M83
(うみへび座の銀河)
解説
明るさ10.1等、視直径8'x7'、東京での南中高度は25゚と、これらのデータからすると小口径ではつまらないように思えます。ところが、空の条件さえ良ければ双眼鏡でも観察することができ、小口径でもその渦巻の姿が観察できるたいへんおもしろい対象です。絶対等級は-19.5等、Sc型に分類されています。1923年14等、1950年14.5等、1968年11等、1986年11.2等と5つもの超新星が見つかっています。これより多数の超新星が見つかっているのはケフェウス座のNGC6946の6個だけです。
見つけ方
近くに明るい星がなく探しにくいでしょう。おおまかにはうみへび座γ星(3.3等)とすぐ南のケンタウルス座θ星(2.1等)の中間付近です。θ星の北西にk星、g星、i星という5〜6等星で作る三角形があり、この右側の辺を上に伸ばしていくとM83にぶつかります。赤道儀ならば、おとめ座のスピカから一気に導入するほうが簡単です。スピカ(1.0等)からは12.5m東、18゚42'南。うみへび座γ星からは18.8m東、6゚42'南です。
双眼鏡
南に低いので空の条件が良くないとかなり苦しいのですが、7×50の双眼鏡でも楕円形をした光斑が見られます。
10cm
60倍ほどで楕円形の光斑の中が長軸方向に線状に濃くなっていて、棒渦巻星雲のように見えて驚かされます。100倍でさらに微細な濃淡が見えてきて渦巻が分かるようになります。小口径でこのようにおもしろく見える銀河は珍しいでしょう。6cm程度の口径でも空が非常に良ければ、渦の構造が認められるでしょう。
20cm
100倍でこの星雲の特徴的な渦巻の構造がはっきりと分かり、とてもおもしろく眺められます。南に低いため透明度が良くないと、これくらいの口径でもはっきり見えないこともあるので、条件が良いときに忘れずに観察しておきたいものです。北の地方の人にはつらい対象なのが残念です。
30cm
腕の微細な構造が見えてきて実におもしろくなります。







