天文雑誌 星ナビ 連載中 「新天体発見情報」 中野主一

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2008年12月5日発売「星ナビ」12月号に掲載

超新星 2008ax in NGC4490

【先月号からの続き】

3月4日夜、23時58分に山形の板垣公一氏から「2008年3月4日夜、23時46分にりょうけん座にある系外銀河NGC4490に16.1等の超新星状天体(PSN)を発見した」という連絡があります。氏の発見は、3月5日00時52分にダンに連絡しました。そこには「NGC4490は近接銀河のため、この超新星は明るくなる可能性がある」という板垣氏のコメントをつけ加えておきました。01時03分には、上尾の門田健一氏より「面白い姿の銀河に出現しましたね。今夜は曇天で、観測はお休みです。黄砂の影響で、透明度が低くなってきました。そろそろ観測シーズンも終盤です」という返信が届きます。そして、04時19分には、板垣氏から「予想どおり、超新星が少し明るくなっている」という連絡があります。それから、約25分後の04時45分にこの超新星の発見を告げるCBET1280が届きます。

ところが……です。そのCBET1280には「この超新星状天体は、KAITOの観測グループによって発見された」というだけで、すでに報告後、4時間が経過しているのに、そこには板垣氏の名前がありません。板垣さんから電話があります。「いったい、どういうことでしょうか」と氏にしてはめずらしく少し怒っています。もちろん、すぐダンに『Itagakiからたった今、連絡があったが、CBET1280で公表されたNGC4490の超新星状天体の発見者の中に彼の名前がない。これは、どういうことか』という問い合わせを送りました。そのとき、氏から報告のあったその後の光度観測を「Itagakiは、5日03時00分と04時07分にこの超新星の光度を16.0等と観測している」という報告も送っておきました。3月4日05時09分のことです。ダンからは、その日の朝には連絡がありませんでした。そのため、事情を聞けないまま、07時35分にオフィスを出て、実家に立ち寄り、08時50分に自宅に戻りました。

その夜(3月5日)は、遅くまで自宅にいました。すると、23時58分に板垣氏から電話があります。メイルを送ったとのことです。00時20分に自宅を出て、近くのコンビニに寄って、食料を購入して、オフィスに向かいました。その途中、九州の西山浩一氏から「昼間にいて座に出現した新星状天体の発見を報告しましたが、どうなりましたか」と携帯に電話があります。そこで『今、オフィスに出向いている途中です。すぐ処理します』と返答しました。西山氏と椛島冨士夫氏は、ちょっと前の2月27日に「M33に出現した新星(先月号参照)」、そして、3月1日には、M31に出現した新星(2008-03a)」を発見しています。また、それに続く発見となるのでしょうか。オフィスに到着して、メイルをチェックすると、西山氏からのその報告は11時34分に届いていました。そして、板垣氏からのメイルは23時50分に届いています。そこには「こんばんは。先ほど電話を差し上げましたが、留守のようですのでメイルをします。昨夜は、お休みのところ、急ぎの対応をしていただきましてありがとうございました。また、中央局へのおたずねも、ありがとうございます。次のCBETには、出ると思っていましたが、CBET1285にもありませんでした。私の報告にミスでもあったのでしょうか。それとも、なんか規定が変わったのでしょうか。先方からの返事はありましたか。今後の心がけのためにも、すみません、事情をお知らせください」というお願いが書かれてありました。そこで、3月6日01時03分に『ダンからは、何も連絡はありませんでした。考えられるのは、すでに2夜目の報告を受けていたあとの発見報告だったので、完全に無視したということでしょうか。また、たずねてみます』というメイルを送っておきました。

