メシエ天体ガイドM4
(さそり座の球状星団)

M4M4 Map

  • M4(NGC6121) さそり座/球状星団(IX)
  • 赤経 16h23.6m 赤緯 -26゚31'
  • 光度 6.4等 視直径 20' 距離 10,000光年

解説

さそり座のアンタレスのすぐ西に位置するM4は、見応えのあるすばらしい球状星団として有名です。6.4等と明るいので、暗い空なら目の良い人には肉眼でも位置が分かります。双眼鏡でも星雲状の姿を楽しむことができ、いて座のM22とともに夏の南天を代表する球状星団です。

見つけ方

アンタレスの西1゚にありますので、すぐに見つかります。アンタレス(α星:変光星0.9-1.8等)からは5.8m西、5'南。満月の3分の1ほどの大きさがあり、ファインダーでもすぐに丸い星雲状であることが分かります。

双眼鏡

7X50の双眼鏡で注意深く観察すると、周囲が多少凸凹した姿であることや、わずかに赤味を帯びていることが分かります。一般に球状星団を構成する星は老齢のものが多く、このためカラーフィルムで撮影すると星団全体が黄色味を帯びて写るものがほとんどですから、これは珍しいことです。

10cm

60倍程度でも中心から周囲に向かって不規則に枝が伸びて、その上にいくつか星が並んでいる様子を観察でき楽しめます。球状星団としてはかなりまばらなほうで、一般の球状星団とは見え方が違うことが分かります。球状星団を楽しむには最低でも口径20cmの望遠鏡が必要と言われますが、M4は小口径でも十分に楽しめます。ただ、口径10cmでは倍率を100倍以上にあげても、中心まで星に分解することは難しく、集中度が低いためか、淡くなってしまってかえって見にくくなってしまいます。

20cm

南中の頃を狙って観察すると、中心まで完全に星に分解でき、立体感がある姿は実に見事な眺めです。100倍を超える倍率でもさほど淡くならず、その迫力に圧倒されます。ヘルクレス座のM13に比べると、全体に形が乱れた感じが強く、個性的な姿をしていることが良く分かります。良く観察すると大きく2つの部分に割れたような感じに見えるのが不思議です。都会地でも周囲が乱れた大きな丸い星雲状の姿を観察できますが、空の条件が良いところで見る微光星が群がった姿には比べようもありません。