AstroArts Topics

褐色矮星

ヒヤデス星団で褐色矮星の姿がとらえられた

2022/12/28
ヒヤデス星団に属する恒星を巡る褐色矮星が直接撮像で見つかった。この天体HIP 21152 Bは、質量が精密に求められた褐色矮星としては最も軽く、巨大ガス惑星に近い。

全天の3分の1をカバー、10億個の銀河マップ

2021/01/20
6年にわたり実施されてきた「DESIレガシー撮像サーベイ」の最終データが公開された。10億個以上の銀河の分布図や、1200例以上の重力レンズの新発見といった成果が発表されている。

ガイアとすばる望遠鏡で実現、効率的な系外惑星捜索

2020/12/17
位置天文衛星「ガイア」のデータで惑星などが存在しそうな恒星を効率的に絞り込み、すばる望遠鏡の新しい撮像装置で観測するという手法で、初めて褐色矮星が見つかった。

電波で初めて見つかった褐色矮星

2020/11/16
高感度の電波望遠鏡による観測で、温度の低い褐色矮星が発見された。電波観測で褐色矮星が直接見つかったのは初めてだ。

褐色矮星の表面に木星のような縞模様

2020/05/14
現在知られている褐色矮星の中で太陽系に一番近いLuhman 16Aに雲の帯があり、木星のような縞模様となっていることを示唆する観測結果が得られた。

褐色矮星の風速を初測定、秒速650m

2020/04/16
赤外線天文衛星スピッツァーなどの観測から、恒星と惑星の中間的な質量を持つ天体である褐色矮星の表面におけるガスの移動速度が初めて計測され、太陽系で一番強い風が吹く海王星を超えていることが示された。

直接撮像で迫る太陽系外巨大ガス惑星と褐色矮星の形成過程

2020/02/18
ケック望遠鏡とすばる望遠鏡による高解像度の直接撮像観測とモデル計算から、主星から遠い巨大ガス惑星と褐色矮星とが異なる軌道の特徴を示すことが明らかにされた。それぞれの形成過程の違いを反映している可能性がある。

17世紀に目撃された現象の正体は、白色矮星と褐色矮星の衝突

2018/10/16
1670年に目撃された、新星だと思われていた現象は、恒星同士の衝突だったことがわかってきている。アルマ望遠鏡による観測から、この現象で衝突したのは白色矮星と褐色矮星らしいことが明らかになった。

星の群れ「アソシエーション」に新メンバーが大量加入

2018/09/03
位置天文衛星「ガイア」の観測データから、かつて同じ場所で同時に生まれた星々の集団「アソシエーション」に属する星が新たに1000個ほど見つかった。

「プラズマの虫眼鏡」でパルサーを超拡大観測

2018/05/28
6500光年彼方に位置するパルサーと褐色矮星の連星系の電波観測で、パルサーの表面にある2個の電波源を見分けることに成功した。褐色矮星から流れ出す電離ガスが天然の「虫眼鏡」として働くことで得られたユニークな観測成果だ。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ハッブルの高精細3D映像でオリオン座大星雲へダイブ

2018/01/18
1月8~12日に開催された米国天文学会の年会で、ハッブル宇宙望遠鏡の新たな観測成果が数多く発表された。オリオン座大星雲の3D飛行映像、最遠方の銀河、カラフルなバルジの星々など視覚的にも科学的にも興味深い成果ばかりだ。

市民科学者が褐色矮星を発見

2017/07/24
太陽系の第9惑星と褐色矮星探しを行う一般参加型プロジェクトで、開始から間もない今年4月に市民科学者が褐色矮星を発見した。

天の川銀河には1000億個の褐色矮星

2017/07/12
特徴の異なる星団の観測から、そこに存在する星の半数を褐色矮星が占めることがわかった。この結果から考えると、天の川銀河には250億~1000億個の褐色矮星が存在する可能性がある。

ワルツを踊る褐色矮星

2017/06/15
太陽系から約6光年の距離にある褐色矮星の連星系の動きが3年にわたって観測された。ワルツのステップのような優雅な軌跡を描いている。

褐色矮星と思われてきた天体、実は若い惑星状天体だった

2017/05/10
これまで褐色矮星だと考えられてきた太陽系に近い天体の質量が、実際には木星の10倍程度しかないことが明らかになった。2億歳程度の天体の集団の一員とみられ、系外惑星の大気の研究に役立つと期待されている。

2機の天文衛星で重力マイクロレンズ現象を観測、褐色矮星を発見

2016/11/15
地上の天体望遠鏡とNASAの赤外線観測衛星「スピッツァー」とガンマ線観測衛星「スウィフト」が協力して重力マイクロレンズ現象を観測し、褐色矮星を発見した。

若い恒星の集団中に、惑星質量の孤独な星

2016/04/21
若い恒星の集団「うみへび座TWアソシエーション」で、惑星質量の天体が発見された。どうやら、その正体は褐色矮星であるようだ。

褐色矮星の軌道を観測し、質量を直接算出

2016/04/07
ケック望遠鏡による観測で、約61光年彼方の褐色矮星が検出された。年齢や組成だけでなく、これまでは理論モデルに頼っていた褐色矮星の質量も、軌道の観測から直接求められた。