メシエ天体ガイドM17
(いて座の散光星雲:オメガ星雲/馬蹄形星雲/白鳥星雲)

M17M17 Map

  • M17(NGC6618) いて座/散光星雲
  • 赤経 18h20.8m 赤緯 -16゚10'
  • 光度 7.0等 視直径 46'×37' 距離 5,870光年

解説

いて座、たて座、へび座(尾部)3つの星座の境界に位置する満月ほどの大きさの散光星雲です。近くのM16の散光星雲部分は小口径ではほとんど見えませんが、このM17は比較的良く見え、観望会などでは見逃すことのできない対象です。オメガ星雲/馬蹄形星雲の名前は、大口径望遠鏡で観察すると星雲の姿がギリシア文字の大文字のΩ(オメガ)に見えることからきていますが、小口径での見え方は白鳥星雲のほうがイメージにぴったり合います。写真では赤く白鳥の姿が鮮明に写り、とても美しいため人気の高い星雲です。

見つけ方

いて座の南斗六星のひしゃくの柄のはしに位置するμ星から、北に視野を移していく(約5゚)とすぐに見つかります。そのすぐ北(約3゚)にM16があります。たて座のγ星からは南西約3゚のところ。いて座μ星(3.9等)からは7.0m東、4゚56'北。ファインダーでは、楕円形の星雲状に見えます。

双眼鏡

7×50の双眼鏡では、かなり明るく見えますが、形までは楽しめません。しかし、周囲は天の川のとても濃い領域ですから、すぐ北のM16、あるいは南の銀河星群M24と一緒に見える視野には微光星がちりばめられ、その雰囲気は実に美しい眺めです。

10cm

60〜80倍で、横にはっきり太い星雲部の片方から、かぎ型の光の帯が飛び出ている姿を観察でき、白鳥星雲のイメージが理解できます。空の条件が良ければ、星雲の中の微妙な濃淡が見え、それなりに美しく見えます。これより小さい口径でも、星雲の濃度が薄くなりますが、なんとか白鳥のイメージは分かります。倍率を上げても星雲の濃い部分は意外と良く見えるので、微細な構造を楽しむこともできます。

20cm

倍率を100倍〜140倍に上げても白鳥の姿は明瞭であり、素晴らしい美しさです。むしろこのくらいに倍率をあげないと、星雲の微細な構造のおもしろさを味わうことができないでしょう。空の条件が良いと反対側の淡い大きな曲線状の星雲が見えるような感じで、大口径だとΩのイメージになるのだろうと想像できるようになります。

30cm

星雲の赤い色を感じることができ、感動的な美しさです。