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2005年2月 マックホルツ彗星(C/2004 Q2)が一晩中見える

(説明図)
ステラナビゲータ Ver.7 で作成

昨年8月27日にアメリカのベテランコメットハンターD.E.マックホルツさんによって発見されたマックホルツ彗星(C/2004 Q2)は、1月初旬にはおうし座のプレアデス星団のすぐ西よりを通り過ぎ、さらに北上を続け1月25日に近日点を通過した後は、一晩中北の空に見える周極星となっている。1月25日の満月以後は月の出が遅くなるので、2月上旬ごろは、月明かりのない好条件下で見える。その姿に注目してみたい。

周極星となったマックホルツ彗星は、2月いっぱいは6等級台の明るさなので、肉眼では難しいものの、双眼鏡なら一晩中いつでも条件のよいときに楽しめることになる。その後も彗星はどんどん北上を続け、3月11日には赤緯が85度を越え、北極星と並んだようすを双眼鏡で楽しむことができる。その後は少しずつ暗くなってはいくものの、5月12日までは北緯35度より北よりの地方では周極星として見ることができる。

双眼鏡や小望遠鏡でこれほど長期間興味深くながめられる彗星も珍しいといえよう。天文現象が少なめの今年の星空の見ものとして長期間楽しんでほしい。

関連リンク: 【特集】マックホルツ彗星(C/2004 Q2)を見よう