2022年1月13日 イリスがふたご座で衝
宵のころ東の空に見えているふたご座に位置する小惑星イリスが、1月13日に衝となる。太陽‐地球‐イリスがまっすぐに並び、一晩中見える時期だ。
明るさは約8等級で、空が暗いところでは双眼鏡でも見ることができる。13日ごろは月明かりがあり見づらいので、イリスはやや暗くなるが月初または月末のほうが見やすい。ふたご座、こいぬ座の星々との位置関係を頼りにして探してみよう。数日間隔で撮影すると移動の様子がわかるだろう。
イリスは火星軌道と木星軌道の間の「小惑星帯」の中にある、1847年に発見された小惑星番号7番の天体。明るいときには7等前半になる、比較的見やすい小惑星の一つだ。
イリスの位置。括弧内は等級。星図の星は9等級まで
関連記事
- 2023/09/25 探査機「オシリス・レックス」地球帰還、小惑星ベンヌの試料入りカプセルを届ける
- 2023/09/20 2023年9月20日 海王星がうお座で衝
- 2023/08/23 2023年8月30日 フローラがみずがめ座で衝
- 2023/08/21 2023年8月28日 土星がみずがめ座で衝
- 2023/07/26 「はやぶさ2」が次に目指す小惑星、イトカワと類似
- 2023/07/19 リュウグウの炭酸塩に、母天体が独特な環境で進化した形跡
- 2023/04/25 リュウグウ粒子に残る、穏やかな天体衝突の記録
- 2023/04/06 リュウグウでアミノ酸が生成された痕跡
- 2023/03/29 小惑星リュウグウに核酸塩基とビタミンが存在、過去には水による変性も
- 2023/03/29 小惑星表面の粒子は予想外にくっつきにくい
- 2023/03/17 2023年3月27日 ケレスがかみのけ座で衝
- 2023/01/31 イトカワは衝撃を吸収する大きなクッション
- 2023/01/25 リュウグウの炭酸塩は太陽系誕生の180万年後にできた
- 2022/12/26 小惑星リュウグウは彗星と同郷か
- 2022/12/26 2023年1月3日 パラスがおおいぬ座で衝
- 2022/12/19 地球質量の5%は太陽系外縁で生まれたリュウグウ的物質
- 2022/12/01 2022年12月8日 火星がおうし座で衝
- 2022/11/30 小惑星の雪崩がコマの形を作る
- 2022/11/07 新鮮な小惑星表面、10年間で日焼けせず
- 2022/11/01 2022年11月9日 天王星がおひつじ座で衝