M87
(おとめ座の銀河)
解説
かみのけ座、おとめ座付近の星図には、銀河のマークがびっしりとあって驚かされます。この空域にはメシエ天体を含む多くの銀河がありますが、いずれも淡く、小口径では存在がわかる程度です。M87はE0型の楕円銀河ですが、その中心から星のジェット噴流が吹き出していることで有名です。噴流は直線状に5,000光年も伸びています。実直径は約13万光年、質量は太陽の7,900億倍という巨大な銀河で、パロマ天文台の写真から周囲を約1,000個の球状星団が取り囲んでいることが分かりました。また強い電波天体でもあります。1922年には11.5等の超新星が出現しています。
見つけ方
狭い範囲に多数の銀河があるため、赤道儀の目盛環を使って正確に導入しないと、観察している対象が目的の天体なのか自信がもてず困ります。その点、コンピュータによる自動導入システムは、たいへん便利です。M87はおとめ座ε星(2.8等)から31.4m西、1゚26'北です。
双眼鏡
淡いので、双眼鏡では難しい対象です。10x70の双眼鏡を三脚に固定し、丹念に観察すると淡い光斑の存在が分かりますが、小さく丸いので恒星状にしか見えません。
10cm
星雲状の光芒として見えます。M84とすぐ隣にあるM86は60倍程度で同一視野で観察できます。M87は明るい楕円形の光斑で、中心が特に明るいのは分かりますが、ジェット噴流は見えません。
20cm
10cmとあまり変わりませんが、よりはっきり見えるようになります。M87の10'南西にも10.9等のNGC4478がありますが、視直径1'と非常に小さいため、良く観察しないと恒星と見間違えてしまいます。







