M60
(おとめ座の銀河)
解説
おとめ〜かみのけ銀河団に属するメシエ天体のうち、南東の端、おとめ座ε星近くに位置する銀河です。M60は楕円星雲ですが、M49やM87と並ぶ最大級のもので、絶対等級は-20.9等、質量は太陽の1兆倍もある巨大なものです。
見つけ方
淡い銀河ですから、ファインダーでとらえるのは難しいでしょう。したがって、おとめ座ε星から赤道儀の目盛環を使って導入するか、コンピューターによる自動導入システムのお世話になったほうが良いでしょう。おとめ座ε星(2.8等)からは、M60は18.5m西、36'北です。M59とM60は同一視野に入るほど接近しています。
双眼鏡
7×50の双眼鏡や、より強力な10×70の双眼鏡でおとめ座ε星から西に視野を動かしていき、ρ星、27番星が視野の下側に入ったら、静かに北に向けていくと、M58、M59、M60の三つの銀河が一つの視野に入ってきます。たいへん淡いので、好条件下でないと観察は難しいでしょう。三つの中ではM58が一番大きく明るいため、双眼鏡でも楕円の淡い光斑が認められますが、他の二つはごく小さな光斑でしかありません。7×50の双眼鏡で星雲状に見えますが、三脚に固定して視野を安定させる必要があります。
10cm
80倍程度の倍率となる広視界型の接眼鏡では、M59とM60は同一の視野内で観察できます。この2つの銀河は実際に隣り合っている銀河です。良く観察すると、中心の核の部分がやや明るいことが分かります。
20cm
集光力が大きくなるためかなり見やすくなり、北西に近接して11.5等級のNGC4647というSc型渦巻星雲があるのが分かるようになります。ただ、淡い一様な小さな光斑としてしか見えないので、空が良くないと見落としてしまいます。また、M59とM60を結ぶ線を底辺とした正三角形を南に作ると、頂点に12等級のNGC4638というE5型の銀河がありますが、存在をはっきり確認するには30cmクラスが必要となります。






