国立天文台が2017年暦要項発表 8月8日未明に部分月食
国立天文台から、来年2017年の「平成29(2017)年暦要項」が発表された。8月8日の未明に全国で部分月食が見られる。また8月22日には皆既帯が北アメリカ大陸を横断する皆既日食が起こる。
【2016年2月1日 国立天文台メールニュース No.157】
国立天文台は、毎年2月の最初の官報で翌年の暦要項 (れきようこう) を発表しています。暦要項には、国立天文台で推算した翌年の暦 (国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食・月食など) を掲載しています。
今年も2月1日に「平成29 (2017) 年暦要項」を発表しました。以下は、主な内容です。
平成29(2017)年の国民の祝日
祝日 | 日付 | 祝日 | 日付 | |||
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元日 | 1月 1日 | 海の日 | 7月17日 | |||
成人の日 | 1月 9日 | 山の日 | 8月11日 | |||
建国記念の日 | 2月11日 | 敬老の日 | 9月18日 | |||
春分の日 | 3月20日 | 秋分の日 | 9月23日 | |||
昭和の日 | 4月29日 | 体育の日 | 10月 9日 | |||
憲法記念日 | 5月 3日 | 文化の日 | 11月 3日 | |||
みどりの日 | 5月 4日 | 勤労感謝の日 | 11月23日 | |||
こどもの日 | 5月 5日 | 天皇誕生日 | 12月23日 |
2017年の日食・月食
2017年には日食が2回、月食が1回あります。
- 2月26日から27日にかけて金環日食があり、南アメリカ南部、南大西洋、アフリカ南西部などで見られます。
日本では部分食も見ることができません。 - 8月8日に部分月食があり、日本全国で見られます。
未明の2時23分に部分食が始まり、3時21分に食の最大、4時19分に終わります(時刻はステラナビゲータによる)。 - 8月22日には皆既日食があり、皆既帯が北アメリカ大陸を横断します。
日本では部分食も見ることができません。
これらの現象の詳しい状況や予報については、「国立天文台 天文情報センター 暦計算室ウェブサイト」でも調べることができます。
2017年8月8日の未明に部分月食が起こる。半月後の8月22日には北アメリカで皆既日食(「ステラナビゲータ」で星図作成)
暦要項について
国立天文台では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置をはじめ諸暦象事項を推算し、「暦書」として「暦象年表」を発行しています。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項です。
昭和29 (1954) 年6月1日の官報に翌昭和30 (1955) 年の暦要項を掲載したのが最初で、昭和39 (1964) 年の暦要項からは現在のように前年2月の最初の官報に掲載するようになりました。
暦要項、暦象年表の内容は、暦計算室ウェブサイトでご覧いただくことが可能です。
伝統的七夕は8月28日、中秋の名月は10月4日
(アストロアーツ追記)
伝統的七夕は8月28日
二十四節気の1つ「処暑」(2017年は8月23日)の直前の新月の日(旧暦の7月1日。2017年は8月22日)を1日目として、数えて7日目(旧暦7月7日)がその年の伝統的七夕の日となる。
中秋の名月は10月4日
「秋分」(2017年は9月23日)の直前の新月の日(旧暦の8月1日。2017年は9月20日)を1日目として、数えて15日目(旧暦で半月後の十五夜)がその年の中秋の名月の日となる。満月は2日後の10月6日。