M20
(いて座の散光星雲:三裂星雲)
解説
いて座にある大きな散光星雲M8(干潟星雲)のすぐ北に、これまた有名な三裂星雲M20があります。明るい散光星雲が暗黒星雲によって3つに引き裂かれたように見えるので、この名前があります。命名はジョン・ハーシェルによる由緒正しいものです。星雲中にあるO7型の7等の高温星の放つ光によって照らし出されているもので、本体は淡いピンク色をしていますが、すぐ北に青い色をした散光星雲が隣接していて、20cm以上の望遠鏡では見事なコントラストを見せてくれます。このようすはカラー写真でより一層素晴らしいものとなります。
見つけ方
M8の3゚北で、双眼鏡では同じ視野に入ります。いて座λ星(2.8等)からは25.6m西、2゚23'北です。空の良いところではファインダーでもなんとか確認できます。
双眼鏡
7×50の双眼鏡では淡くこじんまりとした感じに見えますが、、空の条件が少しでも悪いときにはまったく見えないことがあります。小さくで淡いので、条件が良くても双眼鏡ではさほど美しくないのが残念です。
10cm
60倍程度で、淡いものの、3つの部分に分かれた光の広がりを確認でき、それなりに美しく眺められます。ちょうど星雲の中心付近に2つの星が近接しているのが分かります。これより小口径でも光害のない良い空なら同様に見え、北側にある青い星雲の部分も観察できます。
20cm
散光星雲を切り裂く暗黒帯の微細な構造が見え、しかも色のコントラストもはっきりしてきて、実に素晴らしい眺めとなります。倍率をあげれば、星雲の中心付近の微細な構造が楽しめます。しかし20cmの口径があっても、空の条件が悪いと途端にみすぼらしい姿になってしまう、意外に気むずかしい星雲です。
















