M67
(かに座の散開星団)
解説
かに座にはプレセペ星団があって非常に有名ですが、もう一つ見ごたえのある散開星団M67があります。M67は1770年代にドイツのケーラーによって発見されたもので、メシエは1780年に「かに座の南の爪のところにある星の群れと、それを取り巻く星雲」と記しています。星数は明るいものだけで約80個とされ、10等から16等の間に約500個、さらに暗い星も多数あるという大集団です。散開星団の中ではもっとも老齢と考えられていて、50億年を超えるとされています。
見つけ方
かに座α星の西約2゚の位置ですが、α星が暗くて見つけにくい場合には、赤緯がほぼ同じしし座のレグルスから導入すると良いでしょう。もっとも、かに座α星が見つけにくいようなところでは、M67の美しい姿を楽しむことはできません。レグルス(1.4等)からは1h17.1m西、10'南です。かに座α星(3.9等)からは6.6m東、6゚31'北です。明るく満月ほどの大きさなので、ファインダーでも星雲状の姿をとらえられます。目の良い人ならば、空が良いところでなんとか存在がわかるでしょう。
双眼鏡
7×50の双眼鏡では、星雲状の光芒の上に数個の明るい星が輝いているのが美しく観察できます。M44には太刀打ちできないものの、それなりに見事な散開星団です。
10cm
40倍くらいの低倍率で、きれいに星に分解できます。明るい星が作る半円形をした曲線が幾重にも重なり合っているように見え、まるで宝石を散りばめた冠を見ているかのような錯覚に陥ります。非常に美しい眺めです。
20cm
低倍率で観察すると、冠の印象がより強くなり、しかも星団周辺を含めた無数の微光星が見えるようになります。息を飲むような美しい光景が視野一杯に広がります。