そして、西山・椛島氏の新星発見の処理にとりかかりました。氏らの報告では、「200-mm f/4.0レンズを使用して、5秒露光で3月5日04時34分にいて座を撮影した捜索画像に10.8等の新星状天体を発見した。3月2日と3日に同じ場所を捜索した画像上には13等級より明るい天体はない。また、変光星カタログにも、この天体は記載されていないが、USNO-B1.0星表には1"以内の位置に18等星がある」とのことです。しかし、発見した画像の枚数が書かれてありません。『ひょっとして、1枚の画像からの発見なのか……。もし、そうだとすると、これは怖いなぁ……』ととっさに感じました。さらに「3月6日早朝、40-cmで新星の存在を確認、位置を測定する予定」という情報がつけられていました。『これは、ちょっとおかしいかも……』と思いながらも、この氏らの発見は、01時34分にダンに連絡しました。すると、01時53分に上尾の門田健一氏より「まだ地平線下ですので、後ほど向けてみます」という連絡が届きます。そして、02時47分に、もう一度、ダンに板垣氏のクレームを「強く」伝えました。すると、それから約30分後の03時21分にダンから「申し訳ない。この天体について、届いていたメイルを調べたとき、Itagakiの発見を見つけられなかった。今、我々のウェッブ・サイトには、発見者として彼の名前を追加した。もちろん、次回のCBETかIAUCにこのPSNを記述するとき、彼の発見をアナウンスする」というメイルが届きます。そこで、このことは、04時01分に板垣氏に連絡しておきました。

その間の03時24分に門田氏から「例の新星を03時に25-cm f/5.0反射+CCDで観測しました。しかし、発見位置に明るい恒星は見つかりませんでした。参考のためにDigital Sky Survey(DSS)画像を送ります。新星は、中央(線が交わった位置)に存在するはずです。画像の恒星A、 Bが今夜の上尾での画像に対応しています。もちろん、恒星A、 Bの位置は、報告の星とは一致しません。新星は、この間に存在するはずです。位置は間違いないでしょうか。確認されたフレームは1枚だけでしょうか」という報告が届きます。

恐れていたことが起こってしまいました。そこで即座にダンに「Kadotaの確認では、先ほど、報告したNishiyamaとKabashimaが共同発見した新星は存在しない。発見を取り消してくれ」というメイルを送り、この新星の発見をキャンセルしました。03時31分のことです。03時35分、門田氏から再び「念のため、DSSから10'角で切り出した画像を添付します。付近の明るい星の並びを今夜の画像と比べてみたのですが、新たな星は確認できませんでした」というメイルが届きます。05時40分になって、西山氏より「ご迷惑をおかけしました。的確なご指導ありがとうございました。今後の新発見でお返ししたいと思いますのでよろしくお願いします。明瞭な像だったので疑いもしませんでした。デジタルの像にあのような星像が出るとは驚きました」というメイルが届きます。そこで、06時25分に『また、がんばってください。捜索画像は、必ず2枚以上は撮って、1枚目で出現のチェックをして、発見した場合、2枚目にそれが同じ程度の明るさで、写っているか、確かめてください』という返答を送りました。今にして思えば『ずいぶん優しいメイル』を書いたものです。西山氏より返信が届きます。そこには「先ほど、メイルを拝見しました。大変お手数をおかけしました。門田さんへもお礼のメイルをします。M33の新星確認が載ったCBET1284をありがとうございました。ポシブルが取れていたので、その内容を知りたいと思っていたところでした」と書かれていました。板垣氏からは、07時37分に「おはようございます。昨夜は、すごくいっぱい寝ました。3通のメイルを拝見しました。ほんとうにありがとうございます。取り急ぎお礼まで」と書かれてありました。この日は、板垣氏のこのメイルを見た後、帰宅しました。

その夜(3月6日)、オフィスに出向いてきたのは、日付が変わった3月7日02時15分になっていました。すると、3月6日10時06分にダンから「Syuichi。メイル・ホルダーを調べたが、Itagakiの発見を告げるきみのメイルは見つからなかった。どこかで失われたようだ。それがItagakiの発見を公表できなかった理由だ」というメイル。16時47分には、板垣氏から「お蔭さまでCBET1286で公表されました。重ね重ねお世話になりましてほんとうにありがとうございます。この星は、あの超大物超新星1987Aの初期の姿に似ているとのことです。もし、同じようなタイプなら3ヶ月後に最大光度になる特異な超新星の可能性もあるのかなぁ……。これからの光度観測、分光観測がとても楽しみです。ありがとうございました」というメイル。また、最近、板垣氏との間で、共同研究が多いアンドレア(パストレロ)から20時14分に「研究のために氏の画像が欲しい」というメイルが届いていました。これには、板垣氏自身で応答してもらうことにしました。03時26分、ダンには『CBET1286を見た。過大な配慮をありがとう。Itagakiからもお礼を言って欲しいとのことだ。ところで、遅れているHICQ 2008はどうするんだ。掲載する日付を変更しようか。おっ…と、どういうわけか、東亜天文学会の理事長に選ばれてしまったよ……』というお礼のメイルを送っておきました。そのメイルを見たダンからは、今後のHICQ 2008の発行スケジュールが送られてきました。この日は、たまっていた世俗との雑用を済ませ、帰宅できたのは、13時30分になっていました。

