ステラショット体験レポート

第3回 Nikon D810A で Hα を撮る

2015/12/1 茨城県神栖市シーサイドパーク

神栖の様子 神栖の様子

ステラショットが、 12 月 23 日発売予定の 1.2 でニコンの一眼デジカメに対応するとのこと、一足先に星空の下でテストしてみた。

晴れ間を求めて茨城県神栖市まで遠征。近くの街灯が明るいのと、薄く靄が出ているのでベストなコンディションではないが、テスト撮影をするには十分な空だ。

カメラは、ニコンさんから天文専用 D810A をお借りしているので、こちらで撮影する。望遠鏡はいつもの ED81SII、EM200 Temma2M でノータッチガイド。

望遠鏡に接続した D810A 望遠鏡に接続した D810A

カメラがニコン製でも、ステラショットの操作はほとんど変わらない。見た目に違うのは、カメラの選択項目に「 Nikon 」が追加されたことだ。画面で「 Nikon 」を選択してカメラを接続する。あとは、天頂設定をして、天体導入、導入補正の簡単操作だ。

ステラショットで Nikon に接続 ステラショットで Nikon に接続

Hα がよく写る D810A なので、狙うのはもちろん散光星雲だ。

手始めにカリフォルニア星雲。実はこれまでのステラショットでは、カリフォルニア星雲が検索できなかったのだが、 1.2 からはちゃんと追加されている。

カリフォルニア星雲の星図 カリフォルニア星雲の星図

ISO6400 で 60 秒の 22 枚撮影に設定。 D810A は高感度でもノイズ感がとても少ない。 1 枚画像の写りがこれだ。

カリフォルニア星雲(一枚撮り) カリフォルニア星雲(一枚撮り)

最高感度にも関わらず、ノイズ感がとても少ない。ダークすら引いていない状態でこの高画質。

これを 22 枚スタックしてトリミングしたのが次の画像だ。 22 分でこれだけ写るので、次はもっと空の良いところで時間をかけて撮りたいところ。

カリフォルニア星雲 カリフォルニア星雲

次に狙うのは馬頭星雲。こちらも ISO6400 で 21 枚撮影してコンポジットしたものを 4×4 のソフトビニング、階調調整してトリミングしたもの。画面上方に、撮像素子上にのってしまったゴミが映り込んでしまったのがちょっと残念。

馬頭星雲 馬頭星雲

今はキヤノンユーザーなのだが、ここまでHα領域がよく写るとなると天文専用に D810A が欲しくなってしまう!