明け方のリニア彗星(C/2000 WM1)ギャラリー

【2002年2月28日 アストロアーツ】

20日のニュース「夜明け前の東の空で水星とリニア彗星が見ごろ」でもお伝えしたとおり、明け方の東の空でリニア彗星(C/2000 WM1)が見やすくなっている。明るさは約6等級台で、双眼鏡などを使えば見つけやすいだろう。軌道要素や位置については20日のニュースを参照してほしい。夕方の西空に見えている池谷・張彗星(C/2002 C1)とともに、1日に2つの彗星を見てみるのも面白いだろう。

北野宏治さん、木村喬さんからリニア彗星の画像を送っていただいたので紹介しよう。(画像はクリックでオリジナルサイズで表示)


(木村喬氏撮影のリニア彗星の写真)

撮影者:木村 喬
撮影日時:2002年2月23日 5時21分18秒〜23分41秒(詳細は画像中に記載)
撮影地:埼玉県寄居町 中間平
その他のデータについては画像参照

●撮影者コメント:2月16日朝にも撮影しましたが核周辺しか写りませんでした。それから1週間後、立派な尾を持った彗星としてみられるようになりました。RGBもとりましたが頭部はエメラルド〜グリーンに発光しているようです。


(北野宏治氏撮影のリニア彗星の写真)

撮影者:北野 宏治
撮影日時:2002年2月23日 5時07分〜17分、露出1分を5枚コンポジット
撮影機材等:タカハシ FC-100 fl=800mm、EM-200赤道儀で恒星時追尾、接眼レンズ LV25mm、デジカメ ニコンE-995、ビクセン デジカメアダプターでコリメート撮影(合成fl=256mm)、ステライメージでコンポジット、3×3ソフトビニング、レベル調整、バックグラウンドスムース処理

●撮影者コメント(抜粋):バーストの情報に悔しい思いをしたリニア彗星が北上してきて、ようやく今朝撮影できましたので、ご覧ください。デジカメでもこのくらいは写るという参考にしていただければ幸いです。


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