その夕方、まだ残っていた世俗との用事を済ませるため、19時20分に自宅を出て、南淡路まで足を伸ばしました。そして、やっと世俗から解放され、オフィスに出向いてきたのは21時00分のことでした。すると、板垣氏の画像を受け取ったアンドレアからは、22時00分と23時43分に「さっそく画像の分析を開始した。2.0-mリバプール・望遠鏡による画像も手に入れた……」というメイルも届きます。板垣氏は、何の問題もなく、23枚の画像を送れたようです。

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はくちょう座新星 2008 = V2468 Cygni

その夜(3月7/8日)は、久しぶりに静かな夜でした。夜が明けて『昨日は昼過ぎまで眠れなかった。しかも起きたのは夕方だ。今日はもう帰ろう……』と、帰宅の準備をしていたその時のできごとです。07時30分に電話が鳴ります。『板垣さんかな。06時51分に届いたメイルに書き忘れたことでもあったのか……』と思って、受話器を取ると、札幌の金田宏氏です。「まだ、いらっしゃいますか。はくちょう座に新星を見つけました。20分後には送れます」という発見報告でした。『じゃぁ……、待っています』と言って、電話を切り、氏の報告を待つことにしました。

金田氏からの報告は07時46分に届きます。そこには「2008年3月8日早朝、04時12分頃にNikon D40 Digital Camera+105-mm f/2.5レンズを使用して4秒露光で、はくちょう座とこぎつね座の境界近くを撮影した9枚の捜索フレーム上に8.2等の新星を発見しました。この新星は、2007年10月5日、2008年1月1日、そして2月18日に撮影した捜索フレーム上には、まだ、出現していませんでした。フレームの最微光星は10.7等です。DSSの画像上にも、その出現位置には13等級より明るい星がありません。なお、AAVSOとSIMBADの検索サイトと小惑星・彗星もチェック済です」という報告と、105-mmレンズで得られた画像からのその出現位置の測定値が書かれてありました。氏の発見は、08時11分にダンへ報告しました。早く帰ろうと思っていたこの朝も、世俗の用件ができたため、一旦、実家に向かい、09時50分に再びオフィスに戻ってきました。すると、ちょうどそのとき、ダンより「まもなく、Kanedaの新星を我々の未確認天体のウェッブ・ページに入れるつもりだ。いて座の新星は、こちらでも確認作業をした。発見位置に17等級より明るい星は何もないという報告を受け取ったところだ」というメイルが届きます。西山・椛島氏の報告は、海外の誰かにも、迷惑をかけてしまったようです。このメイルを見て、10時40分に帰宅しました。空は、よく晴れていました。

その夜(3月8/9日)は、たまっていた世俗との用事の激務のためか体調が優れず、9日03時45分になって、オフィスに出向いてきました。すると、3月8日15時43分に門田氏が西山・椛島氏に送った「画像から確実にピックアップできているようですので、頑張ってください。こちらの画像でも、恒星に似た像が、連続撮像中に1フレームだけ写ったことがあります。同じ座標に現れるホットピクセルを除外するためには、視野をわずかにずらして複数フレームを撮像されることをお勧めします。確認作業は、自宅の観測所ですぐ対応できますので、気になる天体がありましたら、どうかお気軽にお知らせください」というメイルが転送されて届いていました。門田氏の配慮には、いつも心強い限りです。

