国立天文台が2016年暦要項発表 3月9日に部分日食
国立天文台から、来年2016年の「平成28(2016)年暦要項」が発表された。3月9日に全国で見られる部分日食が起こるほか、8月11日には新たな祝日「山の日」が制定されている。
【2015年2月2日 国立天文台メールニュース No.140】
国立天文台は、毎年2月の最初の官報で翌年の暦要項(れきようこう)を発表しています。暦要項には、国立天文台で推算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食・月食など)を掲載しています。
今年は2月2日に「平成28(2016)年暦要項」を発表しました。以下は、主な内容です。
平成28(2016)年の国民の祝日
祝日 | 日付 | 祝日 | 日付 | |||
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元日 | 1月 1日 | 海の日 | 7月18日 | |||
成人の日 | 1月11日 | 山の日 | 8月11日 | |||
建国記念の日 | 2月11日 | 敬老の日 | 9月19日 | |||
春分の日 | 3月20日 | 秋分の日 | 9月22日 | |||
昭和の日 | 4月29日 | 体育の日 | 10月10日 | |||
憲法記念日 | 5月 3日 | 文化の日 | 11月 3日 | |||
みどりの日 | 5月 4日 | 勤労感謝の日 | 11月23日 | |||
こどもの日 | 5月 5日 | 天皇誕生日 | 12月23日 |
- 平成28(2016)年は閏(うるう)年です
- 「国民の祝日に関する法律」が改正され、「山の日(8月11日)」が設けられることになりました
- 3月21日は振替休日です
2016年の日食・月食など
2016年には日食が2回、水星の日面経過(太陽面通過)が1回あります。
- 3月9日には皆既日食があります。皆既食が見られるのはインドネシアや北太平洋です。
日本では全国で部分食を見ることができます。 - 5月9日から10日にかけて水星の日面経過があります。ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカなどで見られます。
日本では見ることができません。 - 9月1日には金環日食があります。金環食が見られるのは中央アフリカやマダガスカル、南インド洋です。
日本では部分食も見ることができません。
これらの現象の詳しい状況や予報については、「国立天文台 暦計算室ウェブサイト」でも調べることができます。
2016年3月9日には全国で部分日食を見ることができる。日食めがねを準備しておこう。図は東京で食最大となる11時ごろのようす(「ステラナビゲータ」でシミュレーション)
暦要項について
国立天文台では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置をはじめ諸暦象事項を推算し、「暦書」として「暦象年表」を発行しています。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項です。
昭和29(1954)年6月1日の官報に翌昭和30(1955)年の暦要項を掲載したのが最初で、昭和39(1964)年の暦要項からは現在のように前年2月の最初の官報に掲載するようになりました。
暦要項、暦象年表の内容は、「国立天文台 暦計算室」でご覧いただけます。
伝統的七夕は8月9日、中秋の名月は9月15日
(アストロアーツ追記)
伝統的七夕は8月9日
二十四節気の1つ「処暑」(2016年は8月23日)の直前の新月の日(旧暦の7月1日。2016年は8月3日)を1日目として、数えて7日目(旧暦7月7日)がその年の伝統的七夕の日となる。
中秋の名月は9月15日
「秋分」(2016年は9月22日)の直前の新月の日(旧暦の8月1日。2016年は9月1日)を1日目として、数えて15日目(旧暦で半月後の十五夜)がその年の中秋の名月の日となる。満月は2日後の9月17日。