2022年10月 シリウスの伴星Bが最遠

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約50年周期でシリウスを公転する伴星Bが、今月シリウスから最も離れる。観察や撮影に挑戦してみよう。

星図

夜空で最も明るく輝く恒星のおおいぬ座のシリウスは連星系で、8.5等級の伴星が存在する。この伴星シリウスBは50.1年周期でシリウスを公転しているが、この10月に見かけ上シリウスから最も離れる。

離角は11.5秒角で、はくちょう座の重星アルビレオの離角の約1/3だ。等級差が10等(明るさの差が1万倍)もあるため、離角からイメージするよりもずっと見づらいが、50年の間で最も見やすいことは間違いない。高倍率の天体望遠鏡での観察や撮影に挑戦してみよう。

シリウスBの軌道
シリウスBの軌道

※「星ナビ」2022年11月号(10月5日発売)と12月号(11月5日発売)で特集記事を掲載します。
ステラナビゲータのコンテンツ・ライブラリで、伴星の位置表示のファイルを公開しています。

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