M84
(おとめ座の銀河)
解説
かみのけ座、おとめ座付近の星図には、銀河のマークがびっしりとあって驚かされます。このあたりは、天の川の影響を受けることなく遠い宇宙を見通すことができるためです。この空域にはメシエ天体を含む多くの銀河がありますが、いずれも淡く、小口径では存在がわかる程度です。M84は実直径13万光年、絶対等級は-20.5等、質量は太陽の5,000億倍、So型という渦巻銀河と楕円銀河の中間のタイプです。M84には1957年5月に13等の超新星が出現しています。また1991年12月10日、日本の串田麗樹さんによって14.5等の超新星が発見され話題となりました。
見つけ方
狭い範囲に多数の銀河があるため、赤道儀の目盛環を使って正確に導入しないと、観察している対象が目的の天体なのか自信がもてず困ります。その点、コンピュータによる自動導入システムは、たいへん便利です。M84はしし座β星(2.1等)から36.0m東、1゚41'南です。
双眼鏡
淡いので、双眼鏡では難しい対象です。10x70の双眼鏡を三脚に固定し、丹念に観察すると淡い光斑の存在が分かります。
10cm
星雲状の光芒として見えます。M84とすぐ隣にあるM86は60倍程度で同一視野で観察できます。M84は楕円の小さい光斑で、M86はM84に比べてやや楕円であることが分かります。
20cm
10cmとあまり変わりませんが、よりはっきり見えるようになります。M84とM86はそれぞれ核の部分が明るいことや、周囲にあるNGC4388、NGC4435、NGC4438といった10等級ほどの銀河が見えてきます。特にNGC4435とNGC4438はM86の北東側、M84の反対側に存在がはっきり分かります。NGC4435はE4型楕円銀河で10.3等、NGC4438は10.8等の渦巻銀河です。






