AstroArts Topics

分子雲コア

分子雲内で複雑有機分子ができる過程を量子化学計算で検証

2023/09/21
星間空間で検出される代表的な複雑有機分子であるジメチルエーテルとギ酸メチルの生成過程が量子化学計算により検証され、極低温の分子雲内で反応が進行し得る経路が発見された。

重い星は軽い種からできる

2023/06/22
大質量星の誕生が予測される領域で見つかった「星の種」の99%以上は、星形成に必要な質量が不足していた。種は星より重いという従来のモデルに反し、大質量星の種はさらにガスを集めて成長するようだ。

磁力線を巻き込み成長する赤ちゃん星

2023/02/16
生まれたばかりの原始星をサブミリ波で観測したデータから、磁場を巻き込みながら原始星が成長する様子が初めて詳細にとらえられた。

星のゆりかごを揺さぶる赤ちゃん星の産声

2023/02/10
恒星が集団で生まれている現場で、先に誕生した星からの分子流が周囲の物質にぶつかる様子がとらえられた。衝突は新たな星形成を促進するかもしれないし、ゆりかごをかき乱してしまうかもしれない。

磁場が支えていた大質量星への物質供給

2023/01/30
アルマ望遠鏡で大質量星の誕生現場を観測したところ、成長中の星にガスを供給するうえで磁場が重要な役割を果たしていることが示唆された。

「もうすぐ星が生まれる場所」を含む電波地図が完成

2021/12/20
野辺山45m電波望遠鏡による観測から、オリオン座大星雲内にある「もうすぐ星の生まれる場所」を含む電波地図が作成された。

連星の誕生、星の種が分裂している場面を初めて観測

2021/03/03
アルマ望遠鏡が、赤ちゃん星が誕生する直前の分子雲コアの内部構造をとらえた。そのうちの一つではガスと塵が複数の塊に分裂していて、連星系に発達するとみられる。

卵からかえったばかりの「星のヒナ」を発見

2020/08/13
おうし座分子雲の中にある「星の卵」をアルマ望遠鏡で観測した結果、誕生して数千年しか経ってないと思われる原始星、いわば「星のヒナ」が見つかった。

オリオン座「もうすぐ星が生まれる場所」目録完成

2020/08/11
野辺山45m電波望遠鏡の観測により、オリオン座の方向で星がまさに誕生している現場の目録が作られた。これらの現場をアルマ望遠鏡が撮影し、ガスが作る不思議な構造をとらえた。

天の川銀河最大級の星のゆりかごで見つかった多数の分子雲コア

2019/11/26
はくちょう座の方向に広がる巨大分子雲複合体で、星のたまごとなる分子雲コアが174個検出された。これらの分子雲コアは今後、大質量星や星団に進化すると予想される。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

多くの星は双子で誕生か、連星の起源

2017/08/24
星の誕生現場である分子雲コアをサブミリ波で観測したところ、2つの星の卵が含まれているものが複数見つかった。ほとんどの星は単独ではなく複数で形成され、その後ばらばらになるようだ。

アルマで直接観測、惑星系円盤誕生における問題解決の糸口

2017/02/08
原始惑星系円盤の観測から、ガスが円盤に降着する際に角運動量の一部を円盤の垂直方向に放出していることが明らかになった。惑星系円盤誕生の研究における大きな謎を解決するための、重要な糸口の発見である。