メシエ天体ガイドM80
(さそり座の球状星団)

M80M80 Map

  • M80(NGC6093) さそり座/球状星団(II)
  • 赤経 16h17.0m 赤緯 -22゚59'
  • 光度 7.7等 視直径 5' 距離 36,000光年

解説

M80は、同じさそり座にある有名な球状星団(M4)のそばにあるため、めだたない存在ですが、けして見にくい対象というわけではなく、大口径なら十分楽しめる球状星団です。双眼鏡では、M4と同一視野内に見えるため、貧弱な印象を受けてしまいますが、位置は見つけやすいところです。1860年にはこの中に7等級の新星が出現した記録がありますが、これは球状星団としては珍しいことで、他にはへびつかい座のM14に出現した新星の記録があるだけです。

見つけ方

α星(アンタレス)とβ星とのほぼ中間に位置しています。アンタレス(変光星)からは12.4m西、3゚27'北です。ファインダーでもどうにか位置が分かります。

双眼鏡

小さな双眼鏡で観察すると縁がぼやけた恒星状に見えます。視野を南にふるとM4が同一視野に入ってきますが、M4が星雲状に広がって見えるのとは明らかに異なった印象です。7×50の双眼鏡でもあまり見え方は変わりません。空が澄んだところでは、M4の淡いピンク色に対してM80は白っぽく見えます。

10cm

M80は密集度(II)とかなり密な球状星団です。このため、小口径では倍率を高めても星に分解することが難しく、きれいな丸い星雲状に見えるだけです。

20cm

倍率を150倍程度にあげると、周辺が微光星に分解でき、中心部もざらついた感じに見えて球状星団らしい姿を楽しむことができます。密集度の高い球状星団は、シーイングの良いときに観察しないと立体感あるボール状の姿を見ることができませんが、M80の場合、さらには南に低いため一層条件が厳しく、難しい対象といえます。

30cm

中心部まで星に分解でき、見事な美しさです。