AstroArts Topics

ガンマ線バースト

ガンマ線バーストの爆発エネルギーは従来予測の約4倍

2022/12/16
ガンマ線バーストの残光に含まれる可視光線と電波の偏光から、光に変換されていない爆発エネルギーがとらえられた。実際の爆発エネルギーは、光のみから算出された従来予測の3.5倍以上だという結果が得られている。

常識をくつがえすハイブリッド型のガンマ線バースト

2022/12/15
継続時間が長いのに天体の合体現象の特徴も併せ持つ、これまでの分類とは合わない奇妙なガンマ線バーストが見つかった。

観測史上最強規模のガンマ線バーストが発生

2022/10/24
10月9日、明るさなどの点で記録破りなガンマ線バースト「GRB 221009A」が発生した。24億光年彼方で起こった超新星爆発が起源だと推測されている。

アルマ望遠鏡、ガンマ線バーストの残光をミリ波で初観測

2022/08/10
継続時間の短い「ショートガンマ線バースト」の残光がミリ波で初めて観測された。このタイプの現象としてはこれまでで最も高エネルギーのバーストだったとみられる。

一見孤立したガンマ線バースト、実は遠方銀河の中にいた

2022/08/01
継続時間が短いガンマ線バーストの多くは、孤立した宇宙空間で発生しているように見える。だが実際にはあまりにも遠いため、母銀河が検出できていない可能性が示された。

ガンマ線バーストの残り火を使って宇宙を測る

2022/07/29
ガンマ線バーストの残光をX線と可視光線で観測した結果、変化のパターンから真の明るさ、ひいては距離を知る方法が見つかった。超遠方の初期宇宙を理解する手がかりとなりそうだ。

ブラックホールから生じる「ねじれた」ガンマ線

2021/12/02
ブラックホールやマグネターなどの強い磁場を持つ天体から放射されるガンマ線が「光渦」と呼ばれる特殊な状態の光であることを理論的に示す結果が得られた。

134億光年彼方の銀河を同定、観測史上最遠記録を更新

2020/12/18
ケック望遠鏡の分光観測により、おおぐま座の銀河GN-z11の赤方偏移が正確に求められ、この銀河が134億光年の距離にあることが確認された。これまでに観測されたなかで最遠の銀河となる。

宇宙の距離を測定する最長の「ものさし」

2020/11/27
特定の条件を満たすガンマ線バーストは、残光の変化とガンマ線の強さに一定の関係があることがわかった。Ia型超新星よりも遠くの天体の距離を測定するのに使えるかもしれない。

100億光年彼方のショートガンマ線バーストの残光

2020/07/17
約100億光年彼方の銀河で発生した、中性子星同士の合体により放射されたとみられるショートガンマ線バーストの残光が可視光線でとらえられた。

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誕生直後のブラックホールから届いた過去最高エネルギーのガンマ線放射

2019/11/27
45億光年彼方で発生したガンマ線バーストがチェレンコフ望遠鏡「MAGIC」などによって観測され、1テラ電子ボルトの超高エネルギーガンマ線がとらえられた。ガンマ線バーストから検出されたエネルギーとしては過去最大となるもので、大質量星の崩壊後に誕生したブラックホールのジェットに由来するとみられている。

ガンマ線バーストの残光から超高エネルギーガンマ線を検出

2019/11/27
ガンマ線バーストの残光から、可視光線のエネルギーの数千億倍に対応する超高エネルギーガンマ線が検出された。爆発後10時間以上経過した後も、超高エネルギー粒子が生成され続けていることを示す成果となる。

ガンマ線バーストの電波残光の偏光測定に初成功

2019/11/15
アルマ望遠鏡によりガンマ線バーストの電波残光の偏光が初めて測定され、ガンマ線バーストの総エネルギーは従来の理論予測の約10倍大きいとみられることが示された。

ショートガンマ線バーストにおけるX線超過成分の時間変動を解明

2019/11/05
ブラックホールなどの連星合体で発生するショートガンマ線バーストについて、バースト後に100秒ほど継続する低エネルギーのX線放射は指数関数的な減光で統一的に記述されることが示された。

ガンマ線バーストのスペクトルと明るさの相関関係の起源

2019/04/09
ガンマ線バーストが起こる際に「光球面放射モデル」と呼ばれるメカニズムでガンマ線が放射されることを強く示唆する結果がシミュレーション研究で得られた。ガンマ線バーストの放射機構の解明に貢献する成果だ。

極超新星は光速ジェットにより引き起こされる

2019/01/24
5億光年彼方で発生したガンマ線バーストのスペクトル解析や理論計算から、ガンマ線バーストを引き起こした極超新星に光速の30%以上もの高速成分が付随することなどが明らかになった。極超新星が光速ジェットにより起こる爆発現象であるという理論を支持する成果である。

大質量星の連星系が作り出した宇宙の大蛇アペプ

2018/11/27
高速で自転する大質量星の連星系が作り出した、大蛇のような模様が観測された。大質量星が将来、超新星爆発を起こすと、ガンマ線バーストが発生するとみられている。

重力波源とガンマ線バーストは親戚かもしれない

2018/10/23
2015年1月に観測されたガンマ線バースト「GRB150101B」の残光が、2017年8月に検出された重力波「GW170817」の残光とよく似ていることがわかった。これら2つは同じ種類の天体現象かもしれない。

増光がついに一段落した重力波源のX線

2018/06/05
昨年8月に重力波「GW 170817」が検出されてから数か月が経ち、X線の残光がついに増光のピークを迎えたようだ。今後は徐々に暗くなるとみられるが、その正体について新たな疑問も浮かんでいる。

X線の激しい閃光で発見された新種の謎の天体爆発

2017/04/03
X線観測衛星「チャンドラ」がX線の激しい閃光を生じる謎の天体爆発を発見した。わずか数分で母銀河に存在するすべての星の数千倍ものエネルギーが放出されており、新しい天体現象である可能性が指摘されている。