さらにまったくの同時刻に金田氏から「新星状天体を報告していただきありがとうございます。未確認天体のウェッブ・ページに載っておりました。前回のこぎつね座第2新星(本誌2008年8月号参照)の時も、本当にお世話になりました。あらためてお礼申し上げます。ところで、私は、明け方の銀河にそろそろ新星が出るのではないか……と思っていました。しかし、3月に入って、毎夜03時半頃に起きて空を見ていましたが、まったく晴れませんでした。今朝は、晴れてはいましたが、透明度が悪く、常に雲が流れて落ち着かない掃天でした。そのため、雲が過ぎるのを待つために、同じところを何度も撮るはめになったのですが、それが幸いしました。今回の新星は5回のサーベイ、15枚の画像に写っていました。これだけ写っていれば、絶対の自信を持って報告できます。発見時のサーベイ画面を添付しました。ご覧下さい。切り出した写野は約1゚.2です。北は左上の方向です。この日の朝は747枚、249の天域を撮りました。撮影に要した時間は1時間15分です。パソコンの自動サーベイに要した時間も同じくらいです。その間、私は寝てましたが、終わった頃に起きて、すぐに発見しました。今、札幌は快晴です。多分、明朝も晴れると思います。観測できましたらご報告致します。今後ともどうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました」というお礼と発見事情が届いていました。

そして、16時34分には、門田氏から板垣氏に宛てた「まずは、この度の発見、おめでとうございました。ご発見当夜のCBET1280に掲載されなかったことにすぐ気がついて、ビックリしました。中野さんが的確に対応してくださって、本当によかったと思います。最近、中央局宛のメールが届かない(または処理されない)頻度が高くなっているようです。2月には、観測報告で2回の未着がありました。MPECに掲載されなかったため、観測が受理されていないことに気がついて再送信しましたが、発見の場合は一刻を争いますので、今回のようなケースは、大変困ったことになります。メイルは、サーバ同士が直接接続して、やりとりしています。インターネット上で失われることは、かなりまれですので、中央局の処理に何か問題がある気がしています。こちらのサーバの設定は、送信先のサーバが受理してくれなかった場合、時間を置いて7日間リトライするようになっています。たまたま送信した時に中央局のサーバがダウンしていると、到着まで時間がかかりますが、エラーで戻ってきていませんので、配信経路やサーバ同士の接続に関するトラブルではないように思います」というメイルが転送されていました。

そして、オフィス到着1時間前の3月9日02時44分には、金田氏の発見を公表するCBET1291が届いていました。新星が明るかったせいか、金田氏の発見が未確認天体のウェッブ・ページに公表されたあと、多くの報告があったようです。しかし、金田氏が仮に自動掃天を続ければ、このような天体の発見は、氏の独壇場になってしまうことでしょう。掃天が終わった後、急に増光した新星が西欧・米国で発見されるというケースを除いての話ですが……。03時18分には、門田氏の観測が届いています。そこには「CBETに間に合いませんでしたが、観測を報告します。USNO-B1.0星表には、発見位置の約3"以内に17等級の恒星があります」と報告があります。氏のCCD光度は7.4等と、新星は発見時より1等級ほど増光していました。もちろん、氏の観測は、04時03分にダンに報告しました。そこには3月8日09時50分のダンのメイルへの返答として『NishiyamaとKabashimaには、もう少し注意して報告するようにと言うつもりだ』と書き添えておきました。

