メシエ天体ガイドM108
(おおぐま座の銀河)

M108M108 Map

  • M108(NGC 3556) おおぐま座/銀河(Sc)
  • 赤経 11h11.5m 赤緯 +55°40′
  • 等級 10.1等 視直径 8′ 距離 2,350万光年

解説

1781年にメシャンが発見した渦巻銀河で、20世紀の研究者がメシエ天体に加えたものです。淡いので、小口径ではあまりおもしろくありません。Sc型の開いた渦巻を横から見ているものです。1969年1月に14等級の超新星1969Bが発見されています。

見つけ方

おおぐま座β星(2.4等)の1.5°東南、正確には9.7m東、43′南です。このM108の東南1°には、ふくろう星雲として有名な惑星状星雲M97があります。空の条件が良ければ、M108よりM97のほうが見つけやすいかもしれません。

双眼鏡

ひじょうに淡いので、観察は難しいでしょう。

10cm

ひじょうに淡く細長い光芒で、空が良ければ40倍ほどで観察できます。明るさは全体に一様で、特に明るい中心核のようなものは見当たりません。

20cm

多少は見やすくなりますが、淡いことには変わりなく、銀河の構造を観察するのは無理です。淡い銀河を見ることに馴れていないと、存在がようやくわかるかどうかといったところでしょう。