AstroArts Topics

アルマ望遠鏡

電波望遠鏡の部品を3Dプリンターで作成

2022/11/01
アルマ望遠鏡の受信機部品「コルゲートホーン」が、約2年の開発期間を経て金属3Dプリンターで製作された。電波天文学で金属3Dプリンター製の部品が受信機に組み込まれるのは初めてのことだ。

アルマ望遠鏡、ガンマ線バーストの残光をミリ波で初観測

2022/08/10
継続時間の短い「ショートガンマ線バースト」の残光がミリ波で初めて観測された。このタイプの現象としてはこれまでで最も高エネルギーのバーストだったとみられる。

124億年前の星形成銀河でフッ素を検出

2021/11/19
アルマ望遠鏡によって124億光年の距離にある星形成銀河で初めてフッ素が検出された。フッ素を生み出したのは年老いた超大質量星である可能性が高いという。

アルマ望遠鏡が初期観測から10年

連載・読み物
2021/09/30
アルマ望遠鏡は2011年9月30日、16台のアンテナから科学観測をスタートした。以来10年にわたり、期待を超えた新しい宇宙像を見せてくれている。

史上最古の「塵に埋もれた銀河」を131億年前の宇宙で発見

2021/09/28
アルマ望遠鏡のデータから、可視光線や赤外線で見えない銀河が約130億年前の宇宙で複数見つかった。初期宇宙には同様の銀河がたくさん隠れているのかもしれない。

アルマ望遠鏡バンド1受信機がファーストライト

2021/09/10
アルマ望遠鏡の新装置「バンド1受信機」が8月14日、月からの電波を観測してファーストライトに成功した。

アルマ望遠鏡10周年、アンテナ命名キャンペーン実施中

2021/08/31
アルマ望遠鏡の観測開始から10年を記念して、望遠鏡を構成する66台のアンテナに名前を付けるキャンペーンが始まった。締め切りは9月6日早朝。

衝突によって星形成能力を失う銀河

2021/01/13
爆発的な勢いで星を形成しながら、その材料となるガスを1年間で太陽1万個分のペースで流出させている銀河が見つかった。流出のきっかけは別の銀河との衝突だと考えられる。

宇宙初期における銀河たちの急成長

2020/10/30
宇宙誕生からわずか10~15億年という早い時期に、塵を多く含み形の整った成熟した銀河が存在していたことがアルマ望遠鏡の観測で判明した。

イオの大気の半分近くは火山由来

2020/10/29
火山活動があることで知られる木星の衛星イオをアルマ望遠鏡が電波で観測した結果、二酸化硫黄を主成分とする薄い大気の30~50%は火山から供給されていると見積もられた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

シアン化水素の観測で調べる海王星の大気循環

2020/10/28
海王星の大気上層に存在するシアン化水素は、赤道付近で帯状に広がっていて中緯度で少ないことがアルマ望遠鏡の観測により明らかになった。

「塩」で解き明かす、大質量星形成のメカニズム

2020/10/02
大質量の原始星を囲むガス円盤で塩化ナトリウムから放射される電波が検出された。理解に乏しい大質量星の形成を知る上で重要な手がかりになると期待される。

3連星を取り巻く惑星系円盤の3重構造

2020/09/11
若い3連星を取り巻く原始惑星系円盤が3重になっている様子がアルマ望遠鏡により観測された。まだ発見例のない、3連星を公転する惑星の誕生現場かもしれない。

初期宇宙の「見えない」銀河をアルマで多数発見

2019/08/09
アルマ望遠鏡の観測により、星形成の活発な巨大銀河が110億年以上前の宇宙で39個発見された。従来の銀河形成理論に再検討を迫る成果だ。

【レポート】日食ツアー:チリ・エルモジェの皆既日食とアルマ望遠鏡訪問

2019/07/08
2019年7月3日(日本時間)にチリやアルゼンチンで皆既日食が観測され、アストロアーツ/星ナビ協賛ツアーの4コースも快晴に恵まれました。チリで観測した2コースは日食後にも大きなイベントが控えていました。アルマ(ALMA)望遠鏡の訪問です。

アルマ望遠鏡が明かす銀河内の「星の工場」

2019/01/18
アルマ望遠鏡による高解像度の観測から、これまで実証されていなかった進化の進んだ大きい銀河内部での星形成の謎が解き明かされようとしている。

超大質量ブラックホールの周りにあるドーナツ構造の正体

2018/12/06
アルマ望遠鏡での観測とスーパーコンピューターでのシミュレーションにより、活動的な超大質量ブラックホールの周りに存在するドーナツ型の構造の形成過程が解明され、分子ガスと原子ガスの流れで「自然に作られる」ことが示された。

アルマ望遠鏡で調べたエウロパの温度分布

2018/10/30
アルマ望遠鏡による観測から、木星の衛星「エウロパ」の全球温度マップが初めて作成された。北半球の一部には低温の領域があるようだ。

星同士の衝突でまきちらされた放射性元素を発見

2018/08/06
アルマ望遠鏡などによる観測から、放射性元素を含む分子が太陽系外で初めて発見された。過去に起こった星同士の衝突によって星の内部から運び出された物質のようだ。

多彩な構造を持つ、惑星が誕生する現場

2018/06/28
アルマ望遠鏡による若い星の観測から、星の周囲の円盤中に渦巻き腕や塵のかたまり、少しひしゃげた形に開いた円盤の穴といった構造が発見された。円盤内で形成されつつある惑星によって作られている構造かもしれない。