2022年9月7日 ジュノーがみずがめ座で衝
宵のころ南東の空に見えているみずがめ座に位置する小惑星ジュノーが、9月7日に衝となる。太陽‐地球‐ジュノーがまっすぐに並び、一晩中見える時期だ。
明るさは約8等級で、空が暗いところでは双眼鏡でも見ることができる。近くに明るい天体はないが、4等星のみずがめ座φ(ファイ)星、λ(ラムダ)星を目印にすると位置がわかりやすい。数日おきに撮影して移動している天体を探すという方法でも検出できる。
ジュノーは火星軌道と木星軌道の間の「小惑星帯」の中にあり、ケレス、パラス、ベスタとともに「四大小惑星」とよばれる。1804年に発見された小惑星番号3番の小惑星で、直径は約230km(平均)。小惑星帯の天体の中では十数番目のサイズと意外に小さい。
ジュノーと海王星(左)の位置。括弧内は等級。星図の星は8等級まで
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