想像図。液体の鉄でできたコアは火星の直径の半分ほどの大きさを持つと考えられている(提供:NASA

発表によると、研究チームは電波による3年分の観測データを解析し、火星の中心部のコアは全部液化しているか、または内側が固体の鉄でその周りを液体の鉄が取り囲んでいる状態であることを突き止めた。地球の場合は一番中心が固体のコア、その外側が液状の鉄になっているが、火星の場合も同様だということになる。

また、地球や金星と同様にコアの大きさが惑星の直径の半分ほどあることや、鉄のほかに硫黄のような軽い元素が含まれているらしいということも明らかになった。

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