M55
(いて座の球状星団)
解説
いて座には、メシエ天体に属する球状星団が7個もありますが、M55はその中でも天の川からもっとも東に離れた星の少ない寂しいところにある球状星団です。東京での南中高度は23゚と南に低いため、空の状態が良くないと観察しにくいでしょう。M55は、1751年にフランスのラカイユによって発見された球状星団です。メシエは1778年に「白っぽい斑点状をした星雲で、丸く濃淡がなく星は見えない」と記しています。球状星団としてはもっともまばらなものですが、形はほぼきれいな円形をしています。年齢は140億年と見つもられています。
見つけ方
いて座の南斗六星のひしゃくの底、γ星とδ星を結ぶ線を、γ星の方向に約2倍ほど延ばしたところに位置していて、比較的見つけやすいでしょう。ひしゃくの先のζ星(2.6等)からは37.4m東、1゚4'南です。ファインダーでも明らかに周囲がぼやけた恒星状に見えます。
双眼鏡
視直径が15'、明るさが7.6等ですから、決して見つけにくい対象ではありません。小型の双眼鏡でも丸い星雲状に見えます。M22を一回り小型にしたようなイメージというのが最も分かりやすいでしょう。
10cm
星の集まり方がまばらであるため、60倍〜80倍で、周囲が多少不規則な星雲状のイメージに見えます。シーイングの良いときには周辺部に微細な星が見えてきます。これより小さい口径でも条件さえ良ければ、同様に良く見える対象で、球状星団としてはおもしろいものと言えます。
20cm
大きく丸く広がった星雲状の天体の中に微細な星が多数見えて、かなり見ごたえがあります。あまり注目をひく天体ではありませんが、想像以上に美しく、また写真にも良く写ります。南に低いので、低緯度地方で見る機会があれば、大きな口径でぜひ観察しておきたいものです。








