M69
(いて座の球状星団)
解説
いて座に数ある球状星団の中では、小さく目立たないものです。M54、M70と赤緯がほぼ同じなので、順に観察することができますが、どれも小口径では小さな丸い星雲状にしか見えず、感動の薄い球状星団です。M69は、M55と同じくフランスのラカイユが南アフリカのケープタウンで発見したものです。実直径は68光年とされています。
見つけ方
いて座の弓の中央にあたるδ星と、その南にあるε星を底辺とする正三角形の頂点からややε星寄りのところに位置しています。ε星(1.9等)からは7.2m東、2゚2'北です。小さく暗い球状星団なので、ファインダーではその位置さえ分かりません。
双眼鏡
7×50の双眼鏡を三脚に固定してじっくりと観察すると、なんとか位置が分かります。わずかににじんだ恒星状で、恒星ではないことも分かりますが、それ以上は分かりせん。非常に小さな、コマの小さい彗星と同じで、うっかりすると見逃してしまいます。
10cm
小さな暗く丸い星雲状に見えます。ただ、M70よりは中心が明るいので見やすいでしょう。やはり小彗星に近いイメージです。この口径では周辺部を星に分解するのはとても無理です。
20cm
丸い星雲状にしか見えません。M54、M70と同様にあまりおもしろくありません。これらはメシエ天体でありながら、その解説が載っている本を探すのに苦労してしまうように、実に観察しにくい対象です。
30cm
200倍程度の倍率をかけると、どうやら周辺部が星に分解できるようになります。