門田氏には04時57分に『観測、ご苦労様でした。金田さんの自動サーベイ、いいですね。彗星も捕えてくれるといいのですが……。中央局へのメイルの紛失の件ですが、中央局側で使用するソフトが見落としていますね。ときどき、目的のサーバに届かないというCfA(天体物理学センター)のサーバからのメッセージもあります。私は、発見報告だけは、サーバのログ記録を確認しています。いずれも、ハーバードのメイン・サーバからは、受け取ったという返答は来ていますので、CfA内部のトラブルですね……。私は、このトラブルは、中央局のOS(VAX VMS)とCfAのUNIXサーバの関係ではないかと思っています』というメイルを送りました。折り返し、門田氏からは05時45分に「どうもお手数をお掛けしました。高度12゚で観測を行って位置を測定後、USNO星表で同定を調べているときに、CBETが発行されました。その後は、慌てずに光度を測定しました。金田さんの自動サーベイは、撮像したフレームをソフトウェアで繋ぎ合わせて、自動的に捜していると、編集部で耳にしました。星ナビで取材をさせていただいたとのことです。従来の1枚ずつ過去フレームを付き合わせる手法とは、まったく異なるアプローチでサーベイを行われているようです。中央局のメイルのトラブルは、発生する原因が少しわかりました。中央局のコンピュータ間で、データ処理のトラブルが発生したかどうかは確認できませんので、発見を知らせるメイルの場合は、特に気をつかいますね。こちらも観測の報告時には、注意するようにします」という返答があります。05時53分には、板垣氏からその画像が届きます。そして、この朝は08時45分に自宅に戻りました。自宅では、犬ちゃんが待っていました。『おい。久しぶりだなぁ……。よくこの夏をのりきったね。また、新星が発見されたよ……』と話しかけながら、買っておいたソーセージ3本、コロッケ1個、パン1つをあげました。

その夜は、まだ残っていた世俗との仕事を済ませるために、再び、南淡路に向かいました。そして、オフィスに出向いてきたのは22時20分になっていました。すると、金田氏の発見を再度告げるIAUC8927が09時12分に届いていました。また、10時51分には、金田氏から「このたびも大変お世話になりました。本当にありがとうございます。新天体発見情報No.121を06時過ぎにいただきました。しかし、この夜は、つい711枚も撮ってしまいました。サーベイには1時間強かかりますので、今朝の観測のサーベイをパソコンにやらせ、そのとき、私は寝っていました。発見情報を読み、正式に確認されたことを知りましたら、少し緊張がとけて、ぼんやりしてしまい、報告が遅くなりました。今朝の私の観測では、新星は7.6等でした。私の撮影方法ですが「パソコン制御の自動掃天」ではなくて、実に原始的な方法、カメラ三脚の固定撮影で行っています。近くの公園にカメラと三脚だけを持って行き撮影しています。撮影方法は、最初に明るい星を入れ(今回の発見時はスピカでした)、4秒露出を3回行い、次の天域に移ります。この移動は全くの勘で行っています。概ね水平に90゚で折り返し、天頂(または地平)に達したら、隣の90゚単位の天域に移ります。途中、ファインダーを見ることは、ほとんどありません。天気が良ければ、全天を撮影します。撮影後のパソコンでの処理は、最初の画像だけ呼び出し、その中心位置を入れます。これだけで、後は自動で整約とサーベイができるようになっています。というのは、すべて隣接するように天域を撮っていますので、次の画像の中心位置は、写野分を増減したどこかにあるはずですので、方向を変えて最大8回リトライするのです。この方法で、100%自動整約ができます。このようにソフトを改良したので、その間は寝ていられるようになりました……。今回も本当にお世話になりました。今後もご指導のほどをよろしくお願い致します。ありがとうございました」というメイル。

さらに、18時50分に門田氏から金田氏に送ったメイルが転送されて届いていました。そこには「このたびは、新星の発見、おめでとうございます。昨年12月に発見されたばかりで、驚異的なペースですね。画期的なサーベイ手法によるものでしょう。上尾での観測後、同定を行っているときにCBETが発行されました。CBETの観測より、こちらの確認観測が早かったのですが、複数の発見報告を受けて、存在が間違いないと判断して公表に踏み切ったのでしょう。同定は、USNO-B1.0星表の星がかなり近いですが、わずかにずれていますね。CBETによると多数の発見者がいましたので、ビックリしました。この時期、明け方の新星発見は、一刻を争いますね。未確認天体のページで公表された後に報告した場合は、独立発見の扱いは微妙かも知れません。アストロアーツのウェッブ・ページは、土日は更新がお休みですが、明日には発見のニュースが公開されると思います。では、引き続きご活躍をお祈りします」とありました。『金田さん。また、がんばってください』と激励すべきところでしょうか。

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