天文の基礎知識

9. 衛星

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月は地球のたった一つの衛星です(これは、すでにお話しましたね)。それでは太陽系の他の惑星は衛星を持っているのでしょうか?

内惑星である水星や金星は衛星を持っていませんが、他の惑星は衛星を持っています。また準惑星の冥王星などにも衛星があります。

以下は2023年3月現在で発見が報告されている衛星の数と、主な衛星の名前です。衛星は軌道が完全に計算されて存在が確認されると「確定番号」がつきますが、木星・土星・マケマケには確定番号がついてない衛星があるので、確定した衛星だけの数字も添えてあります。

ステラナビゲータでは、全ての惑星と冥王星の衛星のうち、確定番号がついたものを表示することができます。

  • 火星(2個)…フォボス、ダイモス
  • 木星(95個、確定72個)…イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト、アマルテア、ヒマリアなど
  • 土星(86個、確定66個)…ミマス、エンケラドス、テチス、ディオネ、レア、タイタン、ハイペリオン、イアペタスなど
  • 天王星(27個)…アリエル、ウンブリエル、タイタニア、オベロン、ミランダなど
  • 海王星(14個)…トリトン、ネレイド、ナイアド、タラッサ、デスピナなど
  • 冥王星(5個)…カロン、ニクス、ヒドラなど
  • エリス(1個)…ディスノミア
  • ハウメア(2個)…ヒイアカ、ナマカ
  • マケマケ(1個、確定0個)

木星、土星、天王星、海王星の衛星数は凄いですね。これは、アメリカの惑星探査機ボイジャー1号、2号が接近した際に多くの微小衛星を発見したためです。ボイジャーは2機合わせて、木星で2個、土星で3個、天王星で10個、海王星で6個の新衛星を発見しました。その後も地上の望遠鏡や直接惑星を訪れた探査機が次々と衛星を発見しています。今後も、衛星の数は増えていくことでしょう。

このように太陽系内には、未確定のものも含めると200個以上の衛星が見つかっていますが、月は例外として、私達が小口径の望遠鏡で見ることのできる衛星はそれほど多くはありません。

土星の衛星をステラナビゲータで表示
図1:土星の衛星をステラナビゲータで表示

もっとも見やすく、面白いのが木星の4個の衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)でしょう。

1610年にガリレオ・ガリレイによって発見されたこの4個の衛星をガリレオ衛星といいます。明るさは約6等級ですから、肉眼でも見える明るさですが、木星本体が明るすぎて見ることはできません。しかし、7倍以上の双眼鏡や小望遠鏡の低倍率では非常に良く見えます。

木星の回りをくるくると回る様子は非常に面白く、木星の影に隠れたり、木星面に黒い影を落としたり、さらに時期によっては衛星どうしの食を見ることができたりと、たいへん楽しめます。

ステラナビゲータ では、ガリレオ衛星の動きばかりでなく、木星の影への潜入や木星本体を通過する衛星の影も表示します。

ガリレオ衛星をステラナビゲータで表示
図2:ガリレオ衛星をステラナビゲータで表示