北海道で11年ぶりにオーロラを観測

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活発な太陽活動にともなって発生した磁気嵐により、18日ごろ世界各地でオーロラの出現が見られた。北海道でも11年ぶりに低緯度オーロラが観測されている。

【2015年3月19日 名古屋大学宇宙天気ニュース

3月18日未明(日本時間。以下同)、北海道で11年ぶりにオーロラが観測された。なよろ市立天文台(名寄市)で撮影された画像では、低緯度オーロラの特徴である赤い光が広がるようすがとらえられている。道内陸別町で観測を行った名古屋大学太陽地球環境研究所の計測値から、オーロラはひじょうに淡く、人間の眼では見えなかったようだ。

なよろ市立天文台で撮影された低緯度オーロラ
なよろ市立天文台で撮影された低緯度オーロラ。クリックで投稿ギャラリーのページへ(撮影:なよろ市立天文台 中島さん)

世界各地でも報告されたオーロラの出現は、活発な太陽活動にともなうものだ。3月12日にXクラスの大規模フレアが起こるなど活発化していた太陽の活動領域2297では、15日10時ごろにコロナ質量放出(CME:太陽ガスの放出現象)が起こり、プラズマ粒子が地球に到達して磁気嵐が発生した。

3月12日のXクラスフレア
3月12日に発生したXクラスフレア。右の明るい領域から左に向かって噴き出している。15日に太陽の同じ領域で発生したCMEが地磁気嵐を引き起こした。クリックで動画ページへ(提供:NASA SDO)

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