2013年8月12日 スピカ食

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(説明図)
ステラナビゲータで作成

8月12日の日没後、南西の空に見える月齢6の月の明るいがわから、おとめ座のスピカが現れるのが見られる。潜入時刻と出現時刻は観測地によって違い、青森以北は月がスピカを隠すことなく通り過ぎるので食が起こらない。

潜入時刻はまだ空が明るいため全国どこでも見るのは難しい。出現時刻は仙台で19時14分ごろ、東京や名古屋で19時25分ごろ、沖縄で19時38分ごろとなっている。西日本ではまだ空が明るいので双眼鏡があると見やすいだろう。

タイムテーブルと月の高度、日没時刻

観測地 潜入 出現 日没時刻
時刻月の高度時刻月の高度
札幌 食にならない(最接近 17:57.2、26.6゚) 18:43.0
仙台 18:54.422.4゚ 19:14.119.3゚ 18:35.9
東京 18:48.425.7゚ 19:24.819.7゚ 18:35.6
京都 18:40.529.8゚ 19:23.123.0゚ 18:50.2
福岡 18:27.935.7゚ 19:21.627.7゚ 19:08.8
那覇 18:22.143.7゚ 19:37.831.2゚ 19:09.1

※各データはステラナビゲータの計算による。薄い色の時刻は日没前を表す。

(限界線を示した地図)

ステラナビゲータでシミュレーション

ステラナビゲータでスピカ食をシミュレーションしてみましょう(以下はステラナビゲータ Ver.9の例です)。

  • 「日時」ダイアログやステラパッドで、日時を2013年8月12日の18時ごろに設定します。
  • 天体情報パレット 月やスピカを星図の中央に固定しておくと、時刻や場所を変更しても天体を見失いません。中央固定は以下の方法で行うことができます。
    • 天体を左クリックして「天体情報パレット」を表示し、[中央固定]ボタンをクリックする。
    • 天体を右クリックしてメニューを表示し、[中央固定]をクリックする。
  • [視野範囲]ダイアログ 「視野範囲」ダイアログや「視野範囲」バーで表示範囲を狭くすると、現象がわかりやすくなります。
    ※表示範囲が広いときには月が実際よりも拡大して表示されているので、スピカの潜入や出現の時刻が正しくわかりません。
  • [太陽・月]ダイアログ [天体]メニューの「太陽・月」ダイアログで月の表示を「輪郭」にしておくと、月の縁が線で表示されるので、スピカの潜入や出現がわかりやすくなります。
  • 「アニメ」バー 表示を設定したら、「アニメ」バーやステラパッドで時刻を変えてスピカ食をシミュレーションしてみましょう。
  • [場所]ダイアログ 「場所」ダイアログで観測地を変更してみると、場所による見え方の違いがわかります。
    • 月の縁のどの位置から、スピカが潜入/出現するか
    • 現象が起こる時刻
    • 天体の高度(「天体情報パレット」に表示)や、背景の空の明るさ
  • [天体]メニューの「視野円・写野角」ダイアログで視野円を表示すると、双眼鏡や天体望遠鏡での見え方を確かめられます。
    写野角の表示は、写真撮影の構図を検討するのに便利です。

動画(1994年11月30日のスピカ食)

潜入は0:41ごろ、出現は1:22ごろ。

12日深夜から13日にも注目の天文イベント

□ペルセウス座流星群
13日の午前3時ごろに活動のピークと予想されています。月明かりがなく放射点の高度も高いので、絶好の観察条件です。
□伝統的七夕
古来の暦に基づいて決められた「伝統的七夕」は、今年は8月13日です。高く上った織り姫星ベガと彦星アルタイルを見つけてみましょう。
□月と土星の接近
8月13日の宵のころ、南西の空で半月と土星が接近して見えます。

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ムックやDVD映像、シミュレーションソフト(Windows、Mac対応)で、詳しい見え方や観察のポイントを確かめましょう。 → 「アストロガイド 星空年鑑 2013」

ムック版のほか、ダウンロード購入できる電子版(Windowsのみ)や、手軽で便利なiPhone版もあります。

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≫ 「アストロガイド 星空年鑑 2014」は、
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