レモン彗星はどこに見える?
10月20日ごろまでは未明〜明け方の空に、15日ごろ以降は夕方〜宵の空に
10月中旬以降のレモン彗星は、夕方から宵の北西から西の空で見えるようになります。明るさは4等と予測されます。りょうけん座からうしかい座、へび座へと移動し、21日の地球最接近の前後は日々の見かけの運動量が大きくなります。
また、明け方の空ではおおぐま座の足先の星やりょうけん座の3等星コルカロリを、夕空ではうしかい座のアルクトゥールスや2等星イザール、かんむり座の2等星アルフェッカなどを目印にしてレモン彗星を見つけるとよいでしょう。
明るさは4等前後?
レモン彗星の光度は、10月中旬は5等前後、地球最接近の10月21日ごろには4等前後にまで明るくなると予想されています。尾の長さを含めてどのようになるかは不確実性が大きいので、ぜひ実際に観察して確かめましょう。肉眼では見えなくても、双眼鏡を使えば長期間にわたって追いかけることができます。また、撮影対象としてはもっと長く楽しめるでしょう。
移動天体の秋
10月は夕方から宵の空(西南西から南)にはスワン彗星(C/2025 R2)も見えます。15日から20日ごろにかけて天の川を横断していき、撮影の好対象となるでしょう。レモン彗星よりは暗めですが、ぜひこちらにも注目して観察・撮影にチャレンジしてみましょう。
また、11月中旬ごろには明け方に史上3例目の恒星間天体「アトラス彗星」(3I/ATLAS)を観測できそうです。光度は12~13等であるため、姿を捉えるには望遠鏡やカメラが必要です。
ソフトやスマホアプリで見え方を調べる
天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」では彗星の日々の移動の様子や明るさの予想などを調べられます。
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