M64
(かみのけ座の銀河:黒眼銀河)
解説
M64は、メシエ天体の中では2番目に巨大な銀河です。中心から少し離れたところに明瞭な暗黒帯があり、大口径望遠鏡での観察や天体写真では、目のように見えることから黒眼銀河(black-eye galaxy)という別名を持つ特徴ある銀河です。M64を発見したのはドイツのボーデで、1779年のことです。メシエは1780年に見たという記録が残っています。絶対等級は-22.3等、質量は太陽の7,900億倍、実直径は14万光年で、これより巨大な銀河はメシエ天体ではM77しかありません。M64はおとめ〜かみのけ座銀河団に属する銀河ではなく、より我々に近い所に位置しているものです。
見つけ方
付近に明るい恒星がないため、ちょっと探しにくい対象です。かみのけ座35番星の1゚ほど北東に位置していますが、うしかい座のアルクトゥルス(0.1等)から1h19.0m西、2゚30'北ですから、赤道儀の目盛環を使って導入するほうがずっと簡単でしょう。おとめ座ε星(2.8等)からは5.5m西、10゚44'北です。ファインダーでもその位置は分かります。
双眼鏡
明るく大きな銀河なので、7×50の双眼鏡で楕円形をした光芒が分かります。南東側に視野をずらすと、春の空では珍しい球状星団M53が、M64よりさらに大きな丸い星雲状に見えます。
10cm
60倍程度で、きれいな楕円形の光斑を明瞭に観察できます。中心部が小さく明るいことも分かります。黒眼銀河の由来となった暗黒帯部分を認めるのは難しいでしょう。
20cm
80倍程度で観察すると、楕円形の光斑は非常にくっきりと輪郭を現すようになり、その中心部が明るく輝いている様子や、光斑の片側の端が黒く落ち込んでいることなどが、ようやく分かるようになってきます。条件が良いときには、中心の暗黒帯の存在がなんとか分かりますが、これを明瞭に識別するためには30cm以上の大口径望遠鏡が必要となります。








