[日食情報]日食出国ラッシュの週末の成田空港

【1999年8月8日】

今月11日にヨーロッパからインドにかけて今世紀最後の皆既日食が起こる。そのため皆既日食ツアーの出発は7、8日の週末に集中し、成田空港では日食を見に、各地へ出かける多くのツアー客の出発風景が見られた。日食参加者は、スカイウオッチャー協賛ツアーだけでも約380人。その他のツアーや独自に出かける人を含めると、日本からは総勢3000〜5000人が出発したもようだ。

成田風景

天文雑誌スカイウオッチャーではフランスからイランまで、多彩なツアーを展開。そのほとんどが満席となる人気ぶりであった。フランス・ドイツ・オーストリアのツアーは、グループや夫婦・家族での参加が圧倒的に多く、7〜8割に達していた。一方、天候と太陽高度を考えるともっとも日食マニアにウケそうなトルコ方面へのツアーでは、グループでの参加は3〜4割にとどまり、圧倒的に個人、しかも男性の個人参加が目立っていた。そのほかの、ブルガリア・ルーマニア・イランのツアーでは、上記のちょうど中間の傾向であった。
 それぞれ、日食も含めた海外旅行がしたい、とにかく日食が見たい、その中間、といったところであろうか。家族参加の場合は、このあたり、家族会議でのお父さんの発言権の程度が伺えるようでありおもしろい。

出発風景1 トランクなど

 添乗員からの説明を受ける日食ツアーの参加者と、その荷物の山。日食ツアーといってもやはりトランクケース主体であり、みなさん旅なれたようすであった。が、望遠鏡や三脚が入っていそうな細長いバックや、赤道儀等かと思われる重そうなジュラルミンケースなど、いかにも天文機材とみられるものも、ちらほらとみられた。

インタビュー1 インタビュー2

 テレビ局も2局取材にきており、夕方のニュースなどで取り上げられたもようだ。

紹介される川口編集長

皆既日食5戦4敗の『曇りオトコ』として知られる、スカイウオッチャー編集長川口が、参加するツアーの一行に紹介されたときのようす。
紹介され、
    「スカイウオッチャー編集長の川口です。」
と言ってもどよめきは起こらなかったが、続けて
    「(曇りオトコと噂されている私が同行する)と、聞いて落胆している方はあまりいないようですね。」
とニンマリしていうと、あちこちから落胆している人の手があがったのだった・・・。

川口編集長の勝敗やいかに? アストロアーツでは、今回の8月11日皆既日食について、各種情報や現地からのレポートを随時取り上げる予定だ。

日食情報:
  <天文ニュース> 今世紀最後の皆既日食
  [日食情報]今度の皆既日食コロナは全方位型?